ねじれの国、日本 (新潮新書)

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著者 : 堀井憲一郎
  • 新潮社 (2011年10月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (207ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784106104381

ねじれの国、日本 (新潮新書)の感想・レビュー・書評

  • 一体何がねじれているのかと思ったら、内向きの以心伝心な世界をひたすら守ろうとする頑なさと、それでは世界で通用しないことに観念して表向きだけ嘘で取り繕う様を表現したものだった。特に東アジアにからむ世界情勢や歴史の見立ては妙に説得力がある。それが正しいのかどうかは自分には判断できないけれども。
    本書は「○○論」というようなものではなく、ちょっと長めのコラムなのだから、そういう視点で読めば楽しめると思う。論拠を求めるのは筋違い。

  • [日本論][刷り込みの連鎖]

  • 著者の目の付け所はいいと思うが、内容が著者の思い込みが強く、さらに論拠が不明。
    「建国記念の日」の意味とか、天皇は8世紀から象徴だったとか、学校以外の勉強をしている人なら誰でも知っているような話ばかり(学校でも大化の改新とか摂関政治とか習ってるよね?)で、お話にならない。

  • 選挙とは無関係。歴史を踏まえながら、日本を外部に対して見せる外枠と内部とが「ねじれた」国であり、それが外部からの影響を内部に及ぼさない安定した状態である、と説く。感覚的には分かるが、「ホリイ節」の読み物としてのみ楽しむべき本だろう。

  • 日本のどこがねじれているんだろう?と初めはわかりませんでしたが、読んで行くうちに著者の言わんとする「ねじれ」がクリアに見えてきました。
    コラムニストである著者のエッセイ調の文章がおもしろく、真面目なテーマを語っていても、堅苦しくなく読んでいけます。

    まず「建国記念日は何の日なのか?」という問いが出されました。
    何を持って日本建国とみなすか、ということについて、そういえば考えてみたことがなく、戸惑いました。
    これは学校教育において、教わらずにくることのため、普通の日本人は正確に説明できないのだとか。
    「すらすらと答えられる人は、スパイかもしれない」と書かれており、まずそこにこの国の大きなねじれを感じました。

    天皇の立ち位置が微妙なことから、曖昧なまま、なあなあで通っている事項が多いことに気づかされます。

    敗戦後、皇国史観をGHQに指摘されてから、皇室への基本態度はアンタッチャブルとなっているとのこと。
    それを疑問に思うことなく、なんとなくの雰囲気で過ごしていける、不思議な国民性。
    外敵の心配のない、島国だからこその平和なまとまりを感じます。

    日本では国名は「日本」なのに、国際国名は「Japan」なところにねじれがあるかと思いきや、違いました。
    古代の大和朝廷の頃、なぜ我が国を「大和」と言わずに「日本」としたのか、そこにねじれがあると指摘する著者。
    さらにねじれがあったのかと、めまいを感じます。

    昔より外国との交流に慣れておらず、歴史的にも外交が苦手な国民性なのだとわかりました。
    ただ、ねじれていることが間違っているわけではないことも語られます。
    変形できる柔軟性を持っているからこそ、途中で折れることもなく、概して平和にやってこられたというわけです。

    著者の持ち味なのか、割と突き放したような書き方でありながら、ガチガチの文明批判というわけではなく、豊富な知識に支えられて日本の不思議な構造を紐解いています。
    なにより、言葉にしづらいようなファジーな面に、敢えてメスを入れてみたというその勇気ある試みに脱帽です。

    記載された内容に関して、全てが歴史的に立証されているものなのかはわかりませんが、一つの説として読んでいくと、理解が広がることでしょう。
    論点への到達法が多少くどい上に、過激な意見も見られるため、アンチ読者も多いと思いますが、私は面白く読めました。

  • なるほど、そんな考え方もあるね。

  • 「日本人にしかわからない何か」を著者は「ねじれ」という言葉を使って、日本の歴史、成り立ちが書かれている本。この手の本はあまり好きではなかったのですが、著者が出演したラジオ番組を偶然聴き、興味を持ちました。

