人間の基本 (新潮新書)

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著者 : 曽野綾子
  • 新潮社 (2012年3月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (191ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784106104589

人間の基本 (新潮新書)の感想・レビュー・書評

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  • 著者が残り少ない人生の中で、残したいメッセージの一部だと感じ伝わってきました。ありがたい内容であり、教育として受け継いでいくべきものだと思います。少し突っ込み過ぎの内容もありましたが枝葉であり、幹としては良書だと思います。

  • 曽野綾子さん、82歳・・・って思ってなかった!
    年齢としてはお婆ちゃんなんだけども、なんだか若々しいイメージがあった。

    曽野さんの論説や対談は好きで、この「人間の基本」も再読。
    ご自身の経験から、人生における様々な要点について曽野なりの視点でズバリと解説されている。
    所によっては、何だか怒られているような気持ちにもなるけども、やはり、曽野さんの正しさをの感覚に触れるのは気持ちがいい。

    ユーモアに溢れ、人間にとっての芯を持った方の素敵な本。
    話の所々にいろいろな運命が潜んでいるのを感じることができる。

    「そもそも相手の中のなにかを批判するときは、翻って自分の中にも同じものが含まれていることを理解する必要があるのです。それが自分を笑いものにできるユーモアに通じるんですから。」
    「教養はもしかするとその人間の肝の据わり方だともいえます。他人にどう思われようと、自分は自分なのだという強烈な個を備えながら、大切なことを静かに語れる。人間総体としての教養と魅力を言うもの 」

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    【内容(「BOOK」データベースより)】
    人生を無駄にしないために必要な足場、それが人間の基本である。末端ばかりを大切にする時代にあって、それがなければ、周りに流され、やがては自分を失い、死んでしまうこともある。ルールより常識を、附和雷同は道を閉ざす、運に向き合う訓練を…常時にも、非常時にも、どんな時代でも生き抜くために、確かな人生哲学と豊かな見聞をもとに語りつくす全八章。
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    第1章 人間本来の想像力とは
    第2章 「乗り越える力」をつける教育
    第3章 ルールより人としての常識
    第4章 すべてのことに両面がある
    第5章 プロの仕事は道楽と酔狂
    第6章 ほんとうの教養
    第7章 老・病・死を見すえる
    第8章 「人間の基本」に立ち返る
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  • 人間は誰でも善と悪、生と死の両面を持っていて否定するのではなく、それを認めて生きて行くという事を当たり前として考えている様な哲学的な本の様な感じ。

    作者のバッサリ切り捨てる様な感じの中に、そうなんだと納得出来るところもあった。

  • 正直なところ、曽野さんの本は苦手な部類に入ります。基本的に人生論や哲学などの人文系は好きな分野なのですが、なぜなんだろう。

    本書もそうですが、氏の著作に書かれている内容は、きれいごとや建前を排して、人間の本音ともいうべき欲望と、それでも人が生きていくにはどうするか、という根源的な投げかけに満ちています。一つ一つに対して、なるほどと思いつつ、どうしても最終的に心の奥のほうに落ちてこない感覚がある。

    おそらくですが、飾りを剥ぎ取られ、本質を突きつけてくるその文体に、自分の中で、現実的な人間くささを実感できないからなのだと思います。このような本音で迫る生き方を自分はしていないし、またそういう人にも直接的に会ったことがおそらくない。

    曽野さんには講演会なども含めて、お会いしたことがありませんが、逆にいえば、生の声を聞くと、本当の意味で目から鱗という体験ができるかもしれない、と思ったりもします。

  • 現代の日本人は物事を自分の頭で考えなくなった、ネットで検索して答えを見つけるようになった、情報が溢れ実体験しなくなった等々、人間の基本が弱体化していると警告を鳴らす著者の考えは、納得出来るものばかりだった。著者の体験をもベースに書かれているので、説得力もある。充実の一冊でした。

  • ●生活保護の受給者は医療費の自己負担はゼロ。
    ●少しでも怪我をさせる可能性のある遊具は公園から除去。
    ●一部の優先席を設けても誰も譲らないから、全席を優先席に変更。

    上記は3つは私が勝手に気がつくところを挙げたものだ。正論に聞こえるが、心のどこかにひっかかるものを感じる。”奥歯にささった小骨”のように、気にはなるけど、それが何か、どこにあるのか、良く分からない。そして、取れない。

    みなさんにも、そんな経験がないだろうか?

