社畜のススメ (新潮新書 445)

著者 :
  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (191ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784106104459

作品紹介・あらすじ

「社畜」なんて哀れで情けない存在だ-この「常識」は本当なのだろうか?「自分らしさ」を必要以上に求め、自己啓発書をうのみにすることから生まれるのは、ずっと半人前のままという悲劇だ。そこから抜け出す最適の手段は、あえて意識的に組織の歯車になることである。「ワーク・ライフ・バランス」「残業は悪」「転職によるキャリアアップ」等の美辞麗句に踊らされない、現代サラリーマンの正しい戦略を指南する。

感想・レビュー・書評

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  • 色々共感できる内容だった。
    社会人人生もまだまだ前半戦。天才型の人たちと比較して焦るのではなく、基礎をしっかり固めて行こうと思い直しました。

  • 読了しました。

  • p.22
    多くのビジネス書や自己啓発本で示す「私はこのようにしてきた。だから、あなたもこのようにしなさい」という教えは天才型、もしくは超エリート用のものです。困ったことに、多くの会社が、こうした教えを是としてしまいました。
    → ミラクルヒット、ラッキーパンチをお手本にするのはリスクが大きすぎる。「こんな僕でもできたのだから、あなたにもきっとできる!」というセリフは中毒性が強いやね。自分の可能性に蓋するのも良くないが、誰をマネするかの見極めも大切に。

  • ・「社畜」になることは、決して悪いことではない。
    「平凡なサラリーマン」である以上は、「社畜」となったほうが、最終的には良い結果をもたらす。

    ・ただし、ダメな社畜にならないようにすること。

    ・「分相応」が大事。
    また、成長ステップを間違えないようにすること。「守」→「破」→「離」


    ・「新聞社説の書き写し」「落語のマスター」は、「相手の言うことを正確に聞き取る能力」を身につけるのによい。
    前者は単に書き写すのではなく、一文ごとに音読して覚えて書か書き写すようにするという作業を繰り返し、全文を書き取ること。

  • 若い下積み時代には、変に個性など発揮しようとせず、上司・先輩に言われた仕事を素直に言われたとおりにやれ。その時の苦労が、実力となって、後で成長する糧になる、という内容。タイトルは刺激的だが中身はまとも。

  • 今日の社会では「社畜になりたい」と言う人を多くの方は少数派や理解できない人などマイナスなレッテルを貼る場合が多いように感じます。

    そんな中本屋さんで見つけたこの本はタイトルのインパクトが強く衝動買いしました。

    読み進めていくと、理にかなっている部分が多く社会の厳しさ、自分の甘さに気付かされました。


    私は本作に共感でき、大変気に入りましたが、
    「筆者の藤本さんの考えに共感できない方もいるな」と思いました。

  • 就職活動中の方、入社年数が浅い若いサラリーマンはぜひ読んでほしい本だと思います。
    タイトルのわりに、書いてあることはまっとうなことがほとんどです。

    1.この本をひと言でまとめると
      若いサラリーマンへ向けた、日本の会社での心得

    2.お気に入りコンテンツとその理由を3から5個程度
    ・天才と秀才とでは成長のスピードこそ違いますが、手にする果実の大きさにおいて天才が勝るとは限りません。そして、秀才になるチャンスは全ての凡人にあるのです。(p40)
     →どんな人でもコツコツ努力が必要。努力でだれでも成功できるということ。

    ・服従の真価はみずから進んで行うところにある。よい服従は表裏のない誇りを持った服従であり、それは自律にまで高めることができる。(p57)
     →自衛隊にこのような心得があることを知らなかった。ためになる心得と思いました。

    ・教訓の大前提を見逃すな。(p101)
     →ビジネス書は著者プロフィールが重要ということがよくわかった。これまでも気を付けていたが今後さらに気を付けたい。

    ・積極的に自分の身を社畜としておく謙虚さを持つ人には、必ずチームが力を貸してくれるものです。「自分にどれだけ能力があっても、人の助けに勝るものはない。」という謙虚さを得ることこそ、社畜時代を生きることの真骨頂といえます。(p182)
     →うまくやっていくためには社畜がよいということをもっともよく表している部分と感じました。

    3.突っ込みどころ
    ・最近の外資系の企業でも同じことが言えるのだろうか?
    ・「残業代狙い」と思われたくないからただ働きするという考えは理解できなかった。

    4.自分語り
    ・若い世代からは反感を買いそうな気がします。
    ・「自分らしさ病」は「ゆとり教育」からうまれたような気もします。
    ・これまでのビジネス書の選書の仕方を見直したい。
    ・成功者はだれでも社畜時代があると思います。自分ももっと社畜になってよかったと思います。

  • 会社勤めの若者へ真っ当な提言をしていた。
    まず個性や独創性よりも一旦は社畜(但し、なるのは「能動的な社畜」)となってビジネスマンとしての基本を身につけよう、と教えてくれる本。
    基本も身につけない内から個性や独創性を発揮しようとしても道を見失い不幸になると説く。
    同意。

  • 豊臣秀吉なんかは社畜から天下人になっているし、個性主義に批判的なところは同意できる。誰でも仕事を覚えるまでは社畜であろうし嫌ならさっさと独立しろという事になる。

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著者プロフィール

藤本篤志(ふじもと あつし)

1961年大阪生まれ。大阪市立大学法学部卒。株式会社USEN取締役、株式会社スタッフサービス・ホールディングス取締役を歴任。2005年7月、株式会社グランド・デザインズを設立。代表取締役に就任。おもに営業コンサルティング事業、人材育成コンサルティング事業、働き方バランスサポートシステム事業をおこなう。株式会社USEN現役時代に営業プレーヤー・営業マネージャーとして全国トップの実績を残した経験を活かし、数多くの営業改革を成功へ導く。『営業の問題地図』(技術評論社)、『御社の営業がダメな理由』『どん底営業部が常勝軍団になるまで』(新潮新書)、『御社営業部の「病気」治します』(日本経済新聞出版社)、『部下は取り替えても、変わらない!』(すばる舎)ほか著書多数。
ホームページ:http://eigyorevolution.com/

「2020年 『テレワークでも売れる新しい営業様式 ~直接会わずに成果を出すテクニックとマネジメントとは』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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