社畜のススメ (新潮新書)

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著者 : 藤本篤志
  • 新潮社 (2011年11月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (191ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784106104459

社畜のススメ (新潮新書)の感想・レビュー・書評

  • サラリーマンの「4大タブー」として以下をあげて、「個性を大事にしろ」「自分らしく生きろ」「自分で考えろ」「会社の歯車になるな」とビジネス書に書いていそうなこの内容は「天才型」のビジネスマンだけができることだから、真似するなとして警鐘を鳴らしている。勝間さんやトリンプの吉越さんの書もよく読めばわかるはずで、若いころにこれら4大タブーの逆のことを「通過儀礼」的にやってきての結果としてのアウトプットだから、ショートカットして彼らの書どおりに実践することは危険だし、組織にとってはた迷惑なことだと否定している。「人事評価は公平」は理想だし、結局は、上司と部下の関係の良し悪しが評価に左右するわけだから、サラリーマンたるものまずは上司の指示に忠実に行うことを第一とせよ。や「ワークライフ・バランス」「成果主義」「一芸社員」などついても本音でバッタバッタと斬っていっています。サラリーマンの仕事は世阿弥の「守」「破」「離」の考えが適用できるというところは感銘を受けました。勝間さんも本書の藤本さんも同じ「ビジネス本」なので、全部鵜呑みにすることは危険だと思うが、凡人にはこの4大タブーの実行が幻想に近いことを示してくれる本だと思います。若いサラリーマンの一読をおススメします。

  • レビューに少々の私情を挟むのをご容赦いただければ幸いです。

    私はSEとして入社して比較的異動が早く、多かった。(自分の会社の中で比較すれば、の話ですが・・・)
    業務知識や技術知識などリセットされ、
    新しい環境では自分より後の年次の方に上から目線で接せられる日々・・・
    もし自分が初めの部署に居続けたのであれば、こんな経験もあんな経験もできたであろうとありもしない「たられば」の念も過ぎりましたが、
    著者の記述に「鍛錬を積む」ことの有り難味を、幸福を見出すことができました。

    -------------(引用)-----------------------------
     優秀なサラリーマンが、ジョブローテーションで職種がいろいろ変わっても常に一定レベル以上の能力を発揮できるのは、すべて職種のセンスがあるからではなく、どの職種に配属になっても、積極的に必要な知識カードを手に入れていくからです。
     したがって、配属先の仕事に対する好き嫌いや、センスの有無で、刹那的に悲観することはほとんどありません、後天的な努力によって知識亮を豊富にすることで、人並み以上の仕事能力を身に着けることは可能であり、逆に、センスに溺れてしまい、木曽練習を怠れば、センスが役立たないことはよくあるからです。大切なことは、”与えられた”仕事の歯車になるための努力が、成長の源だと理解することです。
    -------------(引用)-----------------------------



    なんとなく手に取った書ですが私にとってはよかったです。

  • タイトルは挑戦的ですが、繰返し述べられているのはベーシックなことです。

    若い人ほど反発したくなる内容ですが、今の社会の仕組みを考えると、論破できないのもまた事実。

    「この会社では自分の個性は出せない」、「もっとクリエイティブなことがやりたい!」と常々言っている人は、一読するのがおすすめです。

    「社畜」として頑張ってノウハウを学んで、最後の最後に1回だけ裏切るというのがベストかな?

    個性が「孤性」にならないよう、私も謙虚に頑張ろうと思います。

  • 社畜時代はサラリーマンの成長の礎である、という考え方は激しく同意です。
    守破離の守の段階ではまずは仕事に真摯に向き合うこと、天才以外は近道がないため『社畜』となり成長のステップを踏む。(私はこれに気がつくまでずいぶんと時間を要してしまいました…)
    覚悟が足りないと何か言い訳が出てしまう。言い訳を正当化するための『孤性』がなお状況を悪化させる。。やっぱりつべこべ言わずに行動する人が成長すると思います。

