- Amazon.co.jp ・本 (239ページ)
- / ISBN・EAN: 9784106104824
作品紹介・あらすじ
震災、高齢化、自殺者増…、多死社会の到来を目前にして、この国はなすすべもなく立ち竦んでいる。これまで問題を封印してきたツケが一気に回ってきたのだ。我々はいかに死者と対峙すべきか-。その智慧は仏教にある。ブッダの時代以来、死者と関わり続けてきた仏教が現代に果たすべき役割は小さくない。震災と仏教、死者供養の原点、業と輪廻、仏教離れの本当の理由など、死者の問題を中心に現代仏教を問い直す。
感想・レビュー・書評
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現代仏教論と言うよりは、現代において死とどう関わっていくかを
仏教の立場から考えようという本か。特に東日本大震災との関係で
死と死者を見つめ直そうとする第1章は、年末に祖母を亡くした私に
とって(たとえそれが不慮の事故や災害によるものではなく、天寿を
全うしたと言ってもいい最後であったとしても)、響くもの大の
内容であった。
私も今年の誕生日が来ればとうとう50歳。そろそろ真面目に死と
向き合う頃が来たのかも知れない。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
納得できる内容でした。
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日本人固有の宗教観から現代思想を構築するユニークな試み。ただし裏付けとなる論証が不十分で、もの足りなさが残る。
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こんな時代、宗教をメインにしている人たちは、いかに大変かを実感する。
特に震災後は、宗教が何をしてくれるのか、宗教に何を期待するのか、みなが手探りという状態でもある。
それでも、そこに信仰があるというのは、最終的なよりどころになる、のだろうか? -
12/08/27。