だから日本はズレている (新潮新書 566)

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著者 : 古市憲寿
  • 新潮社 (2014年4月17日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (237ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784106105661

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だから日本はズレている (新潮新書 566)の感想・レビュー・書評

  • 「リーダーなんていらないし、絆じゃ一つになれないし、ネットで世界は変わらないし、若者に革命は起こせない。」

    29歳の社会学者、古市さんが「おじさん」に贈るラブレター。ただし、ブラックユーモアたっぷり。
    すっきり爽快な古市節満載でとてもおもしろかったです。皮肉がスパイスのようによく効いてますね。

    すべての内容に同意というわけではないけれど、概ね「よくぞ言ってくれた」「そりゃそーだ」というもの。
    目新しいことではないかもしれないけれど、なかなかこういうことって言説化できないし、ましてそれを「おじさん」に伝えることなんて、できない。
    そういった意味で、この本が世に出た意義は大きいと思います。

    人は、今いる場所を疑わなくなった瞬間に誰もが「おじさん」になる。という言葉はとてもインパクトがありますね。
    著者自身が自戒をこめているのもいい。

    リズミカルに読めておもしろいから、思わずもう1度読み直してしまった。
    世界は往々にして迷走してるけど、私たちはその世界で生きなくてはいけないし、他人任せにもしていられない。

    ところで、古市さんのちょっと素直じゃない朝井リョウ氏への親愛さがなんだか好きです。

  • ズレにつてい知りたくて読書。

    社会学の学者らしい視点で世の中を論じている。

    さすがに事の起こりを調べて込んでいて書かれているので勉強になる。

    共感できる部分と共感できない部分があるが、それでいいと思う。

    文中に引用される曲の例がglobeだったり華原朋美だったりと著者は私と同じ世代かと思ったりもする。

    学歴社会の下りはその通りだと思う。学歴を否定する風潮が一時期あったが、大学進学率が上がるよりブランド力のある大学卒が大きな力を持ってくる。

    フリーランラスやノマドと呼ばれる人たちには、会社員もより学歴や社歴が重要とというのも理解できる。事実、大卒じゃないと労働ビザが取れないシンガポールや香港などが存在する。高卒だとどんなに有能であっても門前払いされる。こんな国は、今後も増えていくと思われる。

    21世紀になり、価値観や習慣、生活スタイルの変化がより激しくなっている。そんな中で、あと20年先も同じくらい収入がある。または、収入が上がっているなんて保証はどこにもない。

    そう考えると、今、何をすればいいのか考えさせれれる。

    勝間和代氏ついての批評は、なるほどと思った。

    最後の、「2040年の日本」は寒々しい思いをしながら読む。人間は、階層化されて自由が制限されたほうがかえって選択に悩まないので幸せを感じるものかもしれない。選択肢が極端に少ない北朝鮮は、生命の危険さえなければ、「こんなものか」の諦めで幸せを見つけられる国なのかもしれない。人間の幸せってそんなものかも。

    「炎上を避ける六つの方法」が面白かった。

    読書時間:約1時間20分

  • 先日とある大学のゼミを見学したのだが、若きゼミ生の言葉と本書の見解が見事にシンクロしてて幽体離脱でもしてんじゃないかと思った。
    いわゆる現代社会のはみ出し者達は自分でもそのことを薄々自覚しているようで、着々と「ドロップアウト」する準備を進めているようだ。
    どうか、この国の片隅で良いから、彼ら(私)のために逃れの町を作る場所を残しておいてほしい。

  • 口を挟むではなく、ただただ頷きながら読み進むしかなかった。
    へぇー、ほぉーくらいしか感想はない(爆)。
    いちばん腑に落ちたのは『学問ノススメ』のくだり。
    確かに身分の貴賎は(建前上)存在しないけれども
    大卒かそれ以下か、更には出身大学による
    社会全体での待遇差というようなものは確実に存在する。
    あーだから『学問』ノススメなんだーと膝を打ったり。
    あと、個人的には生活保護を電子マネーで支給するというのは賛成。
    目的外のことに使えなくなるのは理にかなっていると思うのだが。
    どうだろうか⁇?

    2040年に自分は生きているかどうかわからないけれども
    取り敢えず朝井リョウ氏が東京都知事になった世界は見てみたいと思った(笑)。

  •  29歳の社会学者が若者視点から現代日本を斬って斬って斬りまくった本です。

     斬るテーマも多種多様。政治やデモ、企業倫理にSNS、学歴社会に就活と、そこにあるどこかちぐはぐな部分を著者は明らかにしていきます。そこから明らかになるのは何か新しいこと、聞こえのいいものに頼ろうとする著者の言葉を借りれば「おじさん」たちの期待のように思います。その期待が実態とかけ離れてどこかズレてしまっている、この本が言いたいところはだいたいそんなところなのかな、と思います。

     社会は若者に期待しているのかもしれませんが、若者は若者で新たなヒーローの出現に期待だけして自分がやりたいことをしている、というのが自分の印象です。そうしたズレも今の日本のちぐはぐ感の原因かもしれませんね。

