女装する女 (新潮新書 291)

著者 :
  • 新潮社
3.20
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本棚登録 : 436
感想 : 74
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  • Amazon.co.jp ・本 (223ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784106102912

作品紹介・あらすじ

「今日はバリバリ女装していくよ」男勝りな仕事着を脱ぎ捨て、女らしさ満開のドレスで"女"を装う-アタマもカラダも、女たちはすでに男がイメージする"女"ではない。エコに身を捧げる、勝負服は着物で決め打ち、目標はホノルルマラソン完走、ブログはスターダムへの近道、財布と情報をバーターする親孝行…現代女性を消費の面から10のキーワードで痛快に読み解く。リアルな女の実態を知るための必読の書。

感想・レビュー・書評

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  • 意外と真面目に女性と経済との関係とか語っていた。
    おもしろかった。

  • この人の周りの人間が特殊すぎるから、それを一般論的に言われても全然ぴんと来ない。

  • 2022/07/27 Kindle
    知識量とか観察力がすごいなと思った。

  • 2019.5.13

    意外と軽い読み心地 最近の女をタイプ分けしたもの データの裏付けはなし 著者が女性というものをどういう立場で捉えてるのか謎だった 女としての自分は隠して、女であるという記号を下に見ながら語れる女みたいなポジションなのだろうか・・・負け犬という言葉がほんとうに汚くてやだ、結局女性とはどういう存在なのか?っていうような一貫した思想とかを感じられなかったから、ふわふわして読みおわってしまった

  • タイトルが気になったんで買っちゃったが・・・、ヒドイですね。駄文だ。
    正確なデータや、深い考察に基づいた内容ではない。
    あちこちに、「知り合いの誰それによると・・・」とか「・・・という記憶アリ」なんて書かれていて、内容がいい加減であることがよくわかる。(いい加減といってわるけりゃ、客観的ではない、と言っておこうか)

    言葉の間違いがあるのも気になる。
    「フューチャー」(ほんとはフィーチャー。フィーチャーというのも安っぽい言葉遣いだと思うが)だとか、「アミニズム」(アニミズム)とかね。書く方も書く方だが、校正ちゃんとやってやれよ・・・。
    あと、「いばること」を略して「イバリ」なんて言って得意がっているようだが、「いばり」は「尿」という意味なんだ、ふるい言葉では。ああ、教養がないっていうのは残念なことですね・・・。

    内容も納得がいかぬ。
    「特に当の女性ははっきり自覚した方がいいと思うのだが、多くの女性は頭の中が“女性”ではない。一日の心の動きをすべて記録する装置があったとして、女性という根拠でモノを考えている時間がいったいどれほど存在するかといえば、ほとんどゼロに近いというのが現状だろう。」
    最初のほうでいきなりこんなことが書いてあったが、もうここで「ん?」だ。女性は女性として思考するものだからこそ、どうしても男には理解ができない。そのへんについて書いてあるかと思って読んでみたのに、「女性という根拠でモノを考えている時間がゼロ」なんて言われても、「自分で自分のことわかってますか?」と聞きたくなってしまうだけだ。

    駄文なのを我慢して読んでいったが、終わりの文章はどうしても何を言っているかわからなかった。
    今もう一度読んでみたがどうしてもわからない。・・・もしかして、「欲目」という言葉の意味を取り違えていませんか? だとしたら、ああ、本当に、教養がないということは悲しいことです。
    せっかくなんで引用しておこう。
    「親孝行モードの立ち上がりは、目に見えるコストがあるからこそ、親は自分たちのことを考えてくれるはず、という欲目もなきにしもあらず、なのかも。」
    というか、意味がどうこうという以前に、一冊の本の最後の文(あとがきは除く)が、「なのかも」で終わっているというのは、非常に中途半端ではないか。あなた何が言いたかったの?


    この本を読んだことでよかったのといえば、この人が「バーター」という言葉の意味を間違って使っているんじゃないかと思って調べたら、実は芸能界の用語で「束」の逆さ言葉なんだということがわかったこと、ぐらいだろうか。ずっと、barterのほうだと思ってたんだよねー。

  • 社会

  •  若干、歯切れをよくするために紋切型にしすぎる傾向があるかなとは思ったが、その分軽快に読めた。

     最後の「子ども化する女」の視点がいちばん新鮮だった。
     世の中、「子育て」というと社会制度上のしんどい側面か、あるいは、むやみにキラキラしたイメージか、はたまたルポ風の育児ドキュメンタリーのどれらかに振られるが、それらからは外れていた。
     「独身女性が子育てしている女性を見るとうらやましく感じる。だがそれは、既存の負け犬・勝ち組等のイメージではなく、『いまの社会には子供がいた方が楽しめるアクティビティが多いから』である」というのが面白かった。

     

  • 自分がどの「女」に所属するのか、冷静に見つめ直せておもしろかった。
    自分では個性的にしているつもりなのに、逆に没個性になるのが興味深い。

  • 最初の章は女は女装している/なぜ女装しなければいけないのか/その心理は/などで、ほーなるほどーと思ってたけど以降、○○な女シリーズの話は推察が多すぎて個人の主観の域だなーと思ったら読めなくなって流し読み。

  • 著者の周辺の元気なキャリアウーマンの描写が読んでて楽しい。私は女のドラァグクイーンだと綴った奥歯さんは自殺してしまったが、今はそれを自覚する女性たちが元気に働いて生活しているんだな。

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著者プロフィール

1960年東京都生まれ。著述家。出版、広告の分野でディレクター、プランナー、プロデューサーとして活動。同時に評論、エッセイストとしても著作活動を行っており、特に女性誌等のメディアにおいては、コメンテーターとしての登場や連載多数。現場主義をモットーに、クラブカルチャー、映画、音楽、食、ファッション等、文化全般を広くそしてディープに横断する独特の視点には、ファンが多い。
クラシックを爆音で聴く「爆クラ」等のイベント、自らが寿司を握る美人寿司などの活動も続行中。著作に『女ひとり寿司』(幻冬舎文庫)、『クラブカルチャー!』(毎日新聞出版局)、『女装する女』(新潮新書)、『四十路越え!』(ワニブックス)、『ビッチの触り方』(飛鳥新社)など。メールマガジンも刊行(http://magazine.livedoor.com/magazine/37)。(有)ホウ71取締役。日本大学藝術学部文藝学科非常勤講師。

「2012年 『だって、女子だもん!! 雨宮まみ対談集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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