人口激減―移民は日本に必要である (新潮新書)

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著者 : 毛受敏浩
  • 新潮社 (2011年9月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (191ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784106104350

人口激減―移民は日本に必要である (新潮新書)の感想・レビュー・書評

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  •  日本が今後人口激減となることははっきりしている。本書はその危機的内容を展開しているのだが、どうも文章に切迫感が感じられないように思える。本書は文章の切り口が甘いのではないかと思った。
     本書によると、2035年の日本には「自治体として体をなさない地域が続々と出てくる」と主張するがその具体例がどうもわかりにくい。もっとわかりやすい衝撃的な具体例が提起できないものかと思った。開国を拒む心理や世界の移民事情、移民受け入れの実態等、それなりに網羅されているのだが、どれも迫力不足。
     本書を読んで思ったことは、人口激減は日本社会が抱える大きな問題だと思うし、移民が必要だということは理性的にはわかる。また、日本には他に選択肢がないこともわかる。しかし、この内容では、それを説得するにはあまりにも迫力不足だとしか言いようが無い。せっかく豊富なデータを持っているのだから、それをもっと生かして衝撃的な訴えをしてもらいたいものである。

  •  「移民は日本に必要である」というストレートなサブタイトルを見て手に取った。
     自分は外国人と身近に接する機会がないし、戦争を体験した祖父母の影響も受けて、中国人や韓国人(北朝鮮人)を含む彼らには多少抵抗があるし、外国人の受け入れに関しても「無関心」であった。しかし、日本の人口はすでに減少傾向にあり、この先超高齢化社会が避けて通れない状況になってきている。子どもの通う小学校も生徒数は減少の一途だ。人口を増やす目的の移民は何百万人も受け入れなければならないし、それは自分も含め相当な抵抗や反対があるが、外国人を受け入れ、「戦力」とすることで、地域社会そして日本を活性化することには賛成だ。日本に来ている外国人の多くは、日本に強い興味があるし、日本で成功したいという意欲があるはずだ。3Kの仕事を多くの外国人が引き受けてくれていることも事実だ。彼らや彼らのもつ異文化に触れることで日本人が刺激され新たな文化やビジネスへのベクトルが生まれることも良いことだ。
     移民の受け入れについて、単なる賛成や反対の議論ではなく、受け入れる必要性やメリット・デメリットの検証をニュートラルに行える場・雰囲気は必要だ。
     本書を読んでそう強く感じた。

  • 読了。

  • うん、まぁ専門家ではないね。この人も。
    しかも文章もヘタクソなので、根拠が薄く見えるし、最低限の事もできてない印象。
    日本では人口学者は本を出さないのかなぁw

  • 著者は移民受け入れ賛成派なので、移民受け入れのメリットばかり書きデメリットはほとんど書かれていないのでアンフェアな内容。

  • 少子化対策本の中では最も参考になった。

    単なる少子化ではなく、移民を受け入れる国にならないと、この国は本当にヤバイ。将来の像を明確にしている点や、対策も具体的な点などすばらしい。これをビジネスに繋げられるかどうかを考えてみるきっかけとなった。

  • 地方の過疎化は想像以上。移民という選択肢ももちろん必要かと思われる。
    特区で移民を受け入れるというアイデアは、意外といいかも。

  • 移民の「多文化パワー」で日本に活力を。定住し、子世代が豊かになれる教育を。地域には国際交流基盤があった。

    民族より、ニッポンという基盤を維持すべしと。
    市場価値が下がる前に。

  • 世界では人口移動が年々活発化している。自国民より外国人が多い国さえ少なからずある。カタールの外国人被率は87%、アラブ首長国連邦70%、クウェート69%。アジアでもシンガポールが、半数とまではいかないものの41%、香港は39%となっている。それに対して日本の外国人比率は1.7%。また、一定の枠内で外国人の受け入れを行っているが、ビジョンのない現状追認型の受け入れに過ぎない。定住を歓迎するメッセージはない。他方、韓国は少子高齢化の進行に伴いその対策として移民受け入れへと舵を切っている。そんな中、鎖国のケース、開国のケースを具体的に紹介しながら、日本再生の劇薬として移民受け入れの是非を議論する。移民の受け入れについて、劇薬は副作用を起こしやすいが、高いリスクを持つ故に高い効果も期待できると著者は推奨の立場に軸足を置く。積極的に歓迎する姿勢を示し、サービスを充実させれば日本社会に彼らの能力の最大限に発揮し貢献してくれるし、日本での生活を夢見て日本で暮らそうとする外国人は飛びぬけて旺盛なバイタリティを持った人が多いという。

  • 今後人口が減少していく日本において、労働力の一部として外国からの移民を受け入れるべき、ということを前提にいくつかの事例を挙げて説明している。

    <感想>
    1.今後の日本人口の減少について、それを補完する形で、海外からの労働者の輸入をすべきだという筆者の主張に対して、ある程度納得できる部分もある。しかし、その論拠について、マイナス面が述べられていないのと、プラス面が希望的観測の側面を多分に含んでいる点が気になった。
    移民については、経済的な側面だけでなく、社会コミュニティ・文化・教育・治安など様々な点に絡んでくるので、なお更深い考察が必要であると思う。

    2.個人的見解としては、海外からの労働力の輸入については、ある程度必要ではないかと思う。それを活かさない手はない。しかし、それは現在の傾向が続き、現在の状況を維持しようとするのであればのことだけど。要するに、これは、今後日本がどのような国際的地位・ロールモデル・自国経済を築こうとしているかに、密接に関わっていると思える。そこを考えずに、この結論はでないのでは?つまり、この問題は、今後の日本規模の戦略のための戦術であるということ。
    そこを踏まえて、自分もよく考えてみたい。

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人口激減―移民は日本に必要である (新潮新書)の作品紹介

日本の人口減少が止まらない。このままでは、内需の縮小による経済的後退のみならず、活力そのものが失われ、日本は世界から取り残されていくばかりだ。本書では、人口減少化社会への劇薬として、移民受入れを議論する。彼らの労働力や「多文化パワー」を最大限に活かす方法、その経済的効果、本当の受入れリスクなどを検証。はたして移民は、"救世主"となるのか。国際交流のスペシャリストによる、新しい日本再生論。

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