- Amazon.co.jp ・本 (190ページ)
- / ISBN・EAN: 9784106103551
作品紹介・あらすじ
困難にぶつかったとき、迷いが生じたとき、松井はどう考え、どう乗り越えてきたか。愛するニューヨークを去る決断、ワールドシリーズMVPの伏線となった一球、チームの指示に反して手術を回避した理由…野球人生で初めて直面した長く苦しい時期から世界一への道程、さらに、新天地にかける思いを、初公開エピソードを織り交ぜながら綴る。常にぶれない強さを支えるその思考法とは-。
感想・レビュー・書評
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ワールドシリーズ優勝、そしてエンゼルスへの移籍までの心情を本人が語る。
野球選手のキャリアが終わりに近づき、けが・手術と大変な状況も包み隠さず書かれているが、その中に流れている
「野球が好き」
が、一番なのかもしれない。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「不動心」の続編のような内容。
2007年~2009年シーズンの怪我とワールドシリーズMVPの出来事の心境を語っています。松井選手のブレない仕事・野球への態度に感心します。振り返って自分は自分の仕事にそのときの100%を捧げているか?と自問すると...なかなかねぇ。
2008年に怪我を押して手術遅らせて出場(というよりチームへの貢献)にこだわった心境がクライマックスです。出場するか、手術するかはその人の価値感ですが、プレイオフの可能性が客観的に絶望的な状況で出場にこだわった松井選手の考え方には、うならされます。立派だと思う反面、1アスリートとしてのトータル人生を考えるとベストの選択だったとは思えないのが私です。
超人はどこか、感覚/考え方が、凡人と違うから超人なのだと思います。 -
心が変われば行動が変わる。
行動が変われば習慣が変わる。
習慣が変われば人格が変わる。
人格が変われば運命が変わる。 -
2009年、世界一、MVPになってヤンキースを退団して、エンゼルスに入団するまでの経緯や、ケガに対する考え方について。松井は本当に真面目です。生真面目と言っても言い過ぎではないくらい。でもそういう松井が好きです。やっぱり世界レベルで活躍する人はすごい。
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不動心に続き、二冊目。メンタルの強さ、そして謙虚さ。松井の成功の秘訣はこの二つの言葉に集約されると思う。本を読んでから、心から尊敬している。
・心→行動、行動→習慣、習慣→人格、人格→運命
・自分は調子が良くて試合に出たい。でも監督が自分を選ばない。自分を主体にするか、チームを主体にするかで、簡単にクリアできる問題。
・僕の知ってる一流の人たちは、今できる最高のパフォーマンスを心がけている。自分が歴史を作るとか、大それた事は考えていない。
・自分にコントロールできることと、できないこと。前者には全力を尽くし、後者は気にしない。:これ重要。実生活に応用可
2010年9月2日 読了43(36) -
人柄がよく出ている。ちょっと、まじめかな、相変わらず。
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彼のチームに対する姿勢、野球に対する心構え、スランプ時の思考法、それら全てが仕事にも当てはまる金言です。尊敬する人物からのメッセージはビジネス書の何倍も重みがあります。
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私が就活を乗り切った本。ラグビーを取り組む上でもかなり感銘を受けた一冊。松井父が松井に送った言葉である、「人間万事塞翁が馬」は今でも心に残る名言だと思う。
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松井秀喜さん
日本でプレーしていたときには特に気にしていたプレーヤーではありませんでしたが、MLBに挑戦することを発表してからは気になるようになり、今ではすっかりファンになっております。
その松井さんが昨年末ヤンキースからエンジェルスに移籍した際のことや、ここ数年ケガに苦しんでいたことなどが本書で語られております。
内容についても重複しているところが何点かあり、頁数も少ないため物足りなさが残りますが、松井さんの思いは伝わってきたかなと感じました。 -
4章の「信じることをやめない」に松井選手の考え方が表れている。
日本で痛めた左膝痛が再発し(2009年7月)、手術すると今シーズンのプレイできる可能性はゼロに近くなる。チームがプレイオフに向けて一丸となっているのに、今手術を行うと「チームの一員」であることを放棄することに等しい。監督の采配、チームの補強は自分がコントロールできることではないが、「チームの一員」として試合に出て全力を尽くそうとすることはできる。
ヤンキースの伝統、ニューヨーク・フィルハーモニックのエピソードを交えながら手術をしないという決断や、野球ができないという状況の中で自分の信念をどう貫いたかが書かれている。