  • なんとなく分かったような分からんような日本論。見方は面白いけど「で何?」感が残る。ちょっと例えがクド過ぎるかも。

  • 読んでいると「日本辺境論」の内容が思い出され、いろいろと納得させられる気分になった。仏教や神道の話は、自分の中でもやもやとしていたものを言語化してくれた感じもあってすっきりとした。
    自分自身、外国人と話す度に感じていた感覚、これがまさに著者が言うところの「ねじれ」だという気がした。日本という国の特徴を自分自身も持っていたのだなという思い。

  • TBSのラジオ番組「小島慶子のキラ☆キラ」の火曜日のパートナー、堀井のおっちゃん。
    落語が好きでディズニーランドも好きな京都の人。
    というイメージ、最初から好感しかありません。

    物々しい見た目のわりに気の抜けた文章でほっとしました。
    ラジオで喋ってるまんまだな!
    この独特の喋り口調に、慣れてない人にはきっと読みにくかろう。

    今まで自覚はしないままなんとなく不自然さや無理さを感じていたことに「それってこういうことだからじゃないの」と答えをもらったような内容でした。
    すでに知ってる人にとっては「それが今さらなんなの」というようなことかもしれないし、これだけが唯一絶対の答えだとも思わないけれど。

    抽象的だけどたぶんまだ理解しきってないので、今言えるのはこれぐらい。

  • 「中国化する日本」(與那覇潤著、文藝春秋)を読む傍らで合せ読んだ。虚飾を施した国としての日本の起源を物語を採り上げ、今につながる「曖昧な日本」を考えさせる。個人的には、7世紀後半からの日本書紀編纂など大和朝廷および天皇家の権威付けの取り組みを「『日本国』起動プロジェクト」とするネーミングが妙に気に入った。

  • 話し言葉、それも雑駁。
    日本人論ではなく、日本人論的エッセイ。参考文献もついてないし、典拠・出典の記載も少ない。
    面白いポイントも多いけれど、消化不良になってしまいそうな浅さ、曖昧さ。

  • 新着図書コーナー展示は、2週間です。
    通常の配架場所は、1階文庫本コーナー 請求記号:304//H88

  • とってもラジカル。いわく「天皇は昭和憲法どころか、8世紀から「象徴」だった」「日本人は外向けに自分たちが必要としていない「国家」を無理やりでっち上げた」「中国にとって日本は「怖い」」などなど。ねじれた状態を維持して日本人が維持してきた日本の「芯」の部分は?という最後のオチは、正直なところ「そんなものかなあ」というところだけれど、「空虚としての中心」などとスカしたこと言われるよりかはいい。

  • 言ってることは興味深かったり共感したりで面白いのだけど
    文章がなんだか冗長で、もともと短いコラム3本くらいを
    無理矢理新書の分量に増やしたのかな?と思ってしまった。

    日本人は別に国際化なんかしたくないんだけど
    体裁的に国際化するふりだけしてる

    という視点で身の回りを見てみると
    なるほどガッテンということは多い。

  • 名コラムニストの堀井さんが書いた日本論。
    「若者殺しの時代」「いつも大変な時代」が面白かったので、著者買いしてみた。
    期待裏切らず、建国神話、天皇制、神道等々、ちょっと語るにはヤバそうな問題を、東アジアの文化性、中国との関係性から「ねじれがあった方が安定する」日本について語ってみせる。
    面白い!

  • 新鮮な視点を提供してくれる、ホリイ版『この国のかたち』
    http://www.amazon.co.jp/review/R331OIYUT5PWN9/ref=cm_cr_rdp_perm

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ねじれの国、日本 (新潮新書)の作品紹介

この国は、その成立から、ずっとねじれている。今さら世界に合わせる必要はない。ねじれたままの日本でいい-。建国の謎、天皇のふしぎ、辺境という国土、神道のルーツなど、この国を"日本"たらしめている"根拠"をよくよく調べてみると、そこには内と外を隔てる決定的な"ねじれ"がある。その奇妙で優れたシステムを読み解き、「日本とは何か」を問い直す。私たちのあるべき姿を考える、真っ向勝負の日本論。

ねじれの国、日本 (新潮新書)はこんな本です

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