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- Amazon.co.jp ・本 (188ページ)
- / ISBN・EAN: 9784106103186
感想・レビュー・書評
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著者はとある女子大の講師。
その講師の授業で,学生に小説を書かせる,というものがあり
その小説から世相を読み取ろうというのが要旨。
本の内容が極めて希薄であり,すぐに読み終わる。
しかも著者のコメントが感想文のレベルで,世相どころかその位置づけすらままならない。
だいたい,冒頭で「時代の移り変わりを感じる」というのならば
昔の作品と比較しなくてはなんの意味もないだろうに
最近の作品かどうかもわからない小説の一部分を抜き出して
制作年月日も添えずに載せるだけ。
なにがどうヤバイのか分析もなく,投げっぱなし。
そもそもフィクションかノンフィクションかわからないものを
あたかも全てノンフィクションのように扱っているのが謎。
おまけに
ある学生が,主人公に友達いない話を小説で書いたら
「いつも一人で座っており,友人がやはりいないようだ」
って,
たまたまその授業で友人いないことはいくらでもありうる。
倒錯した恋愛話を書いた学生を見て
「ミスコンで優勝しそうな美女であるのに」とか
暴力的な話を書いた学生に
「見た目は中学生のようなかわいらしい女の子」とかあまりに主観的。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
女子大で作文の講師をしている先生の本。学生の作文を講評しつつ世相を語ろうとしているが、全然納得感がなくてトンチンカン。こんな新書よく出すと思う。