- Amazon.co.jp ・本 (254ページ)
- / ISBN・EAN: 9784106102974
感想・レビュー・書評
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和宮降嫁から第一次長州征伐まで。幕末に吹き荒れるテロリズムの嵐。刀切れすぎ怖いよ。後世の人間には武士階級がやがて消滅し、チャンバラの時代は終わること がわかっている。だがこの時、固定された身分制度の中で将来が見えていた若者たちが、刀ひとつで何者かになれるのではないかと胸を踊らせ熱に浮かされたのだろ うし、その代表が二本差しに憧れた新選組だろう。と思えば大して出番のない新選組がタイトルになっているのもわかるような気が。
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(欲しい!)/新書
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テロは効く。政権は取れないけど国家を弱めることができる。国家に当事者能力がないことを明らかにする。
幕末の幕府は加速度的に当事者能力をなくし、誰にもどうにも出来なくなるけど、井伊直弼のあたりまではたしかになんとかなっていた。
桜田門外の変が起こらずに徳川幕府が続いていたらどうなっていたかは面白い。主権がはっきりせず、だれに話をすればいいのかよく分からず、ロシアとイギリスのあいだをゆらゆらする鵺のような外交をする連邦国家として、日清戦争も日露戦争もシベリア出兵も朝鮮併合も満州事変も第二次世界大戦も戦艦大和も新幹線もない日本。・・・・案外悪くない気がする。 -
[ 内容 ]
尊王派と佐幕派の対立は、ついに流血の惨を招くに至った―。
殺される側は身分も立場も理由もいろいろだが、「文久」の三年間、政治都市京都を中心に「天誅」の名による殺戮が荒れ狂う。
過激派浪士と新選組が死力を振って斬り合う剣戟ロマン。
それは「鉄砲」の時代を迎える直前、道場剣術から実戦に復活した「刀」の最後の花道だった。
幕府はテロの恐怖にじわじわと消耗してゆく。
急転直下のバトル・ロワイヤル。
[ 目次 ]
第1部 文久天誅録(公武合体論;東禅寺事件;別手組創設;品川御殿山;和宮降嫁;坂下門外の変;ロシア軍艦対馬占拠事件;一服盛る;幕末の外国語ブーム;久光東上;寺田屋騒動;将軍後見食;生麦事件;君子豹変;京都守護職;耳と腕;足利三代木像梟首;国事御用掛;英国公使館焼討;将軍上楽;石清水行幸;江戸浪士組の誕生;清河八郎暗殺)
第2部 文久殺陣録(新選組の発祥;海峡の砲声;姉小路遭難;奇兵隊出現;だんぶくろ;生麦償金顛末;将軍連れ戻し作戦;薩英戦争;天誅組突出;八月十八日の政変;黒幕法親王;御用金強盗;天狗党挙兵;池田屋騒動;禁門の変;下関戦争;第一次長州戦争;彦島はやれない;横須賀製鉄所;鰊倉に死す)
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[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ] -
読了 2009年 3月 (借:大村市民図書館)
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展示期間終了後の配架場所は、1階文庫本コーナー 請求記号 210.58//N93