原発と政治のリアリズム (新潮新書)

  • 39人登録
  • 4.20評価
    • (6)
    • (6)
    • (3)
    • (0)
    • (0)
  • 8レビュー
著者 : 馬淵澄夫
  • 新潮社 (2013年1月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (207ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784106105043

原発と政治のリアリズム (新潮新書)の感想・レビュー・書評

並び替え:

表示形式:

表示件数:

  • S543.5-シン-504  300290921

  • 震災から3年が近づく頃に本屋で目の付くところに置かれており、著者とも縁があったため購入してみました。震災発生後、総理補佐官として原発事故対応をされてた著者。当時の事故対応や原発そのものに対して各々が様々な意見を持っていると思いますが、あの時、あの場所で何が起こっていたのかを知る上で、著者自身の体験・感想を素に描かれているところに本書の読む意義があると思います。
    著者は本書内にて、使用済核燃料を原発を保有する自治体だけに押し付けるのではなく、受益者負担として原発を保有しない沖縄電力以外の全ての都道府県が、それぞれの消費電力量に応じて引き受けることを提案している(p.200)。しかし、受益者は原発で作った電気に対して使用料を支払っている。また原発保有自治体も原発のリスクと承知したうえで誘致し、その代償として莫大な交付金を受けているのである。

  • 土建チームからの原発事故検証本。
    スリラー作戦についてのページが比較的多い。

    それなりに情報に通じていると思われる与党の有名政治家が
    3月下旬に事故対策チームに入れさせられるまで
    原発事故の深刻さをつかめてなかった、というのがビックリ。
    与党でこうなのだから、後は推して知るべしか。

    いわゆる「原子力ムラ」の人々が
    福島第一に、一種の偶像崇拝に近い感覚を持っている?
    といった所感が興味深い。

  • 原発のことをちゃんと知ったのはもしかしたら初めてかもしれないと思った本だった。
    東日本大震災が起こった。でもわたしは遠い関西に住んでて所詮他人事だったのだ。
    昨年初めて東北の人と関わることがあり、それからやっと東日本大震災、原発などについて興味を持ったり調べるようになった。だけどやっぱりでもまだ他人事だったのだ。

    今回この本を読んで、原発についてほんとにわたしは無知で、そして今までどんなことが日本で起こってたかも今初めて知って。
    ほんとに怖くなった。自分自身に。もっと知って、これからの時代を生きていく一員なのだからちゃんとこのことについて向き合い取り組んでいきたいと思った。
    本の中で、できないことをできるという人間ほど信用できないものはない、という言葉が一番心に残った。
    できるかもしれない、という思いでできる、というのは簡単だけどやはりそれはいいことではない。自分を守ってるだけにすぎない。だからやっぱりできることはできる、できないことはできないと正直にいうことが大事だ。

  • 原発事故の直後のグダグダの様子がわかるが、いかに危機に備えていなかったかだけはよくわかる。
    おそらく自民党政権でも、あの事故が起きていたら同じようにグダグダになっていたのだろう・・・
    政治家にはどうやらマネジメント能力が求められるようだが、政治家しかしたことのない人間にそれを求めていいのだろうか・・

  • リアリズム、戦略的思考、マネジメント力。それを持ち合わせていた馬淵さんがいたからこそ、今、何とか福島第一は最悪の事態を回避できているのではないか。それに泥を塗る野田の収束宣言。馬淵さんの思いはいかばかりか?彼にこそ、首相になってほしかった。

  •  原発の問題について、リアリズムとマネジメントの視点から当時の状況を振り返っている。政治家は与野党問わず、震災時の対応を本に纏める必要があるだろう。そうでなければ、未来の政治家に教訓として遺すことができまい。

     リアリズムやマネジメントの視点を重視する氏だが、何か新しい視点というわけでもない。旧来型の政治手法が現実的に意味があるとするならば、肯定的に評価もしている。さて、民主党は再生できるのか……。消えてなくなるか……。現実的な野党になってもらいたい。

全8件中 1 - 8件を表示

原発と政治のリアリズム (新潮新書)を本棚に「いま読んでる」で登録しているひと

原発と政治のリアリズム (新潮新書)を本棚に「積読」で登録しているひと

原発と政治のリアリズム (新潮新書)の作品紹介

突然、原発事故対応の現場に放り込まれた著者は、眼前の光景に愕然とする。「政治主導」をはき違えた政府、楽観論にこだわる「原子力ムラ」…機能不全の現場には「リアリズム」が欠如していたのだ。高線量下で現場作業をどう進めるか?原発をコントロールすることは本当に可能か?真の危機管理能力とは何か?政治の無力さに苦悩しつつ、その役割と意義を自問し続けた経験から語る現実主義的政治論。

原発と政治のリアリズム (新潮新書)はこんな本です

原発と政治のリアリズム (新潮新書)のKindle版

ツイートする