続・暴力団 (新潮新書)

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著者 : 溝口敦
  • 新潮社 (2012年10月17日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (205ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784106104923

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続・暴力団 (新潮新書)の感想・レビュー・書評

  • 第一弾が結構ためになったんで、こっちも読んどかないとってことで。前作からそんなに時間は経っていないけど、暴力団界隈の事情は、結構変化があったんですね。自暴自棄になりかねない暴力団に、対して役に立たなそうな警察組織。怖っ。アカンやん、それ。と思いました。

  • 警察が国民と同じ方向を見ていない。なるほど、でした。
    法律で存在を認め、条例で締め出しを謀るのは、国民に矢面に立たせるため、とはなんとも恐ろしい

  • 清原逮捕や少し前なら餃子の王将事件など、暴力団絡みの事件は多い。けれどもそもそも暴力団という組織がなぜ存在しているのか?彼らはどうやって食っていっているのか?よく「必要悪」などと言われるが、実際のところどうなのか?自分自身が暴力団とかけ離れたところにいるために彼らに対する知識は驚くほど少ない。本書は暴力団にとどまらず、暴力団に対する警察のあり方について知る上で良書である。

    本書は「暴力団の存在は否定されるべきものだ」というスタンスを基本としている(当たり前といえばそれまでだが)。そのスタンスに立った上で法や警察のあり方にも踏み込んでいる。たとえば各地で制定されている暴力団排除条例。なんとこの条例の主体は「暴力団」でも「警察」でもなくなんと「住民、市民」なのである。市民が暴力団と付き合わないというのは分からなくもないが、それじゃあ警察は一体何をするというのだ?

    ただし、仮に暴力団がいなくなったとすれば、これまでのパワーバランスが崩れることも必至だ。それでも「正当な」権力で平和を維持しようとするなら、警察はこれまで以上の働きが求められる。それに本書も指摘するように、警察はその食い扶持を(退職後でさえも天下りという形で!)維持するという意味で暴力団を本気で無くそうとは思っていない。つまり警察は全然本気なんかじゃないわけだ。

    結局、暴力団を減らすためにはそもそも暴力団に入る若者を阻止することしかないのではないだろうか。でも経済状況の悪化、学力の低下、学力の軽視(一部の層だが)などが進んでいると思われる現在、暴力団とまではいかずともそれに近い半グレは増えていく気がする。そしてそれがまた権力を持ち始めて、それに警察が乗っかったりするのだろうな…頭痛い。この本を読むと警察不信もますまふ強くなるよ。個人的には前作『暴力団』よりも面白かったし勉強にもなった気がする。

  • 前作に引き続き読み進んだが、やっぱり物足りない印象。
    ただ一つ、現行法下では、暴力団はもう組織としては存続できないのではないか、という指摘だけは覚えておきたい。
    イタリアのように、誰がマフィアのメンバーか分からない、という状況に日本もなっていくのかな。

  • 前作との違いは、暴力団の置かれている状況が中心に描かれていること。暴排条例が市民を守らないものであり、同時にヤクザにダメージを与えている。警察側の都合や、芸能界の事情など。

  • アウトレイジを観てそちらの世界ってどうやって成り立っているのか気になっているところ、
    本著をおすすめしてもらった。
    著者が命をかけて追っている極道の世界。本著は暴対法改正以降を追っている。暴対法での取り締まりがひどくなり、変わる彼らの生活や行動。
    本著を読んでから改めてアウトレイジを見返すと面白いかもしれない。

  •  前著の「暴力団」の続きで、暴対法と暴排条例が暴力団に与えた大きな影響を詳しく説明している。これらの法律と条例の解説、一般人への影響、警察の対応や振る舞い、暴力団の今後についての考察などを記しているが、「前にも述べたように」と繰り返しながら説明を進めるので分かりやすく理解しやすい。
     暴力団はこの法律と条例で困窮してきていて、社会との関係も変わってきているが、このまま暴力団がなくなることはないだろうと筆者はみている。それは、昔から持ちつ持たれつの関係がある警察が困るからだと喝破する。
     このように現在の暴力団をとりまく状況を整理したうえで、筆者は暴力団は他国のように法律で非合法化すべきと主張する。非合法化で予想される問題も挙げての主張であり、説得力のある筋の通った議論が展開されている。

  • 暴力団排除条例からみた、暴力団と警察との関係。
    自分を守れるのは、ただ1人自分のみ。

  • 「本物のジャーナリスト」という印象。
    文体はとても柔らかいものの、めちゃくちゃ強い芯のようなものを感じる。著者の写真もいかついしね。

    暴力団を押さえつけることでアングラ化する危険性、現在の恣意的な法の運用で、暴力団周辺の人間の人権が著しく抑圧されていることに触れながら、それでも暴力団を排除しなければいけないという決意を述べるとともに、警察が暴力団に依存している構図をするどく抉っている。
    「続・続」があればぜひ読みたいと思わせてくれる。

  • 暴力団とはなにか?という素人にわかりやすい本。全国の暴対条例施行を受けての状況が書かれている。公に認めることか、取り締まって闇に潜らせるか・・・どちらも根本的な解決にならず難しいなぁ。

  • 独自のソースから語られる内容は興味深い部分はあるものの、文章が稚拙に感じる。

  • 暴力団排除条例の存在等は知っていたが、現在どうなっているかは知らなかった。自分とは関わりがない内容だと思うが、知っておいた方が良いと感じた。
    前作も読みたい。