    この本ではビジネス書の教訓の前提を説いたり、理解できない若者とのQ&Aなどこれでもかとわかりやすく書いています。

    入社して3年目くらいで手にしたかった一冊でした。

  • 会社勤めの若者へ真っ当な提言をしていた。
    まず個性や独創性よりも一旦は社畜(但し、なるのは「能動的な社畜」)となってビジネスマンとしての基本を身につけよう、と教えてくれる本。
    基本も身につけない内から個性や独創性を発揮しようとしても道を見失い不幸になると説く。
    同意。

  • 豊臣秀吉なんかは社畜から天下人になっているし、個性主義に批判的なところは同意できる。誰でも仕事を覚えるまでは社畜であろうし嫌ならさっさと独立しろという事になる。

  • 文字通り、特に若いころは社畜であることを進める一冊。

    可もなく不可もなし。

  • ベターワーク、ベターライフのための視点から社畜を通過儀礼として捉え直す作品。
    メモ。1.歯車になることこそが確かな一をストックすることであり、結果的に自分らしさや個性の発揮に繋がっていく
    2.サラリーマンの成長のステップ。(1)ひたすら知識カードを増やす(2)知識カードを組み合わせる練習を繰り返し検索エンジンを磨く (3)応用を実践し更に知識が増え検索エンジンの能力も向上する
    3.残業を嫌がるのは自分を侮辱することだ。私達は時間で飼われているのではない。質的に良い仕事をするため、仕事にきっぱりとケジメをつけるために規定の時間をオーバーして残業になるのである。
    4天下に信数三あり。一に曰く智も立つるあたわざる所あり。二に曰く、力も挙ぐるあたわざる所あり。三に曰くきょうも勝つあたわざる所あり。(どんな時も人の助けが必要である)
    5.運縁恩を大切に。準備している人にのみ運はやってくる。

  • 下積みの重要性などうなづける部分もあるが、「会社の中で生きる」という狭い枠の中での発想だと感じる。仕事=人生ならばこれもひとつの選択肢かと。

  • 後半が面白かった。
    知識カードをどれだけ得て演算できるか。

    基礎学力はやはり大事。どれだけ取り戻せるか。

  • 現代社会でよく言われる「個性」や「自分らしさ」に警鐘を鳴らしているのが本書でしょう。
    ある人にも「個性」や「自分らしさ」があるのはそうだが、会社にも会社の「個性」や「会社らしさ」があるのであり、会社に所属する以上はそれを順守する必要があると述べている。乱暴な言い方ではあるが、勝手にやりたければ自営業や起業をするべきであり、リスクなどを考えて入社したからには会社の言う事を聞くべきであると主張。

    また、自己啓発本やビジネス本などでは「個性」や「自分らしさ」を強調しているが、そういった本を書いている人は所謂「天才型」であり、凡人が真似しても上手くいくはずがないのである。

    世阿弥の守破離を会社においても実践するべきだと述べている。守の段階では、会社のやり方や知識を身に付け、会社人としての基礎を高める段階であり、破の段階では、知識を組み合わせたり、応用したりすることが大切であると述べている。近年では守の段階=下積み時代=社畜と捉えるサラリーマンが多く、自分らしさを追求したがる傾向にある。

    感想としては納得のいくことが多かった。
    会社は組織として動いてあるのであり、組織としての強みは組織力や団結力であり、みんなが一つの目的のために一丸となれる力にある。しかし、近年では個性が強くなってしまい、基礎ができない人が多いと言われている。
    これは教育にもいえると考える。子どもの個性の前にみんなで協力したり、人の話を聞く力が大切なのである。天才と言っても一人で実現できる力は限られており、みんなでこなした方が断然早いのである。協調性や組織が上手くいっている段階において個性を発揮することでコミュニティとしても波に乗るのである。

  • 10年は会社の方針に従って働くことの大切さを学んだ。

  • 自称社畜のわたしからすると当たり前の内容を書かれているので、目新しい発見のあまりない本でした。この本の内容が必要になる 「新入社員」は恐らくこういった啓蒙的な本には興味を持たないので、本の内容が空回りしている印象を受けます。

  • 仕事に限らず、現状の不満ばかりに嘆いて、本来するべき努力を怠っていたのではないかと考えさせられる内容でした。
    新入社員の若者だけでなく、いろんな人が、それぞれの立場で考えさせられると思います。

