イスラムの人はなぜ日本を尊敬するのか (新潮新書 536)

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  • Amazon.co.jp ・本 (219ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784106105364

感想・レビュー・書評

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  • やはりイスラムの親日の人達を大事にしたい。アメリカの尻馬に乗ってアメリカのような世界の嫌われ者になってはいけないでしょう。そのためには真の独立しかない。

  • イスラム世界での日本の評判紹介。概ね好評らしい。これからもそうありたいな。

  • 日本はアジアで嫌われている。そう思っている人がこの本を読んだならば驚くだろう。
    多くのイスラム国家が尊敬してやまない国、日本。

    この本は、なぜそれほどまでにして中東諸国は日本に好意的なのか、その秘密を探ったものであり、イスラム教に詳しい著者ならではの視点も斬新だ。

    原爆を落とされながらも、戦後の焼け野原から復興した日本に対する尊敬のまなざし。
    キャプテン翼やおしんなど古くから日本のアニメや漫画、ドラマが人気だった意外な事実。
    キティちゃんやジャニーズ、少年ジャンプにいたるまで最近のイスラム諸国の若者の間では日本人気は一段と上昇しているようだ。

    また日本の礼儀正しさや真面目さ、勤勉、おもてなしの心などイスラムの教えと共通している部分が多く、それが親近感を抱かせている要因との記述も興味深い。

    イスラム教とイスラム原理主義者との違いについても述べられており、本来イスラム教は他の宗教には寛容であり、他宗に対する排撃や自爆テロは本来のイスラムの教えとは異質であるらしい。

    中東にエネルギーのほとんどを依存する日本にとって、イスラム諸国の事をよく理解し良き友となることは、これからの日本の未来にとって極めて重要であろう。
    日本の友人は意外と多い。TVのニュースでは知ることの出来ない事実が記されている本である。

著者プロフィール

現代イスラム研究センター理事長。1955年生まれ。慶応義塾大学大学院文学研究科史学専攻修了。UCLA大学院(歴史学)修了。専門は現代イスラム政治、イラン政治史。著書『現代イスラムの潮流』(集英社新書)『中東イスラーム民族史』(中公新書)『アメリカはイスラム国に勝てない』(PHP新書)ほか

「年 『集団的自衛権とイスラム・テロの報復』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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