ヒト、動物に会う: コバヤシ教授の動物行動学 (新潮新書)

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著者 : 小林朋道
  • 新潮社 (2014年2月15日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (207ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784106105579

ヒト、動物に会う: コバヤシ教授の動物行動学 (新潮新書)の感想・レビュー・書評

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  • 「鳥取環境大学の森の人間動物行動学」シリーズ(築地書館)でおなじみのコバヤシ先生が新潮新書デビューです。
    親しみやすい文章はいつも通りですが、本書では子ども時代や学生時代の出来事(無論、すべてに動物が関わっています)についても語られており、幼少期から冷めることのない動物への飽くなき熱意が伝わってきます。

    コバヤシ先生の本を読むたびに、「隣の家に動物行動学者が住んでいたら楽しいだろうな」と思います。
    庭でマーキングしたカナヘビを何時間も追いかけている隣人…ぜひお近づきになってみたいものです。
    そして、同じことを動物行動学の祖であるコンラート・ローレンツ博士の『ソロモンの指環』(早川書房)を読んだときにも思いました。
    本書では、コバヤシ先生にとって、ローレンツ博士がどれだけ偉大な存在であるのかもうかがうことができます。

    今回、特に目からウロコが落ちたのは、生息場所と社会性の違いについてのお話。
    森や林の中でえさ探しや子育てを行う鳥類・哺乳類は、一夫一妻で、子育ても夫婦で協力して行う。
    一方、草原などの開けた場所でえさ探しや子育てを行う鳥類・哺乳類は、一夫多妻で、子育てはメスが行い、群れをつくって行動する。
    頭の中でいろいろ動物を思い浮かべてみながら、「おおお、ほんとだー!」と一人で興奮してしまいました。
    知っていると思っていた動物たちの、知らない一面がどんどん見えてくるわくわく感がたまりません。

  • 新書版なので真面目な話・・・と呼んでたら、
    真面目な話でも、やっぱり小林節で楽しかった♪
    子ども時代と高校教師時代を中心に、
    思い出深い動物たちと研究が書かれている。
    その根本には、動物行動学がしっかりと、根太く、
    あることにも感心させられてしまう。
    他書にもちらちら登場した、ドバトのホバの話が、
    1章あって、良かったです。

  • 学問的なことは抜きにしても、とても面白い内容でした。現代のファーブル昆虫記、あるいはシートン動物記ですネ。
    著者がいろんな動物たちを観察する過程で、必要以上に感情移入されていく様子から、その愛情の深さを垣間見ることができました。世の中には、動物を実験材料として扱う学者も大勢いるのでしょうが、著者にとって動物は、単なる研究の対象ではなく、愛すべき存在、人生になくてはならない存在なのだということがわかります。
    犬や猫に限らず、動物がスキという人はたくさんいます。動物って、見てるだけで癒されますもんネ。なぜ人は動物を愛するのか?という研究があってもいいのではないかと思ったりするきょうこの頃です。

    べそかきアルルカンの詩的日常
    http://blog.goo.ne.jp/b-arlequin/
    べそかきアルルカンの“銀幕の向こうがわ”
    http://booklog.jp/users/besokaki-arlequin2

  • 自分にとって、小林朋道先生は日本のコンラート・ローレンツです。

  • 面白いのでついつい読んでしまうのだが、何冊目だろう。いつも同じ調子なので、少しマンネリ化してきた。何冊か読んだ実感がなく、厚い一冊の本を少しずつ読んでいるような気分。

  • 小林先生は、動物行動学を専門にしてらっしゃいます。
    動物行動学とは、動物の形態や行動・心理などをそれが「環境に適応しながら進化してきた」という見方に基づいて解明してゆく学問です。
    小林先生の凄さは、犬だけでなくカラス、カナヘビ、プレーリードック、ヒミズ、コウモリ、ドバト、アカネズミ、トンビ、魚などを実際に飼った経験があることです。
    http://ameblo.jp/nancli/entry-11954605183.html

  • 11月新着

  • 同じ著者がおもしろそうな本を何冊か出していらっしゃるのは知っていたのですが、今回初めて本書を手に取りました。難しい話はないので、気軽に通勤途中に読ませてもらいました。本当に動物が好きなんだなあと感じる文章ばかりです。ほ乳類だけではなく、トンビにも、カナヘビにも、小さな熱帯魚にも、土の中のオケラにだって愛情がこもっています。著者が出会ってきたたくさんの動物の中でも、特に印象に残っている動物ばかりを扱った文章だから、当然のことなのかもしれません。最終章のシクリッドという熱帯魚の交尾の描写、その後の口の中での子育て、そして性転換、自然界にはまだまだ不思議なことがいっぱいあります。それにしても、オケラの写真は本当にかわいい。

  • 道ばたの風に揺れている
    ほわほわの頭部を持った雑草が
    エノコログサという名だと
    教えてもらったとき
    しばらくの間、それをみる度に
    エノコログサと唱えていた

    今まで知らなかったものが
    名前を覚えた瞬間に
    今までとは違って
    見えてくる

    小林朋道センセイの「動物行動学」エッセイを
    読む度に
    自分の周りに生きている
    「生き物」たちのことを
    そうそう そうやって懸命に生きているよなぁ
    そんな気持ちにさせられる

    この感情は
    エノコログサの時の感情とそっくりである

  • 読んでいて面白いと思うのは、著者の文才に寄るところもあるが、今まで知らなかった生物たちの行動(地中の虫から空飛ぶ鳥まで)を身近に感じることができるせいだろう。新潮社のPR誌「波」に連載されていた当時から断続的には読んでいた。今は無き、晴屋書店の店頭で無料配布されていたものを手に入れていたため、気がついたらいつの間にか終了していた。まとめて読みたいと思っていたが、同時期に連載されていた「義理と人情 長谷川伸と日本人のこころ」(2011/10)はすぐ書籍化されたのに対して、書籍化されるまでにはずいぶん時間がかかった。

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ヒト、動物に会う: コバヤシ教授の動物行動学 (新潮新書)の作品紹介

どうしよう、プレーリードッグが書斎に穴を掘っていた! “狩猟採集少年”がそのまま研究者になったコバヤシ教授。波瀾万丈、動物まみれの日々を送っています。動物行動学のエッセンスに触れる、忘れがたき相棒たちの物語。

ヒト、動物に会う: コバヤシ教授の動物行動学 (新潮新書)はこんな本です

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