女子大生がヤバイ! (新潮新書 318)

著者 :
  • 新潮社
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感想 : 28
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  • Amazon.co.jp ・本 (188ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784106103186

感想・レビュー・書評

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  • 何と言えばいいのか。
    確かにヤバい。(悪い意味ではない)
    学生の本音というか心の奥底を引き出すことの善し悪しはさておき、思ったより色々なことを考えていることが分かる。
    一般的な大学生はこのくらいのことは書けるのか、それとも大学のレベルによるのか。

  • 女子大生に小説を書くことで自己表現をする授業を行っている教授が書いた本。
    普段とは違う一面が見えてたり、心の闇?や悩みが垣間見えたり…かなり極端な子もいたけど、だいたいは同年代だからこそ共感できた。わりと新しい本だから環境も似てて、赤裸々な様子に共通点があって面白かった。

  • 「キレる」心理を鋭く分析したかと思えば奔放に性体験と性的妄想を描き出す。親への違和感吐露し、友だちのウザさに、むかつくー東京郊外のさる女子大で、文章創作の講座をうけもつ著者が、その作品を通じて、女子大生の頭の中を解剖。予想を遥かに超えて表現されるその作品からは、彼女たちの思考とライフスタイルが生々しく浮かび上がってくる・・・。フツーの女子大生たちの本音は、ヤバイほどに面白い。

  • すごく面白かった!です!

    タイトルを見たとき,何か卑猥なものかと思ってしまいました。笑
    実際は違い,(いや,ある意味では正しいかw)「さる女子大で文章創作の講座を受け持つ著者が,その作品を通じて,女子大生の頭の中を解剖」したという本。

    とにかくここに掲載されている女子大生の文章は秀逸。みんな小説家になれるんやないか?と思ってしまいましたw
    掲載にあたって,著者の文章校正が多少なりとも入っているでしょうが・・・・。

    今の女子大生はヤバい。
    ヤバいというのは本当に便利な言葉ですねー。まさにその通り。ヤバいんです。何がどうヤバいかと問われると,具体的に答えづらいものがありますが。
    決して,人生観ちゃらんぽらんだとか,算数ができないとか,そういうんじゃありません。

    女子大生の頭の中がそのまま映し出されているような小説。観点も,切り口も面白い。性や暴力もついても,「創作」として自由闊達に書かれています。昔だったらきっとかかれなかった内容。
    この本の刊行年からすると,私がちょうど大学生だったころ。
    つい最近まで大学生だった私からすると(と,言ってもいいよねw)結構何編かは共感できるというか,この気持ちわかるなあというものもありました。
    筆者の世代からすると,度肝を抜かされるような感じなんでしょうか。

    しかし,著者のコメントが・・・どこぞの年頃の娘を持つパパのよう。笑
    小説の筆者への配慮もあってか,そうするどい分析のコメントなんかはなかったかも。

    それにしても著者はこの授業面白いだろうなあ。派手な顔をした女の子がすごく繊細な小説を書いたり,ぜんぜん化粧っけのない地味な女の子が,性的な内容を書いたりと,その本人と小説=頭の中のギャップを楽しめる。
    だれがどの小説を書いたかは,著者にしかわからない。著者だけが持っている秘密。
    ・・・楽しそう。

    女子大生がヤバいです。さくさく読めるのでかなりオススメ。
    女子大生の頭の中をのぞいてみたい方はぜひご一読あれ。良い意味で裏切られます!

  • 授業の課題から垣間見える、女子大生の本心。
    いろんな意味で興味深い。

  • 大学のとある講義で、参考として取り上げられた作品。
    講義で取り扱ったのは一部だけ(「第三章 友人」のみをコピーして配布)だったから、それ以外の内容が気になったので読んでみました。
    当初は女子大生が本音で書いた告白文みたいなものだと思っていたので、その内容のあまりの凄絶さに教室中絶句してました…。(ノ)゚д゚(ヽ)
    後に先生から「これは小説創作講座の課題だから、(一部は真実も混ざってるんだろうけど)フィクションですよw」って教えてもらって、みんなで「な~んだ!」と胸を撫で下ろしたのを覚えています。笑

    とにかくどの作品も、いち女子大生が書いたとは思えないほどバラエティーに富んでいて且つ刺激的で面白い!!
    結構みんな積極的に書いていて、それに疑問を投げかければちゃんと(しかも赤裸々に)答えてくれるっていう、そのレスポンスの良さ(?)にも感心しました。
    ところで…この授業は文章創作を通して、かたちのない自分の心にかたちを与える~ということが主たる目的だったわけですが、果たして彼女たちはこんな衝撃的な作品を通して自身の心をどう表現しようと思ったんでしょう?
    結局、最後まで残ってしまった謎です。笑

    文章って、必ずしも“こういうことを伝えたい”っていう思いで書かなくても、そこに何かしら内面に潜む(書いてる本人すら分かっていないような)感情が滲み出るものなのかもしれないなぁと改めて思いました。
    こういう試みは、授業だけにとどめておくにはもったいないくらい、本当に面白いなって思います。
    私もこういう授業を受けてみたかったなぁ♪

  • 特に面白かった文章を載せてるからだと思うけど、本文に出てくる女子大生の小説はすごく文才があるな〜と思うのが多かった。人って腹ん中ではなに考えてるかわからんな笑

  • [ 内容 ]
    「キレる」心理を鋭く分析したかと思えば、奔放に性体験と性的妄想を描き出す。
    親への違和感を吐露し、友だちのウザさにむかつく―東京郊外のさる女子大で文章創作の講座を受け持つ著者が、その作品を通じて、女子大生の頭の中を解剖。
    予想を遥かに超えて表現されるその作品からは、彼女たちの思考とライフスタイルが生々しく浮かび上がってくる…。
    フツーの女子大生たちの本音は、ヤバイほどに面白い。

    [ 目次 ]
    第1章 心のかたち―芯はまじめだが、キレるとヤバイのだ
    第2章 家族―漂流のはてに行き着くところは
    第3章 友人―偽装だらけで、本物の友人はどこにいる
    第4章 彼氏―脳内彼氏と現実彼氏はあまりにちがう
    第5章 性的妄想―ひそかに育てられるエロスと暴力
    第6章 携帯メール―新たな自己主張の武器を使いこなせ

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    [ おすすめ度 ]

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    [ 参考となる書評 ]

著者プロフィール

1949年、佐賀県出身。早稲田大学政経学部卒業。『遊民爺さん』(小学館文庫)で開高健賞奨励賞受賞。史実にもとづいた読みやすい歴史物語には定評があり、おもな著書に『織田信長‐炎の生涯‐』『豊臣秀吉‐天下の夢‐』『徳川家康‐天下太平‐』『黒田官兵衛‐天下一の軍師』『武田信玄と上杉謙信』『真田幸村‐風雲! 真田丸』『大決戦! 関ケ原』『徳川四天王』『飛べ! 龍馬』『西郷隆盛』『三国志』(全7巻)、『西遊記(新装版)』『明智光秀』(以上講談社青い鳥文庫)など。歴史もののほかにも『プラネット・オルゴール』(講談社)『三島転生』(ポプラ社)『龍之介怪奇譚』(双葉社)などの作品がある。

「2022年 『歴史人物ドラマ ジョン万次郎 民主主義を伝えた男』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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