二世兵士 激戦の記録: 日系アメリカ人の第二次大戦 (新潮新書)

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著者 : 柳田由紀子
  • 新潮社 (2012年7月17日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (239ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784106104794

二世兵士 激戦の記録: 日系アメリカ人の第二次大戦 (新潮新書)の感想・レビュー・書評

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  • まさか新書読んでて、目頭が熱くなるとは。初めての経験。
    米国兵として闘った日系2世たちの戦争の記録。知らないことばかりでした。ホント自分は歴史を知らないなぁと、しきりに反省。


    go for broke(当って砕けろ)が合言葉だった日系2世たちの部隊は米陸軍史上最強の軍団といわれ、名誉勲章や大統領部隊感状などの栄誉が一番多い。別名・パープルハート隊。もちろん通訳やスパイ・暗号解読などアメリカのプロパカンダ戦略を担った語学兵もいる。
    しかも日系2世兵たちの強さの秘密は1世たち明治人が教え込んだ武士道や日本の精神性と米国社会のおける差別と偏見という負の現実。

    戦後における米国の日本占領政策は2世の存在なしではありえなかった。正直ここまで戦犯裁判から行政システム構築まで日系2世たちが関わっていたことに驚いた。




    日本とアメリカ。2つの国の間で人生を翻弄され、揺れ動く日系人たちの心情や機微が読んでいると伝わってくる。新書では惜しい。もっと詳しい記録を書いた本を著者と新潮社には期待したい。

  • 去年の半ば頃から、太平洋戦争のことをポツポツ知っておこうと思って読んだ本の一冊。
    学校の勉強というのは、戦争についてもっと教えるべきだと思う。

  • アメリカで生きた日本人。これこそ歴史。
    学校の歴史でも使ってもらいたい。

    【コメント】
    第二次世界対戦で、アメリカ兵として戦った日本人のはなし。
    戦場以外でも、差別や偏見などと戦いながら生きていく。
    振り返ってみると、そこには目をみはる功績や歴史的な瞬間に
    立ち会ったエピソードが数多くあった。

    ヨーロッパ戦線では米陸軍最強とうたわれ、太平洋戦争では
    語学情報兵として働き実は日本攻略の重要な要だったことなど、
    日系人の功績がどれだけあったのかに目をうばわれるけど、
    裏を返せば日系人はいつもヤバイところに駆り出され、
    どれだけ死のうとがむしゃらに戦い続けたということなのだ。

    【内容】
    この本は、第二次世界対戦での日系アメリカ人の生きざまを記して
    いる。当時の彼らがアメリカに移り住むことになった背景から、
    アメリカ兵として両親の母国と戦わざるをえなくなった背景、
    そこであじあわされた苦悩、文字通り必死の生きざまがそこにある。

    この本は、著者が米団体「go for broke」の日本取材に通訳として
    同行したときのことをもとにしている。

    ※「go for broke」は、アメリカ日系二世兵の戦争体験を記録する
    非営利団体。日系退役軍人を中心に会員数18,000人くらい。

    当時の生き残りの方々の証言は、数々のアメリカの勲章や、
    戦後処理の尽力で日本の勲章を受賞していることもあって
    かなり信憑性があるように思われる。
    (とりわけアメリカでもワシントン、エジソン、テレサという偉人
    しか受賞していない勲章をほぼ全員の日系二世兵が受賞)

  • 二世兵士については、その活躍を中心に広く知られているが、ここまでの厳しい事実があったということは、これまで知ることがなかった。
    LA近郊に住んだこともあったが、そもそも日系人、駐在員、留学生のそれぞれが全く別の世界で暮らしているという感じで接点の少ない状況であったこともあり、歴史認識の甘さを今になって反省している。

  • 柳田由紀子『二世兵士 激戦の記録』新潮新書、読了。「当たって砕けろ」を合言葉に差別を乗り越え、同化のために戦った二世兵士たちの記録。欧州戦線での有名な激闘のほか、語学兵として解読や宣伝への従事、連合国による日本占領下での活躍など、その全貌を紹介する簡便な一冊。

  • 私の亡き祖母も日系二世。戦争を機に来日した。色々と考えさせられた。

  • ●:引用

    ●日本人の血を引きアメリカで生まれた「二世」。アメリカと日本、そしてヨーロッパとアジア、太平洋の島々で、二世兵士は日本人の美徳を発揮し、壮烈に戦った。その姿は、米大統領の心をも揺さぶるものだった。米陸軍史上最強の第100大隊、第44連隊、”米軍の秘密兵器”情報語学兵、そして日本兵になった二世、GHQ、朝鮮戦争・・・。未だ激戦の記憶が生々しい元兵士たちの厖大な証言から浮かび上がる第二次大戦。

    読んでいて時々涙が出そうになった。感情移入しやすい文章なのかもしれない。インタビューが多く挿入されているせいか、米軍二世兵士」だけでなく、日本軍二世兵士、日本兵捕虜など多角的に、戦中、戦後(占領期)、そして朝鮮戦争までその舞台を広げているせいか。「棄民たちの戦場」「栄光なき凱旋」参照。

  • 二世兵士は第二次世界大戦時、アジア戦線だけでなくヨーロッパ戦線や朝鮮戦争でも闘っていたことに驚いた。また、終戦後のGHQの占領行政に、彼ら二世が果たした役割は大きかった。清貧で黙々と生きる明治の精神を持つ一世の生きざまや考え方を引き継いだ二世だから、後世に残る偉業を成すことができたのであろう。

  •  色々と考えさせられるというか……非常に辛くて落ち込んだ。
     上手く感想なんか纏められないのでボツボツと。

     アメリカ軍に入った兄が、軍艦の上で「すぐに米軍に墜とされるな」と思いながら見送った特攻機には、日本軍に入った弟が乗っていた。後年、更に上の兄からの手紙でその事を知る。
     そんな事がフィクションではなく、本当に起きたなんて。

     アメリカでの日系人への差別や第四四二連隊の話などは少しは聞いていたけれど、本当に“少し”しか知らなかったんだと痛感。
     この本を読んで、全ての事実に物凄い衝撃を受けたけれども、それでも以前の知識に“もう少し”が加わっただけなのだよね。

     第二次世界大戦が終わった後も、元日本軍として戦った北朝鮮人・韓国人が朝鮮戦争で戦い、アメリカ軍に入った日系二世たちも、再び朝鮮戦争へ、そしてベトナム戦争へ。
     そういった事をつい忘れがちな自分に情けない気持ち。

     先人の苦労の上に、今の自分の生活がある……だから感謝しなければ……そんな気持ちよりも、屍の山を築いてからでなければ、生きている事に感謝も出来ない、どこにも居場所を作れない、そんな人間という種族にうんざりしてしまう。
     そんな気持ちを持ってしまう事がまた辛い。

     でも、こういった事実から目を背けるべきではない。

  • 戦争が起きるということは、その両方の国に関係する二世の人たちにとんでもないしわ寄せが行ってしまう。
    それをなんとかするために凄絶に戦った記録がここにある。

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日本人の血を引きアメリカで生まれた「二世」。アメリカと日本、そしてヨーロッパやアジア、太平洋の島々で、二世兵士は日本人の美徳を発揮し、壮烈に戦った。その姿は、米大統領の心をも揺さぶるものだった。米陸軍史上最強の第一〇〇大隊、第四四二連隊、"米軍の秘密兵器"情報語学兵、そして日本兵になった二世、GHQ、朝鮮戦争…。未だ激戦の記憶が生々しい元兵士たちの膨大な証言から浮かび上がる第二次大戦。

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