日韓がタブ-にする半島の歴史 (新潮新書 360)

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  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (223ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784106103605

感想・レビュー・書評

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  • 取り急ぎタイトル
    三国史紀は高句麗・新羅・百済の時代を記述
    山賊が建てた国高句麗が新羅の帰伏により受け継いだ正当性を訴えている
    1.日本列島から来た賢者が半島の指導者
    2.倭種が実権を握り、最初の外交団も倭人
    不快になるかもしれないので読むのやめました

  • 書かれている内容そのまま全てが正しいとは受け止めないが、少なくとも「騎馬民族征服王朝説」よりはよほどまともだし、資料を素直に読むべきという点には同意できる。また、韓国が資料の「韓国」と「日本」を入れ替えて主張している例を挙げているが、他の分野でも韓国人の「語るに落ちる」例を見てきているので、かの国の思考形態としてとても納得できる。終章に過去の実例が挙げられているが、政治的圧力や変な自粛を抜きに韓国史/日韓関係史の研究が進むことを願いたい。

  • 歴史観が根底から覆る。知っている歴史と今回読んだ歴史には大きな隔たりがある。どちらがどうとかはをとりあえず置いてもいい。歴史は捉え方によって違うかもしれない。だとしても、一度読んでおくといいと思う。自然で説得力のあるのはどっちなのか。どちらの言っていることに分があるのか。素直に歴史書を紐解いたように見えるしどう読むと今みたいになるか、そして作者はこう思う。と率直に述べられている気もした。

  •  それにしても、室谷氏の客観的なデータから分析し、韓国の主張がいかにウソだらけで根拠が全くないことを次々暴いていく分析力というか執念は凄い。時事通信にも凄い記者がいたことに驚き。それに比べて山田恵資(論説委員・前政治部長)とか冨田共和は…。(P.S.この室谷氏、同じ新潮新書から「悪韓論」を出している。こちらは近現代の韓国史がメイン。関東では売れ行きが予想以上に良く、増刷が追いつかない程だそうだ。さらに産経新聞出版から「呆韓論」を出版。こちらは韓国の呆れ果てる反日行動の実態がメイン。こちらも売れ行きが良く、増刷に次ぐ増刷だそうだ)

  • 日本の古代の文明は朝鮮半島から伝来したという歴史史を根底から否定する内容。どれももっともらしいが反論もきっとあるだろう。それを読んでみないと判断のしようがない。

  • 何なんだ。

    だろう、と思われる、と想像できる、に違いない、などなど。
    ほぼほぼ、どれも著者の憶測の域から出ていない。
    よく、これで本にしたものだな。

    朝鮮半島から倭国の歴史の話かと思えば、最終的には、ただ在日バッシング。

    参考文献が一冊もないってのは、何なんだ。

  • 反韓感情が前面に出ているような書きぶりで、恣意的な本では無いかと思ったが、結構しっかりと勉強して書かれている本だと考える。

    韓国の歴史書「三国史記」(韓半島の正史)、「三国遺事」(野史)の記述を元に、日韓で常識とされていることがらの間違いを正すという意図で書かれたものである。

    ただ、古代史のみを持ってして日韓の交流史とするものではないことは考えておく必要があると思う。古代史からいきなり近現代史につながるわけではないという事も認識しておくべきでは無いか。

    冒頭、「天皇陛下の「お言葉」を引かれ「お言葉」に象徴される”常識”に意義を唱えたい」とされている。私は、「お言葉」自体に間違いはないと思う。
    「貴国は我が国にもっとも近い隣国であり、人々の交流は、史書が明らかにされる以前のはるか昔から行われておりました。そして、貴国の人々から様々な文物が我が国に伝えられ、私共の祖先は貴国の人々から多くのことを学びました」
    日韓の関係は、この「お言葉」を根底において考えなければならない。

    本書にて、見識を改にしたが古代においても韓半島三国は国としての統一が遅れ,既に諸国連合となりつつあった倭国に一等遅れた地域であったと言う事である。近代にあっても韓国は近代化が遅れ、それを日本につけ込まれたという風にも言えない事もないのであるが、だからといって、文明、技術が常に日本から韓半島に常に一方的に流れていくだけであったとは言いきれないのである。