  • まずは上司のいうことを完璧にできるように
    社畜になるのも一つの成功事例だ

  • 社畜という言葉を使っているが、

    もしろ、下積み期間を有効に過ごすための心がけとも言える

    ベストセラー本の著者の背景を探れば、
    より本質に近づけると思います

  • 社畜のすすめ / 藤本 篤志 / 2012.7.25(29/108)
     サラリーマンとして働くための基本的な心構えを就職準備段階で教えていない現在の教育が問題。
     サラリーマンの4大タブー:①個性を大切にしろ、②自分らしく生きろ、③自分で考えろ、④会社の歯車にはなるな。
     多様性は聞こえはいいが、組織の弱体化を招いている。個々の力ではなく、組織的な全体力でこそ力を発揮するのが日本人の武器だったはず。欧米との競争に勝つために取り入れた舶来の心地よい個人主義が日本人の体質になじんでない。
     サラリーマンの不幸なことは、組織の中で孤性化してしまい、居場所がなくなること。
     サラリーマンの成長ステップ:①ひたすら知識カードを増やす、②知識カードを組み合わせる練習を繰り返すことで検索エンジンを磨く、③応用を実践することで、さらに知識が増え、検索エンジンの能力も向上する。
     守破離のプロセス。守が卒業できてない人が破に行くのは危険。
     自分なりに考える、はほとんどどうでもいい。
     内部で使用されているロジックや言語をわきまえなければ、まともな議論ができず、力を発揮できない。
     ピークエンドの法則(ダニエル・カーネマン):あらゆる経験の快苦の記憶は、ほぼ完全にピーク時と終了時の快苦の度合いで決まる。
     成果主義:バブル崩壊の焦りで、左ハンドルの外車に飛びついた。
     ダメな社畜にならないために、①すべて一歩早く、②他の世代を見る、③社内人脈はなり行きではなく、意図的に広げる、④社内情報には気を配る、⑤成功者の結果だけみない、⑥継続的な情報収集を心掛ける、⑦自分の見え方を意識する、⑧社畜時代は、管理職になるための通過儀礼。
     ワーク・ライフ・バランスではなく、ベターワーク・ベターライフ。

  • 大学生・入社5年目くらいまでの若手”サラリーマン”向けの本。

    相当パンチ力あるタイトルから想像できる「社畜になって、大規模農場にしがみつきなさいれ」といった内容というよりは、
    将来独立して活躍するビジネスマンになるための基礎固めとしてアウトプットよりもまずはインプットをしてみることの大切さを「社畜時代」としてとらえている。

    世阿弥の「守破離」が本文中に出てくるが「自己実現」というなんとも綺麗な言葉に踊らされて、もっとも泥臭い部分を経験することが害のようになっていた自分がいたのでこうした視点で読むとまた社会が新鮮に思える。

  • タイトルからしてなかなか強烈な印象を受けたが、内容は特別厳しいことを言っているわけではなかった。
    下積み期間ないしは歯車となる期間が一定以上必要だということは納得できた。組織に所属する以上はその組織の“文法”なるものを理解しなくてはならない。そのためには“歯車”となることは必須だ。
    そして一定以上歯車としての経験値を積んだ上で、初めて1人前のビジネスマンとして闘うことが出来るのだと納得した。

