ん: 日本語最後の謎に挑む (新潮新書 349)

著者 :
  • 新潮社
3.15
  • (11)
  • (42)
  • (63)
  • (29)
  • (6)
本棚登録 : 622
感想 : 80
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (190ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784106103490

作品紹介・あらすじ

日本語には大きな謎がある。母音でも子音でもなく、清音でも濁音でもない、単語としての意味を持たず、決して語頭には現れず、かつては存在しなかったという日本語「ん」。「ん」とは一体何なのか?「ん」はいつ誕生し、どんな影響を日本語に与えてきたのか?空海、明覚、本居宣長、幸田露伴など碩学の研究と日本語の歴史から「ん」誕生のミステリーを解き明かす。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 言語オタクの真骨頂の塊(褒めてます)。
    どこの世界でもこだわる人はホントに突き詰めるなあ。まさか「ん」で新書一冊語るとは。この一冊が書かれるために読まれた文書はどれくらいになるんだろう。

  • なぜか家に2冊あったw

    日本語の「ん」って数学の「0」と同じだよね

    いやー改めて考えると。

  • 実はこの本過去に挫折していて、3回目の挑戦。

    2時間くらいで読了。
    今年は少しサンスクリットを勉強していたので、連声とかその辺は分かるようになってて感動。成長してる!

    でもやっぱり空海とか最澄のあたりは難しい。
    とりあえずフランス人の前で「んー」は言わないようにする。

  • 背ラベル:810.2-ヤ

  • マニアックすぎた。
    古典をひもときながら、日本語の発音として、また文字としての「ん」について解き明かしているのだが…面白そうだと思ってこの本を手にした割には、自分がそこまで「ん」に興味がないことに途中で気づき、途端にどうでもよくなった。

  • 蔵書整理で手放すので、再び出会い読む日もあるか

  • タイトルに惹かれ手に取る。改めて考えてみると「ん」は不思議な存在。五十音表記だと仲間はずれのように表から飛び出しているし。

    東京メトロ「日本橋駅」のローマ字表記が”Nihombahi”とnがmとなっているのは知らなかった。(欧米の慣用表記では「m」「b」「p」の前は「n」ではなく「m」を使うらしい。)

    「ん」誕生の歴史は、なかなかに興味深い項目もありましたが、こちらの知識不足で完全には追えず。無念…。

  • 万葉仮名以降、日本語において「ん」の発音や表記がどのように変遷してきたかを1冊かけて解説した本。「ん」にも種類があって昔は使い分けていたといった興味深い話題がどんどん出てくるが、中でも空海が果たした役割が大きかったとのこと。おかざき真里「阿・吽」を読んでいて、空海と最澄の生涯についてイメージできるようになっていたので、わかりみが深かった。「阿・吽」ってそういうことだったのかと。本書をこれから読む人には併せて読むのをおすすめしたい。

  • フランス人から見た(が聞いた)日本語の「ん」に始まり、『古事記』などの上代から日本語の歴史を追う。
    万葉仮名、空海、最澄、サンスクリット語、上田秋成と本居宣長、「阿吽」の文字、幸田露伴。
    話題は多岐にわたり、日本語と日本文化への知的好奇心が刺激される。
    「そもそも日本語とは何なのか?」その問いかけが日本語への理解を深める。

  • 2018年11月19日読了

全80件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1963年、長崎県佐世保市生まれ。大東文化大学文学部中国文学科教授。中国山東大学客員教授。博士(中国学)。大東文化大学文学部卒業後、同大学院、フランス国立高等研究院人文科学研究所大学院に学ぶ。ケンブリッジ大学東洋学部共同研究員などを経て、現職。専門は、文献学、書誌学、日本語史など。著書に『心とカラダを整える おとなのための1分音読』(自由国民社)『文豪の凄い語彙力』(さくら舎)ほか多数。

「2020年 『語感力事典 日常会話からネーミングまで』 で使われていた紹介文から引用しています。」

山口謠司の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
夏川 草介
冲方 丁
村上 春樹
三浦 しをん
三島由紀夫
村上 春樹
湊 かなえ
フランツ・カフカ
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×