    日本と中国に常に直接の交流があったわけではなく、また韓半島が地理的に中国に面しているということから、中国の文化、技術が韓半島を経由してもたらされた時代もあったであろう。たとえば仏教の公伝は百済を通じてとされている。作陶技術なども朝鮮出兵の時期に朝鮮の陶工がもたらしたものがある。日本が一方的に韓半島から学んでいたというわけではないにしても、韓半島を通じてもたらされた技術文化はたくさんあると思うし、韓半島由来の習俗風習の類いもあるようにも思う。

    互いに影響し合いながら歴史を刻んできたという事を根底において日韓関係を考えていく必要があるのでは無かろうか。

    後半三分の一は、韓国がいかに歴史をねじ曲げて教育しているか、またOINK(Only in Korea )と揶揄される(日本人でなく欧米の国際金融関係者による造語だそうだ)韓国の特異なやり方について詳述している。ひどい悪口に聞こえるが、筆者が大げさに書いているとは思わない。そんな国なのである。中国とともになかなかおつきあいしにくい国である。 

  • こういう本はいろんな立場の人が書いた内容をおしなべて読んで、やっと客観的な感想がいえるのかも知れない。本の内容はともかく、なんだかとても攻撃的。もっと冷静に学びたいのだけれど・・・。

  • 馴染みの薄い・しかも読み方も覚えにくい歴史上人物の名前がなかなか頭に入っていかず読むのにえらく日数がかかってしまった。某国が歴史認識ナンタラカンタラで大騒ぎしているけれども、まずスタートラインとして本書の研究を共通認識とすべきであろう。本の帯に書かれている通り「文明が半島から来た」なんて大ウソ!半島に初めて統一国家を築く新羅の基礎づくりを指導したのは、実は倭人・倭種であり、新羅も百済も倭国のことを「文化大国」として敬仰していた。『古事記』『日本書紀』など、日本の古史書の記述内容を国粋主義的な視点から解析していけば、そういう結論になるというのではなく、半島で、半島の史官が、半島の王の命令を受け、半島の王朝と人民のために編纂した半島の正史『三国史記』『三国遺事』に、そうした内容が書かれている。半島や中国の正史を「素直」に読んでいくと、現在の多くの日本人や韓国人が抱く「常識中の常識」とはかなりかけ離れた本当の歴史が浮かび上がってくる。これが本書のもっとも重要なポイントなのだ。また「故事は今を知る所以」とは名言で、韓国の大英雄として崇められている乙支文徳の行動と彼が英雄として偶像化されていった過程を知ると、今日の韓国・朝鮮人の行動原理・歴史館を理解する上で大きなヒントとなる。目から鱗だった。自分のつたない文章よりも宮崎正弘さんのメルマガ『宮崎正弘の国際ニュース・早読み通巻2944号』に、とてもいいレビューが載っているので、ここの引用をもって締めくくりとする。天皇が朝鮮半島から渡来したという大がかりな嘘はいかにしてデッチあげられたか
       日本文化も思想も、すべて朝鮮半島が教えたという虚説を爽やかに粉砕

      ♪
    室谷克実『日韓がタブーにする半島の歴史』(新潮新書)
    @@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@

