- Amazon.co.jp ・本 (191ページ)
- / ISBN・EAN: 9784106104459
感想・レビュー・書評
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2011/12/11読了。
巷に溢れる成功者の啓発本を10冊読むなら、この1冊を読んだ方が学べることは多いだろう。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
【リード】
意識的に組織の歯車になる。
【内容】
○ 守破離の守の段階を大切にする
- いきなり自分らしさを求めない
- 二台目社長が失敗しやすいのは、守の段階に相当する積み重ねがないから
○ 人は自分と同レベルの目線の持ち主や、同じ段階に立ったものから発せられたメッセージしか理解できない
○ 一つの企業で10年以上まじめに我慢して働いたということは転職市場ではプラスに評価される
【コメント】
タイトルはセンセーショナルだけど、言っていることは『基本を大切に、謙虚に仕事しよう』ということ。 -
タイトルは過激だが、内容はとてもシンプル。
凡人は凡人らしく生きろってことかしら。 -
個人的には、とても共感の1冊でした。。世阿弥先輩の「守破離」、勉強になります(`_´)ゞ
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この本を本屋で見た時、思わず手にとって買ってしまった。この本で言われている守破離の精神で人間を観察してみるとなるほどと思う節がある。若い時に上司の言う通りに仕事をしている人ほど、仕事の飲み込みが早いが、自分の個性をだそうとする人ほど伸び悩んでいるような気がする。ようは新人のような経験不足の段階では、多少疑問があっても自分の個性を出さず上の言うことを聞いておいたほうが良いのであると思った。
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これから社会人になる人はもちろん、就職して三年未満の方々に是非読んでいただきたい。きっと明日から仕事に対する意識は変わるだろうし、これが理解できないのであれば…。これから40年以上働いて行く中の、がむしゃらな努力を費やすこの数年がどれだけ重要か。とにかく前向きに。とにかく全力に。
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『「自分らしさ」を必要以上に求め、自己啓発書をうのみにすることから生まれるのは、ずっと半人前という悲劇だ。そこから抜け出す最適の手段は、あえて意識的に組織の歯車になることである。「ワークライフバランス」「残業は悪」「転職によるキャリアアップ」等の美辞麗句に踊らされない、現代サラリーマンの正しい戦略を指南する』
その象徴として、「社畜になりなさい」という提案
論旨は、世阿弥の「守破離」をベースに展開される。基礎ができていない人間が「自分らしさ」を求めて悩んだり、彷徨ったりしても、成功には結びつかない。まずは、上司先輩の言うことを素直に受け止めて目の前の仕事を全力で片付けて、信用を積み重ねなさい。その過程を経て、実力がつき、「自分らしさ」が発揮できるようになる。「断る力」の勝間さんにしても、つらく厳しい修行の期間があったからこそ、成功を手にできた訳であって、「修行の期間は無駄であった」という言葉だけ都合よく取り入れて、手を抜く奴に将来はない etc.
と至極まっとうな内容が展開されます。
あと、「知識検索力」はうまい表現であると思いました。「知識カードを増やし」「知識検索力」を鍛えることで仕事力が向上する。知識検索力を高める秘策はなく、知識を引き出す機会、すなわち、場数を踏むことがその解決策。はい、これもその通りと思います。
残念なのは、別に「社畜」っていうコトバを持ち出す必要ないのにということ。結局、あまりにもまっとうな内容なので、こういう挑戦的なタイトルにしないと商業出版として成立しないんだろうなぁ、と。
このタイトルにしたことで、本来、一番読んでほしい新社会人(1年生に限らず)は、ほぼ間違いなく手に取らないですよね(笑)。
本書一番の収穫は、この引用
『あらゆる経験の快苦の記憶は、ほぼ完全にピーク時と終了時の快苦の度合いで決まる』
米国の行動経済学者ダニエル・カーネマン提唱の「ピーク・エンドの法則」