日本版NSCとは何か (新潮新書)

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著者 : 春原剛
  • 新潮社 (2014年1月17日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (207ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784106105524

日本版NSCとは何か (新潮新書)の感想・レビュー・書評

  • 自民党の官僚丸投げの制度疲労があった、この中で20年くらい前から日本版NSCの萌芽となる議論が行われていた。本場米国のNSCの歴代SA。模範となるスコウクロフト氏。日本版NSCの問題点等。

  • 簡単な覚書として

     NSCとは国家中枢に位置する戦略的意思決定機関。
     本元の米NSCは1947年トルーマン大統領の下に発足。中心人物がSAであり、組織の価値はこの人物の器によるところが大きい。米NSCもまだ組織として多くの課題を抱えている。
     日本版NSCは冷戦終結後より取り沙汰されるようになった。ポスト冷戦における米一極支配の終焉に伴い、自立防衛志向を背景に議論が活発化。迅速な意思決定や情報収集力・分析力の統合能力に欠ける官僚機構の弱点を改善すべく2013年に安倍首相が創設。
     合議内容は主に外交・防衛計画の基本指針。
     NSCに課せられた使命は、権力を補佐しながらその暴走を抑制しつつ、日々、起こりうる事象に現実的、および長期的な視点をもって臨機応変に対処すること。

  • 還暦を迎えた本家アメリカのNSCですら、問題点は多く、まして日本版NSCには批判点もあるが、「普通の国」になるためにNSCが必要であるとする。
    特定秘密保護法の強行採決もNSCとの関連で必要だった。
    急いで読んだので、内容が把握しきれていないので、機会があったらまた読みたい。

  • 縦割り、たこつぼ官僚制のはびこる日本において、屋上屋を重ねる式のNSCは機能しないのではないだろうか。戦前のインテリジェンスを思い浮かべるとそう思わざるを得ない。アメリカ式情報組織にはゼネラリスト型のリーダー。イギリス式情報組織には強いリーダーシップを発揮できるチャーチルのようなリーダー。安部首相からはじまるリーダーはどんなリーダーを目指すのか。

  • 日本版NSCはポスト冷戦においてアメリカの権勢に陰りが見えたから。
    NSCを創設するということは戦後日本がこれまで真剣に自らの問題として捉えてこようとしてこなかった国家安全保障という課題に真っ向まら取り組むことを意味する。
    島国で内向きになりがちな特性を持つ日本にとってオールジャパンの視点でそれぞれの地域に詳しく、かつ多数の知己を持つ質の高い専門家を育成することは国家戦略上急務。
    キッシンジャー、ブレジンスキー時代のNSCは一見すると確かに強い組織。刻足政治学者としての豊富な知識を誇り、周囲を圧倒する後列な個性を持つ両氏は独特のカリスマ性を持っていた。

    そもそも対外的に目立つことが仕事の一部であるような政治家にとって、舞台裏の黒子に徹することは不可能。

    内閣の情報収集能力を高める。

  • 特定秘密保護法とともに、日本に設置する日本版NSCについて、必要性やアメリカとの比較で説明している本。

    内容は、なぜNSCが必要となっているのかその理由と経緯、本家(アメリカ)のNSCはどのような組織かを主に子ブッシュとクリントン政権のSA(Security advisor)についてをまとめている。後半は、日本のNSCの導入の第1次安倍政権から第2次安倍政権までの歴史、文民統制等の問題点をまとめている。

    秘密保護法案がインフラであることを理解できたり、NSCについての知識を整理したり、よいまとめになったと思う。

  • NSCの成り立ち、政権毎の考え、抱えている構造的問題、組織の人事面には触れるが、NSCが今後処理すべき案件や、それに行使するだろう影響力については、記載がない。関心事は、プレスが煽るような、国家の暴君が成り立つのか否か。現行政権では成り立ち得なくとも、システム上、可能性を残すならば危険である。秘密保護法然り。

    スノーデン事件同様、日本も、人命のためならば、国家に全てを曝け出すべきか?病気の原因とそれに対する、ベストな処方箋が異なるような違和感を感じるのは私だけだろうか。手離しで自民党を賞賛する人が増えている。否定はしないが、やや、システムを悪用できる隙間を残しているような気がしてならない。

  • 日本でも必要だということで考えられているらしいが、そのための人材がほとんどいないという問題を、どうやってクリアするつもりなのだろう。

  • 日本の安全保障を取り巻く環境が変化しており、それに対応して省庁の垣根を取り払った機動的な意思決定が行える機関が必要だよね、ということで設置されるNSCについて概説した書。
    日本でNSCが必要とされている理由、本国アメリカのNSCの成立ちや問題点、などなど素人にもわかりやすく解説。
    図を用いて説明してくれるなどのサービス精神があると、もっとわかり易くなったと思うのですが。

  • 日本の安全保障への強い問題意識を根底に、日米の対比を用いてNSCや特定秘密保護法について分かり易く解説した想像以上の良書。平易で読みやすい文章と興味深いエピソードが多く、帯にある通り入門書として最適。
    日本の安全保障が待ったなしの段階に来てることを痛感させられた。

  • 「日本版NSCとは何か」と思ったら、一度読んでみるといい。
    ただし、読むにあたって注意すべきは2点。
    ①筆者の経歴から考えて、米国NSCをモデルとすることは理解できるが、キッシンジャー、ブレジンスキーなど、我々が文献からうかがうことができる程度の「歴史の人」を理想とされても、具体的にわかるづらい部分がある。
    ②スノーデン事件の影響や、憲法21条の問題に言及していることはよい。ただ、その際に忘れてはいけないのは、いわゆる「親日派」と呼ばれる米国の人々も、日本が「民主主義的価値を共有しうる、米国にとってのパートナーだ」ということが前提であることだろう。

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日本版NSCとは何か (新潮新書)の作品紹介

そもそも「国家安全保障会議」って何なの? モデルとなった本家・米国での実情と創設の歴史、日本で考え得る有事のシミュレート、そして「特定秘密保護法」との深い関係……。その全てを分かりやすく解説。

日本版NSCとは何か (新潮新書)はこんな本です

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