  • タイトルの付け方で戦略的に勝利。
    内容は常識的。
    但し、人生はそれぞれなので「かくあるべし」は、ひとつたりともない。

  • チェック項目12箇所。部下の指導がどうもうまくいかない、甘やかすのも良くないが厳しくすると嫌われるのではと恐れているーーそんな上司、先輩サラリーマンたち、会社のどこが間違っているのかがわからないーー経営者たち、私は、この本をそういう人たちに向けて書きました。サラリーマン生活の快適度が高まることを保証いたします、さらに、サラリーマンの本質がわかるようになることも保証いたします。「自分らしさ」を常に追求することは、人間として健全な行為であるのは間違いないことなのです、しかし誤解を恐れずに言えば、サラリーマンとは、葛藤しながらも「自分らしさ」を捨ててしまう存在なのです。サラリーマンの正しい姿とは、個性を捨て、自分らしさにこだわらず、自分の脳を過信せず、歯車になることを厭わない存在となることである。結局のところ、誰かに雇用されるという人生を選択した時点で、自分の石が通る部分は少ないと自覚すべきです、それが嫌ならば芸能人やプロスポーツ選手や芸術家のようなフリーランスの仕事を選び、なおかつ頂点を目指すしかありません、なぜなら、そういう仕事においてもトップクラスにならなければ、クライアントの意向を気にしなければならないからです。サラリーマンにとって親に相当するのが会社、もしくは上司です、栄養とは、経験を含めた知識です、上司に身を委ねるということは、知識の取捨選択をすることなく、会社側が教えようとしていることを実践を通して、すべて受け入れるということなのです、すべて受け入れることにより、栄養の偏りの結果生じる虚弱体質になる確率は相当軽減され、成熟した大人、つまり歯車を動かす側の立場を十分に担える偏りのない知識が身に付いた、成熟サラリーマンになる土台を築くことができるのです。上場企業や長く続いている企業の多くは、労働基準法に則って業務を行っています、コンプライアンスがうるさい昨今では当然のことです、おそらく、新入社員が「ブラック会社」と感じたことのほとんどは、その会社の伝統的な通過儀礼に過ぎないと思われます。一点ただし書きがあります、栄養を与える側は、腐った食べ物や、心身に害を与える栄養を与えてはいけません、受ける側も吸収してはいけません、
    言い換えれば、法に触れる指示命令、人に危害を与える指示命令に対してまで社畜になる必要はないということは付け加えておきます。人は必ず群れを成します、人が複数集まれば、いくつかの集団ができます、その集団が意思を持つようになれば、それは派閥となります、会社で働けば、必ずといっていいほど派閥と接点を持つようになる。上司も部下も酒が好きならば、どんどん呑みに行けばいいだけのことです、早朝のコミュニケーションのほうが、居酒屋でのそれに勝るという保証はどこにもありません。学歴主義に強い抵抗感を示しているのは日本だけのような気がします、お隣の韓国をはじめ、エリートは国家の財産であるという姿勢を打ち出している国のほうが多いのです。安易な世代論は無意味です、それぞれの世代に、良さと悪さがあるのです、安易なレッテル貼りをおして「わかったつもり」になっては、学ぶ姿勢が失われてしまいます。上司を親と考え、会社を自分の家として心に迎え入れてください、まず、上司と会社を信じることから始めるべきです。

  • 能動的社畜となるために、ごわりを捨てるこだわりを持つことを決意致しました。
     ビジネス書を批評的に読むこともススメていて社会人になる前に読めてよかった一冊。多くのビジネス書や講演は天才型の人が書いたか、もしくはラッキーで成り上がったやつが当たり前のことを書いているか。
     本文に登場する入社一年目の教科書は既に読んだけど、この本を読んでからよめばよかった。両方読んで欲しい本だけど。現実主義の筆者が最後にかいた運と縁と恩の話し恐ろしくすっと入った。さてと、まずはブラインドタッチの練習しますか。

  • 最近読む本が軽く偏ってるけど、今までモヤついてたのがスッキリした!

  • 自虐的なタイトルが気になった。

    読んでみたら、新人や若手サラリーマン向けの本だった。守破離でいう守の時期に当たる入社早々は、まだ半人前なので、会社の歯車になって働け。その後、一人前になり、頭角をあらわすようになったら自分のやり方にこだわるのも可という。最大の問題点は、この方法はダメ上司の下では全く通用しないどころか、一生を棒に振るという点だ(笑)

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社畜のススメ (新潮新書)の作品紹介

「社畜」なんて哀れで情けない存在だ-この「常識」は本当なのだろうか?「自分らしさ」を必要以上に求め、自己啓発書をうのみにすることから生まれるのは、ずっと半人前のままという悲劇だ。そこから抜け出す最適の手段は、あえて意識的に組織の歯車になることである。「ワーク・ライフ・バランス」「残業は悪」「転職によるキャリアアップ」等の美辞麗句に踊らされない、現代サラリーマンの正しい戦略を指南する。

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