- Amazon.co.jp ・本 (191ページ)
- / ISBN・EAN: 9784106103650
作品紹介・あらすじ
どうすれば交渉相手を思うように動かせるのか。言葉で人を動かす技術、プレゼンの力で相手をたらしこみ、歴史を動かした先人たちがいた。コロンブス、豊臣秀吉、大黒屋光太夫、クーベルタン男爵…壮大なプロジェクトを実現させた、彼らのプレゼンを解剖すると、不可能を可能にするプレゼン術の極意が見えてくる。歴史とビジネスが合体した比類なき一冊。
感想・レビュー・書評
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書かれている内容は昭和のプレゼン手法であるものの、キーマンを特定し、根回しの重要性などのエッセンスは時代を経ても変わらない。
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「教育は自由の序章でなければならない。彼らにとって大切なのは、自由の使い方を学ぶことだ」
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・プレゼンで大切なのは相手を説得することではなく、納得してその気にさせること。納得とその気にさせることは切り分ける
・プレゼンで主張することは自分がしたいことではなく先方にとっての利益
・何のための勉強、資料集めか。十分すぎるものを集めなくてもプレゼンのための勉強をできれば良い
・ジパングは2400海里の先には存在しない、だが、存在しなければならない。なぜならプレゼンの目玉に据えることを決めたから
・企画を売る前に自分を売るのが鉄則
・プレゼンの構成は、①判断のモノサシを提示②現状の問題点とチャンスを提示③今回取り組むべき課題の提示④具体的な解決策の提示
・自社に有利で消費者が価値を感じる合戦場を発見した者勝ち(うまいと感じるかは好みの問題だが、鮮度は数字で測れる客観的な評価)
・敵が嫌がるのはどの案か、という提示は効果的。優れている案の選択は判断に迷うが、敵が嫌がる案は選びやすい
・ケーキを切り分けるナイフを持つことこそに貴族としての名誉がある(ノブレス・オブリージュ)
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ビジネス
自己啓発 -
マイミクさんの日記で興味を持って手にした一冊。
コロンブスや豊臣秀吉など歴史上の4つの事例を
挙げて、彼らの『歴史を動かしたプレゼン』を分析
したもの。
読後改めて思ったのは、プレゼンはPowerPointじゃ
ない、という極めて当たり前のこと。
重要なのは、伝えたいことをいかに伝えて理解・共感
してもらうか、達成したいことをいかに実現させるか、
ということであって、PowerPointなんていうものは
そのための一つの手段にしか過ぎない、さらに言えば、
ときには手段にすらならない代物だということ。
ワタシは資料のたたき台は、まず紙とペンで作ること
が多い。それは、はじめからPowerPointで始めると、
それ以上の考えが出なくなるから。
最初からPowerPointで作ってしまうと、内容がなくても
見栄えがそれなりの形になってしまう→できた気に
なってしまう→そこで思考停止が起きる。
この悪しきパターンに陥らないようにする一つの方法
として、まずは手書きするというのが有効じゃないかと
常々思っている次第。
コロンブスの時代にPowerPointがあったか?という
至極単純な問いを思い起こしてみるのがいい。
(と、今度部下に言ってみよう。) -
プレゼンとは相手を動かすことを目的としたコミュニケーション。人どころか歴史を動かした4つのプレゼンについてその勝因となった要素を分析している。歴史物としてもプレゼンの教科書としても面白い。
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4つのお題(実例)はかなりバラエティに富んでいるが、いずれも誰もが何となくは知っている話だけに、その実態(と思われるもの)を意外性を持って楽しめた。
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歴史上の事件(コロンブスのアメリカ発見、豊臣秀吉の清須会議、大黒屋光太夫のロシアからの帰国、クーベルタン男爵の近代オリンピック開催)について、プレゼンテーションという見地から語った一冊。
当然、著者のフィクションの部分もあるので100%鵜呑みにはできないものの、彼らのプレゼンテーション能力とその背後の人間力の高さを知ることができた。 -
なんども読み返すべきだと思う
20170201読破 -
2015年3月3日読了。