- Amazon.co.jp ・本 (188ページ)
- / ISBN・EAN: 9784106103230
感想・レビュー・書評
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全体的に構成がちぐはぐであり、その多くを自らの経験をベースに論じている為に考察も浅い。自民党を批判して、政権交代後の民主党なら全て上手くいくという論調。
特に、消費増税をする前に財政の透明化が必要と述べておきながら、何故首相在任時に取り憑かれたようにマニフェストに書かれていない消費増税を断行したのか?決められる政治、という短期的な功を急いだとしか考えられず、中長期的な国民の幸福や税収増といったグランドデザインを踏まえた行動とはとても思えない。辻立ちを毎日する等の地道な努力は評価に値するが、国の方向性を定める船頭向きでは到底なく、よくて決められた仕事を粛々とこなす中間管理職タイプだろう。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
政権交代前に出版されたということで、首相になってからまた売れたのかな?
政策についてしっかり書いてあるとは思えなかったが、やっぱりその通り。それでも財務省関連には一応通じている人なのかな?と思いつつ、外交については甘い感じが色濃い。中国に対してもこの本の中ではだいぶ強硬に出ていっている節があるが、実際には最近になってようやく少し、だからねぇ。
本人が書いたわけでないにしても、もう少し強いメッセージがほしいです。 -
野党のときは言いたいこと言えますね。
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こちらを読了。
自分の国の首相がどんな考えを持った人なのかくらいはおおよそ知っておかないとね…と思って読んだのだけど、期待外れ。
まあ、2009年7月発行なので仕方が無いけど、内容的には、
・いかにいまの(つまり2009年当時の)自民党の賞味期限が切れているか
・いかに政権交代自体に意義があるといえるか
・いかに自分はまじめに愚直にやっているか
といった内容に終始し、肝心の、
・民主党政権になったら何をどう変え、何を目指すのか(つまり、日本をどうしたいのか?どうすべきと考えるのか?)
については、ほとんど書かれていない。
訪中の際に、中国側出席者に嫌な顔をされながらも、領土問題について日本側の立場を正論としてぶつけた体験談をあげ、「外交でも言うべきは言う」等と書いている辺りは、読んでいて実に危なっかしい。
外交というのは、「人間関係がおかしくなろうとも正論を吐く」ことなどでは決してない。(私自身過去に何度か失敗を経験していますが…)
あ、ここではあまり政治の話題を書くことは避けようと思っていたんだった…
野田さんがとても実直な人柄である感じは読んでいて伝わって来ましたが、民主党政権となった今では残念ながらこの本自体がやや賞味期限切れかな…(^^;