知的余生の方法 (新潮新書 393)

著者 :
  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (221ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784106103933

感想・レビュー・書評

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  • 「はじめに」には、『知的生活の方法』(講談社現代新書)の現代版と書かれているので手にとりました。『知的生活の方法』は、スノビズムが若干鼻につくところはあるのですが、参考になることも多く、おおむねおもしろく読んだのですが、本書はほとんど著者自身の定年後の生活にかんする思いつきのような感想が書き連ねられているだけのように感じてしまいました。

    わたくし自身は、著者の思想にはほとんど共鳴しませんが、平明にして達意の著者の文章の巧みさには、つねづね敬意をいだいてきました。時評のような文章はもちろんですが、著者の専門である英語学という、門外漢にはまったくなんの興味も湧かないような地味な学問的話題でさえも、著者の文章を通すとおもしろさが生き生きと感じられ、驚かされることも一再ではありませんでした。しかし本書は、そうした著者らしい文章の冴えが見られず、がっかりしてしまいました。

  • 前半は期待したが、後半?のまま終了

著者プロフィール

上智大学名誉教授。英語学、言語学専攻。1930年、山形県鶴岡市生まれ。1955年、上智大学大学院修士課程修了後、ドイツ・ミュンスター大学、イギリス・オックスフォード大学へ留学。ミュンスター大学における学位論文「英文法史」で発生期の英文法に関する研究を発表。ミュンスター大学より、1958年に哲学博士号(Dr.Phil.)、1994年に名誉哲学博士号(Dr.Phil.h.c.)を授与される。文明、歴史批評の分野でも幅広い活動を行ない、ベストセラーとなった『知的生活の技術』をはじめ、『日本そして日本人』『日本史から見た日本人』『アメリカ史の真実(監修)』など多数の著作、監修がある。2017年4月、逝去。

「2022年 『60歳からの人生を楽しむ技術〈新装版〉』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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