歴史をつかむ技法 (新潮新書)

  • 512人登録
  • 3.56評価
    • (16)
    • (54)
    • (51)
    • (10)
    • (1)
  • 57レビュー
著者 : 山本博文
  • 新潮社 (2013年10月17日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (255ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784106105418

歴史をつかむ技法 (新潮新書)の感想・レビュー・書評

並び替え:

表示形式:

表示件数:

  • 歴史を学ぶとはどういうことか述べた本。
    歴史小説と歴史学の違いや史観などを簡潔にとりあげてわかりやすく説明されている。

    知識を増やすということに異論は全くないが、「歴史すなわち暗記科目」という認識を変えたいと常々思っている身としてはこういう本に凄く共感する。
    知識をもとにした考える歴史の授業目指して日々精進したいと思う。

  • 中学時代に読みたかった。今でも遅くない^_^と思いたいけど。

  • 歴史的思考力
      
    歴史的思考力とは、現代に起こる事象を孤立したものとしてではなく、「歴史的な視野の中でかんがえていく」ということだと考えています。

    現在、世の中で起こっていることは、事象そのものは偶然に起こったものかもしれませんが、そのすべてに歴史的な背景があります。このことに留意できる歴史的な知識とそれを参照して考えられる思考力、つまり知性が必要です。そしてまた、そもそも私たちの考え方自体も、歴史的に形成されてきた所産だということに留意することが必要です。

  • 歴史を考えるのに最良の一冊
    家庭にどうぞ

  • 日経新聞の紹介記事を読み、タイトルに惹かれて購入しました。
    技法というとノウハウが思い浮かびますが、その様な内容ではなく、世にある史観・考え方の紹介から始まり、文部科学省の歴史に対する学習指導要領と学校でのアプローチ、歴史学者と歴史小説家の違いなど、歴史を学ぶための構えについて、歴史学者の視点で解説しています。
    いま読んだからかもしれませんが、中高生の現役時代にこの様な知識を得た上で学んでいればと、悔やまれてなりません。
    いわゆる知識偏重な学習ではなく、思考訓練により深い洞察力を得られたかもしれません。
    但し著者も主張されていますが、歴史研究にifが厳禁である様に、ある程度の基礎知識がないと理解が進まない以上、致し方ない面もあるでしょうね。少ない知識で、本書の様な学ぶ心構えを解説されても、馬の耳に念仏でしょうしね。要はバランスなのでしょう。現場を預かる教師の方々も大変ですね。
    ただ本書からは、かなりのインパクトを貰いました。
    その一つは、人類は進歩してきたのか 単に歩んできたのかという論です。マルクス主義史観の様な、歴史に法則性が存在するのか。またはブラウン運動の様に、その時の様々な偶然が重なり、今に至っているのか。著者は、その時代背景や価値観を照らした上で、因果関係を読み解くというその時間軸での分析の重要性を主張されています。
    もう一つは、歴史を一連の時代を通貫した通史や、世界史からみた日本史の関係性の様なマクロ的な視点、政治史だけでなく社会史や、気候など自然史などを重層的で多様な視点で俯瞰してみることの重要性も指摘しております。
    まさに"なるほど"でした。
    そう考えると、どの様な学問も、アプローチは公約数かなとも感じます。
    ミクロからマクロ、要素から全体システム。まさに、様々な視点・視野・視座から、深く洞察して最適解を追い求める。
    学びの奥深さを再認識しました。

  • 日本の歴史をつかむ本です。
    歴史を理解するためには、その時代の常識であったり、社会情勢などを把握していないと、正しく理解することが難しく、難しいだけでなく誤解をしてしまう恐れがあるという。
    理解するための助けとなる、考え方、思考方法を本書では提示してくれている。
    と、書いてみたものの、うーん、、なかなかこの本だけでそこまでいくのは難しいかとも正直思います。
    ただ、最後に書かれている著者が考える「歴史を学ぶ意義」には、これから歴史を学んでいこうとする人の背中をそっと押してくれるものだと思います。

  • 一番印象に残ったのが歴史小説と歴史学の違いについてである。歴史を学ぶときに重要なのは史料を批判的に読むことと教わったが、どちらの本も読むからこそ、その違いを理解してそれぞれの良さを感じたい。

  • 曖昧なまま覚えて、歴史を勉強しようとすると定義がよく分からなくて困惑する時代区分の解説、歴史小説と時代小説、歴史学の違い等、歴史を学習する上で躓きやすい部分が、学者らしい真摯な文で書かれています。
    「現代の感覚で歴史を見ない」ことを心掛けていたつもりですが、この本を読んでまだまだ現代視点が抜けていないのが自覚できました。私もまだまだ。

  • 戦国

  • 歴史用語がなぜ分かりづらいのかが分かった。皇統の考え方、血筋がいかに重要視されたかなどの解説もあり勉強になることが沢山。また、歴史研究は細かい証拠を積み上げて検証される地味~~~なものであるということもよく分かった。一方歴史小説というものは歴史研究や歴史的発見に基づいて想像力を膨らませ描かれるので面白い。歴史を楽しむためには歴史小説がとっても大切なんだと再認識。

全57件中 1 - 10件を表示

山本博文の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
ジャレド・ダイア...
三浦 しをん
有効な右矢印 無効な右矢印

歴史をつかむ技法 (新潮新書)を本棚に「読み終わった」で登録しているひと

歴史をつかむ技法 (新潮新書)の作品紹介

欠けていたのは「知識」ではなく、それを活かす「技法」だ。用語の扱い方から歴史学の変遷まで、歴史を実感する入口を第一線の歴史研究者が、最新の研究成果を踏まえて案内。高校生から社会人まで「教養」を求める全ての人へ。

歴史をつかむ技法 (新潮新書)のKindle版

ツイートする