     前々からこういう本こそ読みたいと思っていた。
     これまでにも漠然と感じてきた朝鮮半島の「歴史」なるものの胡散臭さ、しかし原典にあたる時間も読解力もなく、誰かがやるべきだろうが、いったい誰が半島歴史のデタラメと偽造、改竄の歴史を明確に証明しておくのか。
     本書はそのポイントを突いた、いわば古代史解釈の盲点を深く抉った、画期的な書物と言って良い。判型こそ新書版だが中味は優に単行本一冊以上。あとがきを読むと半分に濃縮したという。
     ともかく韓国で流布している歴史解釈が嘘の固まりであることは百も承知でも、日本からは反論がしにくかったのは自虐史観の悪影響が残っているからで、半島側が巧妙にでっち上げた「神話」も無批判に日本に輸入されてきた。
    韓流ブームにいたっては時代考証も服装も会話もすべて近代的視点からのフレームアップがなされている。
    秀吉は単純に「侵略者」? 日韓合邦が「日帝の侵略」?
    理由は何か。戦後とくに朝鮮史学が滅茶苦茶なことになったのは、全体的空気が左翼の嵐のなか「戦前の歴史研究はすべて皇国史観だから、そこから脱却すべきだという日本版紅衛兵による文化大革命」があり、それは「マルクス主義史観への没入」に他ならなかったと著者は言う(212p)。
    そして韓国では「超夢想的朝鮮民族絶対主義史観」なるものが確立され、テロリストが民族の英雄となり、その反日テロ礼讃支援団体の会長が李明博大統領ときたからには始末に負えない。
    「伊藤博文は韓国併合に反対したのですよ」と韓国人に言っても鼻から受け付けない。
    ましてや評者の経験では「安重根が撃った弾は伊藤博文の致命傷とはならず、真の暗殺者は駅の二階から撃ったのですよ」という真実を喋っても韓国人は、まるで聞く耳がない。
    かれらにとって真実は知らなくても良い。歴史に客観的事実などどうでもいいのである。この事大主義は本場=中国を超えるのではないか。
    現代自動車は一台買えば一台おまけといって強引に売っている国だから、「約束」とは一時逃れの方便としか解釈されていない社会だから、学歴詐称もカンニングも出世のためには許される社会が醸し出す異常さは、自ら改竄した歴史を信じなければ生活がなりたたず、その懐疑をうけつけようとはしない不寛容。この非科学的なメンタリティがなぜ生まれてきたのかが、本書の背景に流れる副次的なテーマである。
    まさに本書をよむと従来の古代史の常識があたまのなかで転覆する。
     騎馬民族説は既にその嘘は木っ端みじんに吹き飛ばされていたはずだが、昨年韓国へ行って講演した小沢一郎の没論理の基盤にまだ騎馬民族説が残存していた。洗脳は解けていないのである。
     江上波夫の奇妙奇天烈な「騎馬民族」説が象徴するように、戦後の日本では日本人学者による反日史観からの演繹によって改竄半島史が積み重ねられてきた。
     嘘のうえに嘘を、その上に新しい嘘を塗りこめた。こうなると韓国に流布する歴史は架空の物語を超えて、あの左翼のサンドイッチマン=家永史観より韓国の歴史学者、御用学者がやったことは悪質なのである。それをしかも恥とは取らず、インチキへの倫理観が欠如しているのが、かの半島に住まう民族なのである。
     古代史の真実は、たとえば『三国史記』では新羅の基礎は倭人が造ったと書かれており、中国の『随書』では、新羅も百済も倭国を文化大国として尊仰していたと明記されている。
     評者(宮崎)にとっては韓国のインテリゲンチャのなかでも、とりわけ知日派の学者と意見をかわすことが多かったが、かれらは知っていた。「壇君神話」はとてつもない大法螺に過ぎず、日韓合邦(「韓国併合」って語彙もおかしい)は日本側の一方的な持ち出しであり、文明は倭人倭種から逆輸入されて半島にやってきたことを!
     丹念に歴史書を紐解いて、客観的な歴史的展望のもとに偽書偽説の矛盾を完膚無くまでに批判した本書はじつに長い間、日本の学術界、出版界から待ち望まれた。
    待望の書の出現に乾杯!

  • いづれにせよ、想像と妄想と創造で構築されてしまう歴史は、一つの見方でなく、いろいろな側面から見て公正性を考えることが大事ということの一つ。

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著者プロフィール

1949年、東京生まれ。評論家。慶應義塾大学法学部を卒業後、時事通信社入社。政治部記者、ソウル特派員、宇都宮支局長、「時事解説」編集長を歴任。2009年に定年退社し、評論活動に入る。

「2020年 『反日種族の常識』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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