- Amazon.co.jp ・本 (223ページ)
- / ISBN・EAN: 9784106104145
作品紹介・あらすじ
先達の言葉にこそ、この国の叡智が詰まっている。仁愛を決断の基本とした小早川隆景、一癖ある者を登用した島津斉彬、時間と進歩の価値を熟知していた秋山真之、教養の正体を見抜いていた内田百〓(けん)、学問を支えるのは情緒と説いた岡潔…。約五百年にわたる日本の歴史の道程で生み出された九十八人の言葉と生涯に触れながら、すばらしい日本人を発見する幸福を体感できる珠玉の名言集。
感想・レビュー・書評
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「古めかしい書物のなかに無名ながら素晴らしいと思える人物に出会ったとき・・・ミミズがのたくったような古文書の文学を読み解くうちに・・・」
古文書の文学を解読しているうちは良いが、既に読み解かれた人物伝についての偏見に違和感を覚える。元々偏見のある現代書物を参考にしている部分を読むから、人物像に偏りが生じる。やっぱり新潮新書・・・。 -
出る月を待つべし、散る花を追うことなかれ。
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新聞に掲載されてた、日本人の偉人(と隠れた偉人)の名言集です。
美しい言葉や思想でいっぱいです。
自分もがんばって行こう、と前向きになりつつも、人生なんて大したものじゃないや、ぼちぼち行くか、と力も抜ける本でした。 -
知らなかったことがよくわかる、最高
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よくある名言集。それ以上でもそれ以下でもないが、磯田先生の偏執狂的な事実への拘りと真面目な人柄が垣間見えて興味深い。
そもそも「人々は歴史から大切なものを学ぶ」という思想を感じる。また金融取引があったりするなど江戸時代は世界基準でも進んでいたことを初めて知った。 -
偉人たちの名言集に圧倒される。
過去に危惧された言葉は現代社会に如実に反映されている。 -
名前を知らない人もいたが、古文書が残っていてそれでその人の言葉を知ることができるのはありがたい。
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【二星潤先生】
歴史を学ぶ醍醐味の1つは、先人の言葉を通して、その叡智に触れられることだと思います。この本には、近世から現代までの98人の言葉が載せられており、その言葉の背景や人物の説明が書かれています。たとえば、西郷隆盛が何を「卑怯」と考えていたか、小早川隆景が「決断」において大切にしたものは何かなど、この本を読めばすぐに分かります。
どの人物も見開きでレイアウトされて完結しているので、短時間でも読みやすく好きな場所から選んで読むことができますので、是非気軽に読んでみてください。その時々で自分に必要な言葉が見つかるはずです。