人間はいろいろな問題についてどう考えていけば良いのか (新潮新書)
- 新潮社 (2013年3月15日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
- / ISBN・EAN: 9784106105104
感想・レビュー・書評
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森博嗣が庭仕事や工作の作業中に幾度となく閃きを得ていることは日記シリーズの読者には周知のことであるが、その辺りを掘り下げているのが本書。内容や感想など具体的なことを書くことが躊躇われる(ようになる)本だった。あとがきの最後の一文がとにかくかっこ良くて痺れる。
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[出典]
「問題解決力を高める「推論」の技術」 羽田康祐 -
色々なものを抽象的に捉える人は、日頃から、抽象的にものを見ているから、頭の中に、それらがぼんやりとした広がりをもって収まっている。ぼんやりとしているため、他のものとリンクしやすい。なんとなく、あれが近そうだ、どことなく似ていないか、というように連想され、紐を手繰り寄せるように、頭の中から引っ張り出されることになる。
発想をする以前にも、この種の連想を繰り返しているので、なんとなく関連のあるものが「近く」に置かれ「似ている」ものとして認識されている。だから、 いざというときに取り出せるのである。
自分が得た情報を、別の情報と照らし合わせたり、理屈を考えて、どうしてこういったものが伝わってきたのだろう、といちいち考える人も少ない。そんな暇はないのかもしれない。しかし、ちょっと考えてみれば、「これはできすぎている」「嘘かもしれない」と疑うことができるはずだし、その情報の陰に隠れている動機、相互関係といったものを類推することもできる。真実はわからなくとも自分なりの解釈を持つことで、ものの見方は変わってくる。自分なりのものの見方を持っていることが、 客観性や抽象性を育てる。
客観的思考、抽象的思考というのは、客観的な見方、抽象的な見方によって始まる。目で見る見方でなく、頭の中でどう捉えるのかということだから、ちょっと違う面を想像してみたり、奥にありそうな見えない部分を想像してみたりする、というのは視点や視野を切り換える感じに似ている。
このへんすごく共感した、日頃していることを言語化されてる感じがした。
そしてこれを贈ってくれるのが彼女らしいなと思った。
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814
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SR図書館
執筆依頼で書いた本
人間としてのバランスを取るためには、客観的で抽象的な考え方が必要
この本を最後まで読めると、抽象的思考の素養は十分であるというから楽しみながら読めると思う
森氏の執筆方法が面白くて抽象的内容より印象的だった
「ふふん、ふふってふふいた」みたいな文章
「シャ」で始まる熟語
「ヴィカなんとか」という言葉はないかな
リズムに合う言葉を探し、意味は二の次
無関係な言葉を持ってきて突飛感を強調
これらが抽象的な欲求に基づいている文章作成法だそうだ
天才肌である
《抜粋》
8抽象的に考えるというのは物事の本質をつかむことで、見かけのものに惑わされることなく大事なことはどこにあるのかを探すような思考になる
29好奇心のような姿勢がとっても大事なファクターになる
122影響を与えたかったら自分が何に感動したかではなく、自分で感動を創り出すことを考えて欲しい
166要するに抽象的な思考は、論理的思考と具体的行動がセットにならなければ問題を解決できない -
読んだ感想としては、文体から結構めんどくさそうな人だなぁという気がした。でもそういう人が1番抽象化能力高そうだなぁと思いつつ読み進めていったら、最後にこんな文書をながながと読んでくれた人は読み切れたというだけで抽象的思考の素養があると言われた。わろた。
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2022/05/24
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庭
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抽象的に考えることを、意識して訓練していこうという話。
人の脳はぼんやりとさせておくと、色々関連づけてアイデアを生み出す性質がどうやらあるようだ。具体的にしすぎた言葉は特定の物に囚われてしまう。
ぼんやりする技術を持ちたい。 -
抽象思考についての本なので、内容も抽象的になりがち。いや、それが悪いとは思わない。そんな一冊。実はかなり難しい本かと。