民主の敵: 政権交代に大義あり (新潮新書 323)

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  • Amazon.co.jp ・本 (188ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784106103230

感想・レビュー・書評

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  • 本の内容は一貫していて「非自民」の必要性を述べていました。意外なことに正論が多かったです。安全保障の政策とかまぁまともだなって思えました。(訪中時の野田さんの強気な対応、あれを誇らしげに語っているのは大変危険なことに感じられましたが…)

    地方での演説活動など実体験の絡んだ話は野田さんが持つ政治観の原風景を見れているようで興味深く読ませていただきました。

    野田さんには政治への強い信念があることは感じられましたがだからといって今の民主党政治の体たらくぶりを容認するつもりはありません。想いを結果として見せて欲しいです。

    (浮動票は不動になるっていう洒落、どうしても書きたかったのだろうなぁ)

  • 民主党が政権を取る前に出版された本書を今、読んでみる。驚くほどいいことがたくさん書かれている。それらのマニュフェストはほぼ、実行されることなく忘れ去られ、反対していたはずの消費税増税に全力を尽くしている。ほとんど首相の個人攻撃ともいえるほどに自民党を叩き、民主党を持ち上げて政権交代を後押しした朝日をはじめとする大手マスコミは、自らの責任を感じているのだろうか?恥を知らない人間が増えたのだなぁ、と悲しくなる。

  • この本は、実家に帰る電車の読み物として買ってみましたが、数時間で読めます。野田現総理の唯一の出版物という触れ込みでしたが、もしそうならば、改めて一冊ちゃんと本を書いて頂いてもよさそうです。

    主張のポイントは、「2009年時点で自民党は金属疲労を起こしているから、とりあえず政権交代してみましょう、任せてください」というもので、この国をこうしたい、ああしたいという明確なビジョンや確固とした政治信念を感じ取ることはできませんでした。

    辻説法を毎朝続けていました、喋るのが上手になりましたというエピソードがありましたが、政治家になってみたいという若い人に向けてのメッセージとしては良い気がしますが、大多数の国民は、回数よりも訴えてきた中身、すなわち、具体的な政策提案の内容や目指すべき将来の姿を示すリーダーシップを望まれることでしょう。(しっかり)頑張れ、野田総理!

  • 野党のときは言いたいこと言えますね。

  • この本をはじめて読んだ頃は、民主党の中にもまともな政治家がいるもんだと読んだけど。
    首相になられてからの「国民に説明しないで勝手に対外公約等を決めてくる」「取材には応じない」といういつもの民主党な行動パターンにうんざり。
    いまや「民主主義の敵」である彼にとり、この「民主の敵」という書名が皮肉といえよう。
    そういう意味で、現在進行形で言動不一致のさまを見ることができる点で
    はお勧めできる本。

  •  野田総理が民主政権になる直前の2009年に書いた本。政治に対して、国防に対してなど自分の基本的な方針が書いてあり、野田総理がどういう人物かを知るには良い本だと思う。
     書いてあることは自民卑下・民主賛美が過ぎるきらいはあるけれど、「中庸」をうたい至極まっとうな常識論が書いてある。もし発売当時にこの本を読んでいたら、共感して民主に投票することも考えたかもしれなかった。

     しかし、民主政権の体たらくを見てしまった以上、この本の内容を手放しで信じる気にはなれない。今の野田総理にこの本を読ませて、「ねえ、今どんな気持ち?」と聞いてみたいくらいだ。

     今の野田総理がこの本を書いた頃の思いを今でも胸に抱きつつ職務に励んでいるのだと信じたいものだ。

  • 平易な内容にデータも含まれていて、おもしろかった。
    まだ政権政党になる前の本なので、今起こっていることや、首相になってしばらくして、また読み返してみたい。

  • 野田首相による民主党が与党になる前の著書。自民党が長期政権であるから、一部の既得権集団の利害ばかりを優先するシステムが政官業あらゆる分野で強固な汚れのようにこびりついている。だから、政権交代をして、今の政権のしてきたことを総ざらいし、国の資源配分を変える。というのが大きなテーマ。

    民主党が与党になってもいないときの著書なので、政権さえとった今の状況と比較するとなかなか興味深い。首相になって、本来、変革したいと思っていた方向性や内容をどこまで通せるか、これからが注目。

  • 民主の政権になってから、安定しないままに現在(2011年9月)に
    至る。
    はたして、現在の自国の総理大臣はどのようなことを考える人
    なのか。どんな人なのか。過去に書かれたものでもいいから、
    本人が書いた文章が気になって手に取った一冊。

    きれいごとばかりでも、実際に行動が伴っていなかったとしても
    「何を書いていて、今何をしているのか。それらがどのような繋がりを
    持つのか」の推測にはなると思っています。
    文章からだけではなく、構成も加味したうえで、読むのも面白いかも。

  • 野田総理の本。読むのが義務かなと思って買ってみた。民主党野党時代の本だから民主党の宣伝ばっかり。震災後、総理就任後に書かれた、国家のグランドデザインについての本をだしてほしいー!

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