日本人には二種類いる: 1960年の断層 (新潮新書)

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著者 : 岩村暢子
  • 新潮社 (2013年10月17日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (222ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784106105401

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日本人には二種類いる: 1960年の断層 (新潮新書)の感想・レビュー・書評

  •  1960年以降に生まれた日本人は、それ以前に生まれた日本人と明らかに異質であるということを35項目のデータで分析した本。
     1960年に生まれた人間が成長するのに合わせるかのように、新商品や文化が生まれ、彼らの考え方をも形作っていったと著者は説く。新しい住まいや育児書に家電製品に食べ物…と、確かにエポックメーキングな出来事が歩調を合わせるように生まれているのがわかる。

     発売時期や普及率などの白書データを次から次に羅列するのだが、それらはあくまで現象であって、どれだけ日本人のメンタリティに影響を及ぼしたかは著者の類推に過ぎず、いまいち納得感がなかった。調査人数が67人しかないものなど、中には「1960年の断層」を証明する都合のよいデータを集めているのでは、と思われる部分もある。最も違和感を抱く原因は、社会と人間を一方通行的な関係で分析している視点だろう。

     著者は『家族の勝手でしょ!』のような、もっと泥臭く現場に寄り添った仕事の方が合っている気がする。

  • 2017年1月24日読了

  • 2014年11月15日、3刷、並、帯無
    2016年1月26日、松阪BF
    久米書店

  • 後半にかけて、データのこじつけ感は否めないけど、血液型占いに似たような”あってる、あってない”といった楽しみ方が出来て、一気読みできました。

  • 一気に読破した.小生「旧型」だが、どの章でも思い当たることが沢山あった.「60年型」は育った環境が「旧型」とは全く異なっており、その辺りをよく理解して付き合えば、同じ人種だからそれなりの共通点は見いだせると感じた.
    でも、多くの観点からよく調べている!

  • 「久米書店」を観て。

  • ひたすら全編にわたり60年以前に生まれた旧型世代と、それ以降の60年型との違いをしらみつぶしに列挙しているけど、強引かつ意識過剰だと思う。確かに高度成長期にあって時代は大きく動いていたので、新しい風潮やさまざまな文化が導入されて、それ以前の世代とは違った環境で育ったのは事実だけれど、それはいつの時代にもあること。まして昨今のITネット革命やユニバーサル化でもたらされた時代変遷だって、決して劣ることのない大変革期だと思う。著者がティーンを過ごした60年代があまりにも強烈だったので、こだわりが強すぎるのでは?

  • かなり大上段のタイトルで興味を引く。1960年に大きな変化が断層として横たわり、その前後で人はさっぱり変わるのだ、という話。きっちり60年で線が引ける問題、というよりも、60年頃に変化が現れた、ということが多いように思う。60年以降であれば皆同じ、とまでは言わないが、まあ共通である、といわれるのだけど、僕(70年代)だって、80年代以降の人とは断層があると思うけどなあ。ただ、いま僕よりさらにオッサンな人たちの幼いころはこうだった、という背景をいくつもいくつも説明されるので、なんとなくオッサンのバックボーンがわかるような気がする…わけないか。あえていうなら、家庭が家庭ならではの役割から、カネでサービスを買うようになった転換期、というような気がする。松田道雄以前、以降とわけてもいいのかもしれない。

  • 新着図書コーナー展示は、2週間です。通常の配架場所は、1階文庫コーナー 請求記号:361.6//I94

  • 生育環境が一変する「1960年の断層」により、「個」と「家族」、人との関係性が変わり、日本人を二分する「断層」となったと、60年を35の視点で炙り出すということだが、若干こじつけ的で、それは45年でも、50年でも、はたまた団塊2世としても論じることもできるものもある。
    ただ、生活習慣や流行やスタイル等、そうそう、そうだったと様々な世代が読んでも、昔を振り返るには面白い点もあるといえる。

  • ただ事実が並べられているだけで、それ以上もそれ以下もない。

  • ちょうど私が生まれた年が1961年、著者のいう2種類の日本人の断層の世代なんですね。旧世代と新世代の狭間で苦労して来たような気もしないでもないですが。幼少次第を思い出す内容でした。個人的には時代は繰り返しているだけのような気がしますが、、、、

