マイクロソフト戦記―世界標準の作られ方 (新潮新書)

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著者 : トム佐藤
  • 新潮社 (2009年1月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (254ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784106102981

マイクロソフト戦記―世界標準の作られ方 (新潮新書)の感想・レビュー・書評

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  • ウィンドウズがいかにしてデファクト・スタンダードになって行ったかのプロセスについての、マイクロソフトで直接携わっていた人による本で、決して順調ではなかったその経過が具体的によくわかって、かなりおもしろかったです。成功と失敗を分けるのは、ある意味本当に「運」なんだなとよくわかりました。
    ただ、この本が出版されたのが2009年ですので、その後のスマホ普及によるウィンドウズの凋落については、全く作者の想像外。そのあたりも含めていろいろ考えさせられて、おもしろいと思います。

  • 懐かしのMSXや初期のWindowsを巡るマーケティングの裏話、2009年1月の発売は、20年を経過して今だから言えるとして書いたと思われます。私もWindowsはVer1.0αから開発を行っていたり、とあるプロジェクトではMSXを使ったシステムも並行して動いていたり、お会いした人なども登場しているのでとても臨場感がありかつ懐かしく読んだ。
    改めて、ソフトウェアビジネス(だけじゃないかも)はアライアンスあるいはエコシステムがカギを握ると再認識した。

  •  ITが世の中を騒がしたのは秋葉原での1995年のWindows95発売が最初だったように記憶している。また自宅にパソコンが入ったのが2000年だった。
     本書は、パソコン黎明期から1990年までマイクロソフトがデファクトスタンダードを確立するまでの奮闘の歴史を描いている。デファクトスタンダートを得ることが決して容易いものではなかったというこのビジネス戦記は興味深い。
     しかし、このマイクロソフトの覇権も現在では後発の企業に脅かされているのだから、この業界の時間の速さに驚く。
     IT業界とマイクロソフトの歩みがよくわかる本だが、読後にあまり感銘は感じられない点がちょっと不満かなとも思えた。

  • 中央図書館で読む。正直、期待していませんでした。しかし、予想外に面白い本でした。経歴を見ても、特に、見るべきものはありません。だからこそ、よかったのかもしれません。マイクロソフトも、初めからすばらしい会社ではなかったんですね。いい加減だったんですね。MSXに、いかがわしさを感じたのは正しかったんですね。そもそも、まともなマニュアルもありませんでした。技術サポートもありませんでした。これでは、敗北も当然です。ウインドウも同様です。技術的アドバンスはありませんでした。競争相手も数多くいました。敗者になった可能性もあります。トロンの敗北は必然だったようです。それは、身内をまとめられなかったことです。国内企業は、トロンに悲観的でした。また、通産省が絡んでいることもいやだったようです。ここら辺は、何となく分かります。

  • 稀に見る抜群に面白いIT業界黎明期の作品です。

    非常にスリリングだったことと、歴史を一度振り返ることで未来を見通す自身を持ちました。

    事実を積み上げただけでそこにドラマがある人たちの生き様を伝説というんじゃないかなあと思いました。

    ティッピングポイントとベンサムで整理をしたところも面白買ったです。

    心が熱くなりました。

  • マイクロソフトがデファクトスタンダードを獲るために、どう戦っていったのか。

    プロダクトやサービスがどのように広まって使われていくかという本や、経営者の姿、企業の歴史といった本は多いが、この本はデファクトスタンダードを獲るためにどのような政治的な動きをしたのか、などが実際に動いた人だからこそ生々しく語られている。まさに戦記。

    実は結構行き当たりばったりだったんだなあと思った。同時に政治に長けた戦略が面白い。

  • 立ち上げ時期のマイクロソフト日本法人を描く回想録。MSXのデファクト化の失敗から、Windowsの立ち上げまでを、プロダクトマネージャーやマーケティング担当の立場で関わっていたトム佐藤氏が、怒涛のごとく駆け抜けている。何と言うか、はちゃめちゃで面白い。デファクトの作られ方と言うのも、時代によって変わるのかもしれませんが、この本はその時の業界の様子とかも含めて、リアルに描かれていて良いです。

  • マイクロソフト日本法人の立ち上げ期に深く関わった著者の回想記。MSXでの失敗を教訓にしてWindowsがPC用OSのデファクトスタンダードになった背景を知ることができる。
    とはいえ、タイトルにある「世界標準の作られ方」から、こうすれば世界標準を作ることができる!と期待してしまったのだが、あくまで著者の体験記であり、学問的な分析はほとんどない。そのため、がっかり感が残るのだが、それを抜きにすれば読み物としてはまあまあ面白かった。

  • 非常に読みにくい。自分の日記を本にしたような内容。

    少人数の法則、スティッキネス要因、環境の力 が鍵だと述べられている。一点目については、結局のところ、協力者となる人物を得るための人的ネットワーク力と交渉力が欠かせない。

    いち早く仕様書を理解し、それにより何が起こるかを予測することが重要というのはその通り。現実には、出来ていない事があるので。。。同じ情報を目の前にしても、その姿勢次第で、勝敗差がつく。

  • Windows3.0ができるまでをマイクロソフト内部から書いてある。

    本人も言っている通り、文章が非常に読みにくく、わかりづらい。
    さらに、世界標準の作られ方といいながら、そこについてもあまり書かれていない。

    とはいえ、当時のマイクロソフト、IBM、アスキーなどの思惑が詳しく書いており、そこは興味深い。

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マイクロソフト戦記―世界標準の作られ方 (新潮新書)の作品紹介

炸裂する癇癪、飛び交う怒号、喧嘩腰のビジネス-一九八〇年代後半から九〇年代初頭、IT業界のグローバルスタンダードをめぐって歴史的な戦いがあった。破綻したマイクロソフトとアスキーの共同戦線、撤退してゆくPCメーカーとソフトメーカー、次々現われる新規格…幾多の難局を乗りこえ、ウィンドウズは爆発的に普及した。ヨーロッパと日本で最前線にいた著者が、自身の体験とともにその理由を解き明かす。

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