社畜のススメ (新潮新書 445)

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  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (191ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784106104459

感想・レビュー・書評

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  • 2011/12/11読了。

    巷に溢れる成功者の啓発本を10冊読むなら、この1冊を読んだ方が学べることは多いだろう。

  • キテルわー。凡人勘違いくんの私にとっては今年一番の名著。

    【チェック入れた箇所抜粋】
    P71 大切なことは、”与えられた”仕事の歯車になるための努力が、成長の源だと理解することです。

    P107 しかし、残念なことに成功者のヒントを完全に自らの肥やしにできる人は、同じように成功するポテンシャルを持っている人だけなのです。

    P116 社会人になる前に所属する組織としうのは、たいてい規模が小さく、年齢も似通っていますから、前向きで画期的なアイデアといったものを受容しやすい。だから、野球部をまとめた経験が、会社でも役に立つと思う人が現れるのです。

    P130 この種の交流会では、様々な業種から様々な年代の人が参加します。その中には自分と同じ「守」の人もいれば、「破」に進んだ人もいます。問題は、他業種、他社の「破」の人の言葉に必要以上に振り回されてしまうことです。

    P136 ただ、評価をする立場を続けてきて経験上言えることは、キャリア初期においては、下手に才気走っている人よりは、愚直な人のほうが思った以上に評価される傾向にあります。

    P152 それは、パソコンの入力スピードです。入力スピードが一定水準以下であれば、それは頑張って残業しているのではなく、単に仕事が遅いだけの可能性があるのです。

  • 【リード】
    意識的に組織の歯車になる。

    【内容】
    ○ 守破離の守の段階を大切にする
    - いきなり自分らしさを求めない
    - 二台目社長が失敗しやすいのは、守の段階に相当する積み重ねがないから
    ○ 人は自分と同レベルの目線の持ち主や、同じ段階に立ったものから発せられたメッセージしか理解できない
    ○ 一つの企業で10年以上まじめに我慢して働いたということは転職市場ではプラスに評価される

    【コメント】
    タイトルはセンセーショナルだけど、言っていることは『基本を大切に、謙虚に仕事しよう』ということ。

  • 著作名が誤解を与えかねないが、言っていることは至極まとも。特に世阿弥先生の「守破離」は心にとどめておきたい。ただ、一つ注意したいのは、著者も、どんな会社で働いたていても内容が当てはまるわけではないということだ。

  • タイトルは過激だが、内容はとてもシンプル。
    凡人は凡人らしく生きろってことかしら。

  • 個人的には、とても共感の1冊でした。。世阿弥先輩の「守破離」、勉強になります(`_´)ゞ

  • この本を本屋で見た時、思わず手にとって買ってしまった。この本で言われている守破離の精神で人間を観察してみるとなるほどと思う節がある。若い時に上司の言う通りに仕事をしている人ほど、仕事の飲み込みが早いが、自分の個性をだそうとする人ほど伸び悩んでいるような気がする。ようは新人のような経験不足の段階では、多少疑問があっても自分の個性を出さず上の言うことを聞いておいたほうが良いのであると思った。

  • これから社会人になる人はもちろん、就職して三年未満の方々に是非読んでいただきたい。きっと明日から仕事に対する意識は変わるだろうし、これが理解できないのであれば…。これから40年以上働いて行く中の、がむしゃらな努力を費やすこの数年がどれだけ重要か。とにかく前向きに。とにかく全力に。

  • 『「自分らしさ」を必要以上に求め、自己啓発書をうのみにすることから生まれるのは、ずっと半人前という悲劇だ。そこから抜け出す最適の手段は、あえて意識的に組織の歯車になることである。「ワークライフバランス」「残業は悪」「転職によるキャリアアップ」等の美辞麗句に踊らされない、現代サラリーマンの正しい戦略を指南する』

    その象徴として、「社畜になりなさい」という提案

    論旨は、世阿弥の「守破離」をベースに展開される。基礎ができていない人間が「自分らしさ」を求めて悩んだり、彷徨ったりしても、成功には結びつかない。まずは、上司先輩の言うことを素直に受け止めて目の前の仕事を全力で片付けて、信用を積み重ねなさい。その過程を経て、実力がつき、「自分らしさ」が発揮できるようになる。「断る力」の勝間さんにしても、つらく厳しい修行の期間があったからこそ、成功を手にできた訳であって、「修行の期間は無駄であった」という言葉だけ都合よく取り入れて、手を抜く奴に将来はない etc.

    と至極まっとうな内容が展開されます。

    あと、「知識検索力」はうまい表現であると思いました。「知識カードを増やし」「知識検索力」を鍛えることで仕事力が向上する。知識検索力を高める秘策はなく、知識を引き出す機会、すなわち、場数を踏むことがその解決策。はい、これもその通りと思います。

    残念なのは、別に「社畜」っていうコトバを持ち出す必要ないのにということ。結局、あまりにもまっとうな内容なので、こういう挑戦的なタイトルにしないと商業出版として成立しないんだろうなぁ、と。

    このタイトルにしたことで、本来、一番読んでほしい新社会人(1年生に限らず)は、ほぼ間違いなく手に取らないですよね(笑)。

    本書一番の収穫は、この引用

    『あらゆる経験の快苦の記憶は、ほぼ完全にピーク時と終了時の快苦の度合いで決まる』
    米国の行動経済学者ダニエル・カーネマン提唱の「ピーク・エンドの法則」

  • 最近、自己啓発本ばかり読んでいて、やれ独立だ!やれMBAだ!なんて考えてたけど、会社から得るものはたくさんあるなって感じる。
    あらゆる仕事はすべてマネージャーになるための基礎練習。
    「ワークライフバランス」うんぬん言っていたら満足する仕事はできないんじゃないか?残業悪なんていってたら、成長できないんじゃないか?むしろ残業しない会社は競争力落ちるやろ??
    もっと自分の会社を大きくしたいと思い直した本。

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著者プロフィール

藤本篤志(ふじもと あつし)

1961年大阪生まれ。大阪市立大学法学部卒。株式会社USEN取締役、株式会社スタッフサービス・ホールディングス取締役を歴任。2005年7月、株式会社グランド・デザインズを設立。代表取締役に就任。おもに営業コンサルティング事業、人材育成コンサルティング事業、働き方バランスサポートシステム事業をおこなう。株式会社USEN現役時代に営業プレーヤー・営業マネージャーとして全国トップの実績を残した経験を活かし、数多くの営業改革を成功へ導く。『営業の問題地図』(技術評論社)、『御社の営業がダメな理由』『どん底営業部が常勝軍団になるまで』(新潮新書)、『御社営業部の「病気」治します』(日本経済新聞出版社)、『部下は取り替えても、変わらない!』(すばる舎)ほか著書多数。
ホームページ:http://eigyorevolution.com/

「2020年 『テレワークでも売れる新しい営業様式 ~直接会わずに成果を出すテクニックとマネジメントとは』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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