  • 暴力団はどんどん非合法化し、アングラ化してゆく。

  • 『彼ら』の取材に関してはその道の第一人者といわれる筆者の描くその実態。前作に引き続き溝口氏ならではの豊富な人脈を用い、『彼ら』の内懐に飛び込んでいった取材結果と最新の動向が記されております。

    長年にわたって『彼ら』を取材し、時に脅迫を受け、さらには襲撃されるなどし、それでも「彼ら」を追い続け、このジャンルのライターとしては第一人者である筆者の『暴力団』の続編に当たるのが本書です。『業界』の最新事情や、最近で顕在化してきたいわゆる『半グレ』のことにも詳しく解説がなされております。

    最近の動向としては本書には福岡県が『そちら』の社会ではもっとも『ホット』な場所で、現地に根を下ろす『彼ら』と福岡県警の熾烈な戦いや、俗に言う「みかじめ」を拒否した飲食店の経営者が襲撃されたり、さらには警察官との様子を録画して某動画サイトに投稿したりと、丁々発止のやり取りをしている、という話は本当に衝撃的でありました。

    さらには、「カタギに戻るなら、刑務所の方がマシ」などの独特の内在的論理や、芸能人と『彼ら』との親和性。「島田紳助事件」で明るみになった『黒い欲望』についても詳しい記述があり、これもまた、華やかに見える芸能界の『裏』の部分を垣間見たような気がいたしました。

    そして、法律によって締め上げられ、『彼ら』が失ったシェアを奪い、行っていた『闇サービス』を代わりに行う通称『半グレ』についても記述がなされ、『闇に蠢く』存在のまさに百鬼夜行という体をなしていて、読みながらこういったことはただ待っているだけでは得ることのできない話であると同時に、あまりこういったことは思いたくはありませんが、もしも『彼ら』とかかわりを持ったりしたときのための対処法なども記されてあったりするなど、本当に新書サイズでありながら盛りだくさんの『情報』に驚いてしまいました。

  • 暴排条例と、それを受けて暴力団(員)がどうなっているかについての記述がメインか。
    個人的には前作「暴力団」のが面白かった。

  • 暴排条例施行後の状況を踏まえた内容。条例による「警察対暴力団」から「住民対暴力団」への変質、警察と暴力団の疎遠化による検挙率の低下。警察が暴力団の「生かさず殺さず」存続を希望している、というのは同感。ただ、暴力団の非合法化が妥当か、は疑問もある。

  • 「暴力団」が書かれた2011から2012年まで。
    2001年の桶川ストーカー殺人事件が警察増員の転換点。
    警察は相変わらず暴力団を手駒として使っている。
    「半グレ」の台頭。
    日本とイタリア以外はほとんどが「半グレ」で、組織的ではない集団。マカオの「三合会」も、組織だってはいない。
    日本の暴力団は、地域に根づき、有力者とも懇意になり、表経済の闇の部分を担う。

  • 前著『暴力団』の続編。一言『日本の暴対法では、暴力団は違法の存在ではなく、むしろその集団としての存在を国が「指定」しているのですから、なくす理由も、なくす必然性もないというべきかもしれません。』これにつきます。
    警察と暴力団の密接な関係を前作よりもっと突っ込んだ感じです。まあ、我々は『君子危うきに近寄らず』って事でいいのではないかと・・・・くわばらくわばら。

  • 今回も溝口氏の主張である、「暴力団は絶対に認めてはならない」ことや、警察と暴力団のズブズブな関係に触れられていた。
    また、今回は2011年頃から各都道府県で出されている「暴排条例」を事例として出し、「暴排条例」のある一定の効果を認めつつも、「暴力団対市民・民間企業」という構図を作り出した警察行政を批判している。
    さらには、芸能界と暴力団の癒着について、島田紳助引退問題を事例にして紹介されている。基本的に溝口氏は、暴力団の存在に対して否定的な立場をとっている。
    本書では昨今の暴力団の情況変化、警察の捜査力低下、アングラ化していくアウトロー等の問題を取り上げている。

  • 日本でビジネスをする人は必読。

  • 続編ではあるが、暴力団よりも警察の問題に対する追及の方が厳しい。本当によくないなら完全に締め出す法があればいいのに、それがないのはなぁなぁの証拠と言われても仕方ないはず。

  • お手軽に暴対法・暴排条例、警察・暴力団の今を取り巻く現状を、実際に起こった事件とその周辺から読み解くことができる。

    溝口さんの文章はとても読みやすく、佐野眞一氏のようなアクの強さが引っかかることもない。それでいて、溝口さんのこれまで培った立場からの作者の考えをしっかり提示し、相対する警察・暴力団双方にむやみに組み入ることなく客観的な視点を持って問題点をみせてくれる良書。

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続・暴力団 (新潮新書)の作品紹介

暴力団排除条例は、新たな恐怖の始まりだった。殺傷される市民、襲撃される企業、私刑される警察官…条例施行後に頻発する兇悪事件。なぜ一般人が狙われるのか?福岡で兇行が連続するワケは?警察はなぜ無力なのか?新しいシノギや殺しの手口とは?組長や現役幹部がその裏事情を激白!有名芸能人との癒着、半グレ集団の肥大化、出合った時の対処法など、誰もが知らないではすまされない「現代極道の最新知識」。

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