    曽野綾子氏の「人間の基本」は、彼女の豊富な知識と経験、そして卓越した文章能力をもって、我々が人間が生きる上で何かひっかかるもの、すなわちこの”見えない小骨”を取り出してくれる本だ。

    曽野綾子氏の次のような一文がある。

    『私が考える教育とは、多少なりとも悪い状況をあたえて、それを乗り越えていく能力を付けさせることですが、今は、良い状況を与えるのが教育とされています』

    この指摘には自分にも心当たりがある。たとえば私の場合、我が子供達が勉強しやすいように専用の机を買い与えようとか、専用の部屋を与えようとか・・・。できる限りよりよい環境で、との想いから、色々なことを優遇してきた。しかし、きっと子供は、勉強したい・しなければならない・・・という思いさえあれば、勉強する机がなくても、みかん箱をひっくり返してでも、勉強をする、そういうものなのだろう。むしろ、そのようにハードルを超えてたくましくなっていく、ということなのだろうと思う。

    この他にも心に響く指摘が数多く出てくる。彼女の指摘はそう、それは酸いも甘いも理解して説教する寺の坊様のようでもある。耳障りではなく、しかし、いちいちグサグサと突き刺さる。

    ”人生”という名のシャツのボタンのかけちがえに気づかせてくれる貴重な本だ。全ての人が読むべき本だが、特に人に指導をする立場にある人・影響を与える立場にある人・・・そう、教育者や親は必読だろう、と思う。

    (書評全文はこちら → http://ryosuke-katsumata.blogspot.jp/2012/07/blog-post_23.html

  • なるほどと思う所が30%、それはおかしいでしょとツッコミが70%。


    価値観が違う著者の本を読むと色々刺激的です。


    プロの件と超法規の話は心に留めたいと思います。

  • 北さんの推薦本。
    本作で述べられている事柄は、作者の、圧倒的な人生経験(戦争経験、僻地の貧困体験等)から述べられている。(驚くべき行動力だと思う)
    ために、心に響くべきだと思うのだが、案外、反発する所が多くあった自分に驚いた。

    つまるところ、「個」の重視と「公」の重視について、色々な観点から述べられているとのだと思うが、作者の言うところの、オールオアナッシングではないということだろうか。
    答えを求めて読書してはいけない。自分の頭で考えろ。ということだろうか。

    以下、どきっとした文章の引用
    作文は、自分が、何をどう感じ取ったかを書く訓練ですから、それに対して他人がどう思うかという葛藤なり、衝突なりが伴います。それで誉められることもあれば、貶められたり、馬鹿にされたりもするわけですが、他者を通した結果を受け止めることで、自分を見つめることができる胆力も鍛えられます。作文能力、表現力というのは、一種の武器なんですよ。武道と同じように。

  • 共感

  • 曽野綾子さんの本は、

    自らの人生について考える上で、

    将来のことを考える上で、

    更には自分のこれからの時間の使い方を考える上で

    非常に参考になる点が多いです。

    これも勉強になった1冊でした。

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人間の基本 (新潮新書)の作品紹介

人生を無駄にしないために必要な足場、それが人間の基本である。末端ばかりを大切にする時代にあって、それがなければ、周りに流され、やがては自分を失い、死んでしまうこともある。ルールより常識を、附和雷同は道を閉ざす、運に向き合う訓練を…常時にも、非常時にも、どんな時代でも生き抜くために、確かな人生哲学と豊かな見聞をもとに語りつくす全八章。

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