日本一の秘書: サービスの達人たち (新潮新書 411)

著者 :
  • 新潮社
3.15
  • (6)
  • (10)
  • (25)
  • (10)
  • (2)
本棚登録 : 208
感想 : 21
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (202ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784106104114

作品紹介・あらすじ

誰からも「最高の社長秘書」と言われる彼女は、いったいどこがちがうのか?思わず心がくすぐられる、幸せな気分になる…そんな究極のサービスを提供する「サービスの達人たち」が全国にいる。四万人の顔を知る横浜の名物ドアマン、警察の偉才・似顔絵刑事、シミ抜きクリーニングの名人、まごころを運ぶ富山の薬売りなど、平凡な人による非凡なるサービス-その極意と真髄がここにある。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 横浜の老舗ホテルで4万人のお客の顔を覚える名物ドアマン、犯人の似顔絵を見事に描き上げる「偉才」の刑事、シミ抜きクリーニングの名人、57年間まごころを運び続けた富山の薬売り、秋田の子どもたちに絶大な人気のローカルヒーロー「超神ネイガー」... 決して有名人でも大金持ちでもないが、自分の仕事に誇りを持って働く真のプロフェッショナルを追いかけた味わい深い一冊。達人たちの歩んできた人生がドラマチックに描かれており、まさに「人に歴史あり」を実感させてくれる。ちなみにタイトルにある「日本一の秘書」とは、日本最大のカレーチェーン・CoCo壱番屋で20年に渡って社長3代の秘書を務めた中村由美さん。 

  • 書名になっている日本一の秘書であるCoCo壱番屋の秘書中村由美さんを始め、計7人の人が紹介されている。
    自分の職に誇りを持ち、まず自分の為に自分を磨く、磨かれた自分を活かしてお客様にサービスをすることが、一流につながるのだと感じた。
    私も弁理士として、まずは質の良い明細書を書くこと、そのために自分を磨いていきたいと思う。

  • 2016.04.28 朝活読書サロン

  • 281.04

  • 著者の丁寧な取材が垣間見える。ある特定分野のスペシャリストたちの素晴らしい仕事ぶりは分かったものの、すごすぎて自分とは違う世界のようにも思えてくる。ビジネスの世界ではどうしてもゼネラリストを育てる傾向がある中で、本書のようなスペシャリストをどう育てていくのかも大切なことだと感じた。翻って、時分はどっちに進むのか、進むべきかと言ったことや、子供や後輩をどう育てていくかと言う観点からは、非常に悩ましい部分ではある。一つの方向性として、仕事への取り組み方の一例としては、参考になった。

  • 中村由美さんと出会っている?!

  • 途中まで読んで積読になってしまっていたのを、読み進めた。

    どんな職種だろうと、プロのひとの努力には脱帽。
    秘書の方のお話は、事務職をしているのでほんとうにかないませんと平伏したいくらい。
    名前覚えるの苦手だし、会社名とかきちんと聞き取るのも……苦手。

    富山の売薬の方はお目にかかったことがないお仕事の方なので、特に興味深かった。
    国民皆保険がはじまったのって、考えてみたらそんなに昔のことじゃないんだよなぁ。
    それまでの生活のことを考えたら、ほんとうに生命線のお仕事。売薬さんだって大変だったんだろうな。

    どのお仕事でも、細部にこだわられていてすごかった。

  • 野地さんのノンフィクションはよく調査されているので読み応え十分。
    そのへんの軽薄なレポートものとは違って自分で取材対象者にぶつかっている感じが見て取れる。
    これは有名無名にかかわらずサービスの達人と呼ばれる人についてそのルーツから働きぶりまでを紹介する。経営者でもなんでもない人でも読んだだけで会いたくなるような気分になる点は感無量。
    しいて言えばそのサービスの素晴らしさがテキストだけでは伝わって来なかったこと。版権の問題かあえてそうしなかったのかはわからないけど…

  • coco壱の受電対応は電話に出た時一度で相手の名前を覚える事を求められる。うん、やろうとすれば出来る事だよな。確かに名前を聞き返すのは感じが悪い。

  • プロは、人一倍努力しています。
    だから、一流なんですね。
    ニューグランドのドアマン、カレーチェーンの役員秘書、ほか。
    しかもみんなさりげないのです。
    真似したいです。いやそうなるために努力あるのみ、です。

全21件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

野地秩嘉(のじ・つねよし)
ノンフィクション作家
1957年東京都生まれ。早稲田大学商学部卒業後、出版社勤務を経て現職。人物ルポルタージュ、ビジネス、食、芸能、海外文化など幅広い分野で執筆。著書は『サービスの達人たち』『イベリコ豚を買いに』『トヨタ物語』『スバル―ヒコーキ野郎が作ったクルマ』『高倉健インタヴューズ』『日本一のまかないレシピ』『キャンティ物語』『一流たちの修業時代』『ヨーロッパ美食旅行』『ヤンキー社長』『新TOKYOオリンピック・パラリンピック物語』『京味物語』など多数。『TOKYOオリンピック物語』でミズノスポーツライター賞優秀賞受賞。

「2022年 『伊藤忠 財閥系を超えた最強商人』 で使われていた紹介文から引用しています。」

野地秩嘉の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×