女は男の指を見る (新潮新書 358)

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 590
感想 : 71
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  • Amazon.co.jp ・本 (189ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784106103582

作品紹介・あらすじ

本書で明かす事実その1「初対面で、女は男の顔よりも指を見る」。その2「ハゲの男は病気に強い」。その3「自分と違う免疫の型の持ち主ほど、匂いがいい」。その4「ピルは女の勘を鈍らせる」。その5「浮気で得をするのは女である」…数々の実験や最新データをもとに動物行動学で読み解く、「色気」「魅力」「相性」の正体。「遺伝子の企み」がここまでだったとは!次々常識が覆される高揚感あふれる一冊。

感想・レビュー・書評

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  • 「指のきれいな男の人がいいなぁ」「声のいい人がいいなぁ」とかなり若い頃から思っていましたので、この本のタイトルを見たとき「私だけでなく女はみなそうなのか!?」と激しく興味を引かれ買ってしまいました。それから数年の積読…やっと読了。

    や、面白いですね。行動心理学も面白いと思いますが動物行動学も面白いんだなと感じました。
    竹内さんはズバッと言いにくいことも言ってくれるので大笑いしながら読んだ箇所も。別にウケを取るための解説ではないのですがそれだけ人間も動物的であるというところの面白さなのでしょう。

    人種によりパラサイトに対する脅威や精子競争に差があったり、血液型によって免疫に差があることや、匂いの信用性、ネオテニー(幼児性)など幅広い話題が興味を持って楽しめます。
    あんまり難しいことはないのでさらっと読めます。
    文体や内容に好き嫌いが分かれそうですが、雑学として読むには良いと思います。

    個人的には「男性はあれほどハゲを気にすることはないのに」と常々思っていましたが、これを読んで「ハゲは動物学的に強い」と確信(笑)

    はげてたって指がきれいで声が素敵なら私はいい。あとは匂いがよければなおいいね、ということで(笑)

  • 竹内久美子さんの著作はいつも面白い。だからといって、女の子を口説けるようになる訳ではないけどね。

  • 私が今生きてるのが子孫繁栄が目的なら
    なんで人間は不倫を許さないしあれこれもだめな動物になったんだろー、効率悪くない?って思ったから
    読んでみた。
    大量生産すれば効率が良いわけでもないわね、って気づけた。
    我々は遺伝子が世代を乗り継ぐための乗り物に過ぎない、ってのは
    いいなあって感じ。
    そっか、なんか、考えすぎたわ。

  • メチャクチャ面白かった。
    おもに人間の性の側面を動物行動学や進化論の観点から検討したユニークな研究を紹介している。フロイトではないけれど,無意識的に行われる性行動や外見的な性的魅力の判断は,免疫機能を確認する目的があり,それは,生き残りに強い遺伝子を残していくための進化的戦略によってなされているという。
    「ほんまかいな」なんて思うこともたくさんあるけれども,それ以上に,この柔らかくユニークな発想は研究者としては見習うべきだ。

  • 女はどんな男性を求めているのか。人間以外の生物も対象として、モテるオスのことがわかった。

    また、歴史なども知ることができ、大変面白かった。

  • 魅力的な異性の定義について説明してくれる本。

    異性に対する好意の正体はなんなのか、京都大学で動物行動学を研究した著者がオブラードに包まず教えてくれる。論理的なんだけど、どこか少し論理的じゃないような内容が面白かった。

    学術向けというよりはエンターテイメントとして読むべき本かな。

  • 女は男の指を見る

  • Vol.82
    長い薬指は敏腕トレーダーの証し!?
    http://www.shirayu.com/letter/2010/000161.html

  • シンメントリースはモテるらしい。
    それは環境に対応する力、環境からのストレスに対応する力がある(とみられる)かららしい。

    アジア人(モンゴロイド)の男性生殖器は小さいというデータが出てて、しんみり。

    「色気」や「性的魅力」について、学術的に分かりやすく解きほぐしている。
    酒場の話の種にもってこい(笑)。

  • http://naokis.doorblog.jp/archives/women_look_ad_mens_fingers.html【書評】『女は男の指を見る (新潮新書)』〜動物行動学のからの見地 : なおきのブログ

    <目次>
    はじめに
    第1章 人類最大の発明と繁殖の掟
    第2章 女は男の指を見ている Hox遺伝子の話
    第3章 ハゲの発するメッセージ テストステロンの話
    第4章 「選ばれし者」を測ってみると シンメトリーの話
    第5章 いい匂いは信じられる HLAの話
    第6章 浮気をするほど美しい 浮気と精子競争の話
    第7章 日本人はあえて「幼い」 ネオテニーの話
    あとがきにかえて


    2016.05.08 ダ・ヴィンチニュースより。著者は週刊文春でエロい分析を書いておられる方。
    2016.06.29 読書開始
    2016.07.07 読了

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著者プロフィール

竹内久美子
1956年愛知県生まれ。京都大学理学部を卒業後、同大学院に進み、博士課程を経て著述業に。専攻は動物行動学。著書に『そんなバカな! 遺伝子と神について』『シンメトリーな男』(ともに文藝春秋刊)、『女は男の指を見る』(新潮社刊)、『ウソばっかり! 人間と遺伝子の本当の話』(小社刊)、『女はよい匂いのする男を選ぶ! なぜ』(ワック刊)など。

「2022年 『66歳、動物行動学研究家。ようやく「自分」という動物のことがわかってきた。』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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