リーダーシップ―胆力と大局観 (新潮新書)

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著者 : 山内昌之
  • 新潮社 (2011年10月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (191ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784106104411

リーダーシップ―胆力と大局観 (新潮新書)の感想・レビュー・書評

  • リーダーシップの本質とは?

    →リーダーに必要なのは、
    1.総合力、つまり全体を見通す力、大局観
    2.胆力、何があっても動じない強い平常心
    3.人身掌握力、人をうまく使う能力であり適材適所で人材育成を活用する

  • 為政者としてのリーダーシップについて、歴史上の偉人のトピックと東日本大震災を契機とした日本の民主党政権を比較しながら説明している。その時代によってケースは異なると思うが、筆者がいうように必要な素質は同じであることが分かる

  • 明暦大火で将軍を江戸城にとどめて、緊急体制を迅速に敷いた保科正之。
    外交に正道を貫けと説いた西郷隆盛。
    歴史上の様々なリーダーに比して、民主党政権を率いた鳩山、菅をあげつらう。
    二人がダメなのはよくわかった。

  • 山内先生は一体どうしてしまったんだろう?という感想がまず出てくる。
    民主党政権の体たらくに対する怒りだけで書きなぐったという感じ。中東政治研究家として留まってくれんだろうか。床屋政談を出版しなくても。

  • 汚い悪口が多く読みづらい、単なる理想論かしら

  • 高杉先生よりいただいた宝物
    でも難しすぎた
    歴史を勉強しないと!

  • 文字通りリーダーとは何かを解いた一冊。

    歴史の色んな実例を引用して書いてるので、著者の豊富な知識は理解できる反面、全体としてまとまりがなく散漫な印層が。

  • 国家のリーダーシップの必要な資質を過去のリーダーを題材に論じた本。

  • 国家のリーダーのあり方を過去のリーダーより学ぶ。単なる経営論、ビジネスリーダー本にあらず。ところどころに、民主党政権のリーダーシップのなさを批判する箇所あり。

  • 一番上のリーダーは「戦略」を、各個隊のリーダーは「戦術」を、というイメージを受けた。

    とはいえ状況において役割は相対的。

    戦争なら「総大将」が「戦略」を考えて、「将軍」が「戦術」だが、それは全員が一同に居る場合で、各戦場においてはその「将軍」が「戦略」を適宜練り、「隊長級」が「戦術」を実行に移す。

    とにかく、場によって求められる能力は違う。

    その他にも、総合力、胆力、人身掌握力が挙げられている。


    この辺りは所謂、「サラリーマン社長」と「プロの社長」の違いにも表れていると感じた。
    「社長」という職業は「サラリーマン」と同様の発想では出来ないにも関わらず、年功序列というシステムにより適材適所が満たされない。

    少なくとも「違う観点から考えないといけない」という事を知っている、ということが最低条件かなーと。


    それにしても、菅直人のぼろくそぶりには笑った。
    「奇妙な笑みを浮かべる」とか、文章で読むと面白いが、実際は洒落になってないんやろうな

  • 「リーダーシップ」とは何か。
    という問いを歴史を通じて紐解こうとする一冊。

    日本史から紐解いているので
    日本史上の偉人と呼ばれる人についても学べる。

    リーダーの不在が叫ばれて久しい現在。
    真のリーダーとは何か。
    真のリーダーシップとは何か。
    を考えたい人にはオススメ。

  • リーダーに必要な資質を①総合力(大局観)・②胆力・③人心掌握力の3つであるとしたうえで、歴史上の史実を挙げ、鳩山・菅両元首相にそれら3つの資質がいかに欠如しているかを繰り返し論じています。

