戦犯の孫: 「日本人」はいかに裁かれてきたか (新潮新書)

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著者 : 林英一
  • 新潮社 (2014年2月15日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (197ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784106105562

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戦犯の孫: 「日本人」はいかに裁かれてきたか (新潮新書)の感想・レビュー・書評

  • A級戦犯・帝國陸軍・海軍について勉強をしている人間からの視点で読むととてもガッカリな内容で残念。A級戦犯により裁かれた軍人の家族の戦後の生活も他の著書に書かれているため、真新しさを感じない。A級戦犯の孫ってどんな暮らしをしたのかなとか知りたい人にはいいかもしれない。

  •  残念な本。

     まず、タイトルに騙された。

     太平洋戦争で戦犯とされた人たちの「孫世代」に着目した視点に興味を持って買ったのに、実際に「戦犯の孫」について書いた部分は第一章だけ。全体の半分もない。

     その第一章では、戦犯の孫4人を取り上げているが、彼らの心情や生い立ちについて書いた部分の大半は、過去に出版された回想記や雑誌のインタビューからの引用・要約で、著者が自分で取材(聞き取り調査)した部分はごく一部。したがって、全体としてオリジナリティに乏しく、生々しい人物像に迫るには程遠い内容に終わっている。「実話ナックルズ」「EX大衆」といった「??」な雑誌からの引用もある。手抜きをして安易に書いた本を買わされた気がした。

     亡くなった人物を取り扱うなら、その人の著書を丹念に読み込むのも学者の仕事だろう。だが、本書で取り上げた戦犯の孫4人のうち3人は存命なのだから、もっと本人から取材すべきではないのか。亡くなった東条由布子さんだって、1年前まで生きていたのだから、周囲の人たちから取材すれば、もっと違った話が書けたはずだ。

     特にひどいのは、東郷茂徳の孫・和彦氏を取り上げた項だ。東郷和彦氏は元外務官僚で、現在も大学で教鞭をとっている有名人なのに、著者が東郷氏に面会した形跡すらなく、過去の出版物から生い立ちや思想を紹介しているだけだ。

     この本を書いた林英一さんという人は、今年(2014年)で30歳になる若い学者らしい。若手研究者のお粗末な仕事ぶりといえば、STAP細胞の小保方氏を思い出す。林氏に上司がいるのか知らないが、少なくとも、出版した新潮社の担当者がもっと指導してあげないと、新潮新書の評価まで落とすことになる。

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戦犯の孫: 「日本人」はいかに裁かれてきたか (新潮新書)の作品紹介

「靖国参拝」問題の根源とは? 戦後史のタブーに挑む。罪をいつまで背負わなければならないのか。東条英機、広田弘毅ら「A級戦犯」の末裔の生々流転と、海外の「BC級戦犯」の生き様を、若き俊英が掘り起こした問題作。

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