  • 1960年を境に、日本人は2種類に区分されると、35項目の証例を掲げ、著者は説明する。
    なるほどと納得する項目もあるし、ちょっとこじつけ?と言いたくなる項目もある。
    確かに今当たり前にあると思っているさまざまなものが、’60年以前には確かになかった。
    今の便利な生活を省みる際に、参考になる著書である。

  • 1960年以前、以降の生まれで日本人を2つに分けた日本人論

  • 著者は、広告代理店で、首都圏在住の子持ちの女性を対象にしたユ
    ニークな食卓調査プロジェクト【食DRIVE】を率いてきた方です。

    その15年にわたる調査の結果、著者が発見したことの一つが「1960
    年の断層」でした。1960年生まれ以後の人と、それ以前の人は、明
    らかに考え方や価値観、行動様式が違う。「断層」と呼ぶほかのな
    い違いが存在している。

    実際、1960年生まれは、それまで日本人が経験したことのなかった
    ことを経験してきた、歴史的にも希有な存在なのです。その後の世
    代は、'60年生まれが切り開いた道を踏襲していくので、日本人は、
    '60年生まれ以後(「'60年型」)と、その前の世代(「旧型」)の
    大きく二つに分けることができると著者は主張します。

    では、具体的に何が変わったのか。それを本書では一つ一つ検証し
    ていきます。その詳細にここでは立ち入りませんが、確かに、1960
    年を境にして、色々なことが変わったのだなということに改めて気
    付かされます。今、身の回りにある当たり前のものの多くは、'60
    年以後に普及したものばかりです。

    1960年と言えば、「所得倍増計画」。この年から、本格的に高度成
    長に突入していくのですから、「断層」が生じるのも無理のないこ
    とでしょう。経済成長が人々の暮しを変えた。その起点が1960年だ
    った。それは間違いのない事実です。

    でも、経済成長だけでしょうか。見逃せないのは、政策の影響です。
    例えば、所得倍増計画の実現のために打ち出された「人づくり」政
    策の一環として推進された「家庭教育振興策」。これは、「人づく
    りの基本は家庭から」という理念のもと、学校を通じた公教育だけ
    でなく、家庭の教育にまで政府が口を出していく、というものでし
    た。そのために、全国各地で「家庭学級」が開かれ、母親達に対す
    る教育が行なわれていくのです。それは高度経済成長を支える人材
    を育てるための、政府による主婦の教育=洗脳プログラムだったと
    言っても過言ではありません(家庭学級は'64年から開始)。

    食が欧米化した背景にも、政策がありました。'55年に米国との間で
    結んだ『余剰農産物協定』で、小麦を中心とする米国の余剰農産物
    を受け入れることを約束した政府は、パン(粉食)を食べ、畜産物
    や油脂類の摂取を増やすよう「食生活改善運動」を行います。米国
    からの資金援助を受けた栄養指導車「キッチンカー」が全国を走り
    回り、「もっと肉を!」「もっと脂を!」と叫ぶ官民挙げての一大
    キャンペーンが張られたのです。「白米を食べると頭の働きが悪く
    なり、早死にする」とまで言われたというから、驚きです。

    すなわち、「1960年の断層」は、自然に生まれたものではなく、意
    図して創り出されたもの、とも言えるのです。「'60年型」は、あ
    る意味、時の政府の理想を体現した日本人なのかもしれません。

    その「'60年型」も、既に人口の約6割。「旧型」はもはや少数派で
    す。好むと好まざるとの関わらず、今後、ますます'60年型の価値
    観が支配的になっていくことでしょう。

    現代史に新しい光を投げかけてくれると共に、自分の身の回りを見
    直すきっかけを与えてくれる一冊です。是非、読んでみて下さい。

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    ▽ 心に残った文章達(本書からの引用文)

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    「'60年に生まれた人々は、歴史的にとても希有な存在である」と
    いうことを、こ... 続きを読む

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日本人には二種類いる: 1960年の断層 (新潮新書)の作品紹介

実証的な新日本人論の誕生! 食卓を中心に日本人を見つめてきた著者が到達したのは、生育環境が一変する「1960年の断層」だった。「個」と「家族」、人との関係性を変え、日本人を二分する「断層」を35の視点で炙り出す。

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