    何度も何度も、多くの史実を挙げて論じられており、著者がいかに鳩山・菅両元首相の政権運営とその引き際に失望したかということが感情としては伝わるものがあります。

    ただ、そこにあげられた史実が、私の勉強不足ゆえに断片的なものになってしまって、著者の語り口の迫力も減殺されてしまいました。

    ひとえにわたしの知識不足です。

  • 読了。山岡鉄心・西郷隆盛・源義経などを引き合いに出して民主党(鳩山・菅)ぶった切りの内容。「心の平静は指導者に不可欠な資質である」「目前の悲惨に目を覆われて全局を忘れてはならない」など心に残るフレーズは多数あるものの、なんか腹落ちしなかった。

  • リーダーシップの具体例を、歴史上の人物を論評を中心に展開するスタイル。リーダーシップ本のなかでは、資質(胆力と大局観)にフォーカスした内容。歴史好きにはよい読み物かも。興味深い人物(山口多聞さん等)も取り上げられている。

    ただし、実践本ではないし、私は再読はしないだろう。

  • 読む間・・・
    ちょっとこりゃ難しいぞ。読む前提の基礎知識がだいぶいる。
    読み終えて・・・
    総論のようなタイトルで、歴史的人物引用が豊富にありそうで購入したが、残念な書だった。
    総論でもないので、本書にはサブタイトルがきちんといる。
    史実から学ぶべき大事さは、充分分かるが、どの部分が現代の何に適応しているのか、説得力に欠ける。
    著者は前提条件やご自身の前提理解を読者に強要しすぎている。
    簡単にいうと、分かりづらいし、共感できない。
    歴代民主党リーダーを歴史人物と比較し、不足を挙げる。あなたはどれほどの逸材なのか?人を評価するには、もう少し説得力と情報力がいる。
    この本は最後のむすび7ページを立ち読みすれば充分だった。

  • 東大の国際関係史などを専門とする教授の書いた本。
    民主党に政権交代した後の首相のリーダーシップに、どうしようもない絶望感を感じてしまい著した本だということを、じんじんと感じながら読んだ。
    著者の専門分野である歴史において名を残す人たちを上げて、リーダーとはかくあるべきであると述べている。
    例えば明暦の大火後に断固とした処置を独断で施した保科正之。
    彼は三冊前に読んだ「天地明察」にも出てきており、そこでも大局観から見た信念に基づいて施策を打つ名君として描かれていたが、大火の後処理における判断を読んでいると昨年の大震災後の菅首相の発言、行動が恥ずかしくて仕方がない。

    ユニークなのは福沢諭吉に対する論考である。
    福沢が幕末の功労者である勝海舟や最後まで幕府側で戦って維新後は新政府で献身的に働いた榎本武揚などを、「瘠我慢の説」として非難していたことだ。
    「徳川家が終わりに近づいた時に、(中略)、ひたすら講和を結び徳川家を解散させたことは、(中略)日本の武士の気風を傷つけた不利は決して小さくない。」
    と責めているのには驚いた。
    特に勝は江戸の壊滅を回避し、徳川家解散で職を逸した家臣たちの食い扶持探しに最後まで奔走したというのに、それを独立した近代国家の対面を保つためには痩せ我慢も必要だと言って切り捨てているのだそうだ。
    この福沢の説には、私も納得が行かなかった。

    また吉田松陰、山口多聞などを取り上げて、歴史的な見地からのリーダーシップや戦場での危機における積極策の重要性を開設するくだりは興味深く読むことができた。
    そして後半は、現実感を持たない常識力にかけた鳩山、清廉さからかけ離れた小沢、外交や安全保障の厳しい本質を理解せずに偶然が重なって能力以上の職を担うことになった菅には一章ずつを割いて痛烈な批判を浴びせている。
    これらの章はまさに同調する部分で、多くの国民が同じ思いを抱いているのではないだろうか。

    最後、リーダーとしての資質として以下を上げている。
    まずは塩野七生氏が文藝春秋中の対談で上げていた(新年のNHK番組でも同じ事を言ってたので書き留めた覚えがある)
    ・知力
    ・説得力
    ・肉体上の耐久力
    ・自己制御の能力
    ・持続する意志
    をもとに絞りこめばリーダーの条件は三点に行き着くと言って書を終えている。
    ・総合力
    ・胆力
    ・人心掌握力
    共感する箇所が幾つもある良書であった。

  • 著者はリーダーの条件として,総合力(大局観ないし国家観),胆力,人心掌握力をあげる。これは,全くその通りであり,前総理の菅直人,その前の鳩山”友”紀夫が,この3条件のいずれも満たしていなかったのは明らかだと思う。
    さて,内容は,歴史上の名将・宰相らの事例を挙げて,「リーダーシップとは何ぞや」ということを論じている。ただ,その事例が多いこと,(僕の勉強不足ですが)焦点が当てられている人物がそこまでメジャーではないこと,結論部分の記載が薄いこと,から本書を理解できる人はなかなかいないのではないでしょうか。
    示唆に富むものではありますが,その分,「リーダーシップとは?」という核心部分が見えにくくなっている気がします。

  • 現政権のところは読むだけであのときのイヤな気分がよみがえってくるが、今の政治家は結局歴史に学ぶということをしていないということだけはよくわかった。
    これが自民党政権になったとしてもきっと同じ展開だろうし。

  • 会社の後輩から借りた本です。
    歴史上の政治家・戦略家達のリーダーシップの紹介が出ています。
    いろいろな偉人が紹介されており、すべてが興味深いですが、吉田松陰の客観的な分析力を持った上での「前向きに、悲観せず」の姿勢が共感できました。このように振舞いたいと感じました。

  • 「賢者は歴史に学び、愚者は経験に学ぶ」とはドイツ帝国初代宰相ビスマルクの言葉。管首相の「奇兵隊内閣」という言葉を選んだセンスを歴史を知らない悲しさだと看破。佐藤一斎の「大臣の職は、大綱を統ぶるのみ」(言志四緑)という言葉が印象に残った。自分を顧みて、やや細部にまで入り込みすぎていないか。自分の職責において「大綱を統ぶる」とは?考えさせられた。

  • 歴史に学ぶリーダーシップ論。山口多聞を知ったことは、大きな収穫である。

  • 日本の今の官僚に欠如している大局観を痛烈に批判、とにかく歴史に学べと。西郷南洲さんの敬天愛人をもう少し学んでみたい。

  • 多くの歴史上の人物を挙げて、彼らのリーダーシップを見ていく形。

  • 歴史上の指導者がいかに優れているかを羅列して解説することによってリーダーシップの満たす条件あげている。
    塩野七生氏によれば、知力、説得力、肉体上の耐久力、自己制御の能力、持続する意志を上げており、筆者はこれを絞って、①総合力、②胆力、③人心把握力の3つを上げている。
    筆者が上げた歴史上のリーダーと比較され、現民主党政権、とりわけ鳩山、管がいかにダメなリーダーであったか、ということが切々と書かれている。

  • 歴史上の人物のリーダーシップを織り交ぜながら、民主党党首たち(鳩山さん、菅さん)を痛烈な批判、その対比を展開、ちょっとまとまりのなさも感じたが、俺なりには新発見(山口多聞中将など)もあり、興味深く読了。

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リーダーシップ―胆力と大局観 (新潮新書)の作品紹介

強いリーダーシップの不在が叫ばれて久しい。それは、目先の議論にばかり惑わされ、リーダーシップの本質を考えることを避けてきたツケに他ならない。では、いまリーダーにとって真に必要な能力とは何か。吉田松陰の歴史的思考法なのか、山口多聞のような危機に積極策をとる胆力なのか、リンカーンのような戦略的思考に基づく大局観なのか…。国家と国民を守るために必要な覚悟を説く、歴史家からの警世。

リーダーシップ―胆力と大局観 (新潮新書)のKindle版

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