     日本の現状に対して一つの気づきになりそうな本だったと思います。

  • しかも人気企業ランキングは必ずしも、企業の実情とかけ離れているものでもない。多くの企業は浮き沈みを繰り返しながらも、グローバル経済の中で日々戦っている。大企業に比べると中小企業の方が圧倒的に倒産率が高い。若年層の離職率も中小企業の方が高い。就活とは自分を売り込むもっとも簡単な営業だ。自分さえも売り込めない人が社会人になった時、誰か他人が作ったものを売り込めるかは怪しい。何かを売り込むというのはもはや文理を問わずに必要なスキル。就活を楽しめる人は、たぶん入社後も働くことを楽しめる。

  • 最近メディアへの露出の多い気になる著者の1冊。タイトル通り世間の風潮が現実の進む方向とどのようにずれているかを若干のユーモアを交えながら分析している。リーダーシップのあり方に一石を投じ、就活、ノマド、学歴等の世にはびこる矛盾に納得のできる回答を示している。なるほど、ジレンマのMCに選ばれる訳だ。

  • コモディティ化する家電、何年か前のフリーターと同じく会社からの自由を意味するノマド、勉強と仕事のスキルについて…

    日本社会を著者の視点で解説、論評しておりそれなりに納得できる内容。

  • 面白かったのは最終章の「このままでは 「 2 0 4 0年の日本 」はこうなる」のところ。むしろ最後ではなく先に読んでおいたほうが楽しめる気もする。

  • いろいろな分野にアンテナを張っててすごいな~と素直に感じた。内容については、共感できる部分もあれば、到底賛成できない部分もあったり。面白かった。

  • テレビでよくお見かけしていましたが、やはり個性的な方!
    でもその語り口はなんだか人を納得させてしまう力があります。
    博識でありながら、砕けた口調、つい笑ってしまうさりげない皮肉の数々…(笑)
    うんうんと思いながらあっという間に読んでしまいました。

  •  先日、紹介した「希望難民ご一行様」 の著者・古市氏の著書。
    現代的な斬新な発想と冷静な眼で社会を斬る。
    今回紹介する「だから日本はズレている」は、独自の考えで様々な問題を指摘していく。

     内容は12のタイトルでまとめられている。
    帯にも、その一部が書かれているが、それ以外を紹介します。
     「テクノロジー」だけで未来は来ない
     「新社会人」の悪口を言うな
     やっぱり「学歴」は大切だ
     このままでは「2040年の日本」はこうなる

     日本という国がここぞというときに、的を間違えているということを問題視している。
    東京オリンピックの国内維持率は実は低い。
    人権に関しては相変わらず酷い扱い。
    数百億円のランニングコストがかかるマイナンバー制度。
    これからの社会を変えるのは若者だという、勘違いするおじさんたち。

     古市氏の考えは正しいかどうかはわからないが、冷静で新しい発想の意見が聞ける。
    気分を害するかもしれないので、とりあえず意見を理解することを前提に読んでいただきたい。

  • 断片のならべ集め。最後の未来予想はおもしろい

  • 序章の「リーダーなんていらない」から「2040年の日本」まで古市節を堪能しました。
    日本は首相がコロコロ変わっても国民の生活には大して被害が無いのだからむしろ他国に自慢すべきとか、皮肉りつつ本質を突いた鋭い突っ込みが満載です。

    道徳副教材の「心のノート」の詩が、まるでJ-POPの劣化コピーで、自分探しを煽ってるけどそんなもの幾ら探しても見つからないのにとか、笑いも取りつつ不毛なことは不毛とバッサリ斬るので爽快です。
    テーマは他にSNS、ノマド、シェアハウス、就活など、ここ数年の流行や日本独特の慣習で、それらが古市氏の目にどう映っているのか楽しみながら読めます。

    最終章では日本の将来を憂いながら2040年の日本の姿を描いていますが、この章だけは笑えなく憂鬱になりました。古市氏が例に挙げた意識のズレを放置したままだと、こんな日本になりますよとの警鐘で本書は終わります。

    代案の提示も無く無責任に言いっ放しで読む価値なしなどの辛辣な書評も散見されますが、古市氏は別に政治家でも政策コンサルタントでも無く社会学者なので、その点が気になる方には大前研一氏あたりをオススメします。

  • 日本の大人の感覚のズレを若手学者が批評する本。

    それぞれもっともな話しが多い反面、読後に印象に残る話題がないのは不思議。いろいろな雑誌の記事をまとめた本らしく、一冊の本としての全体のつながりが見えないのが理由かも。

    再読は不要。

  • 時代が若者に期待し過ぎというのは
    なんとなくわかりますわ。
    だから、若者が時代に辟易しちゃってる。

    日本はどういう国になっていくのかな。
    筆者がいう2040年の日本みたいになってたら
    どうしましょう。

  • 著者は東大大学院在籍、29歳の若手社会学者。
    「若さ」という感覚を持ちながら、広い視野、知識量を踏まえて社会全体について考察している点がこの本の面白さに繋がっている。

    日本の「おじさん」の「ズレ」というテーマではあるが、それだけではない「社会」に対する全般的な著者の意見を述べているという印象。

    すべて納得とはいかないが、概ね共感できる部分が多かったように思う。
    度々書かれる皮肉もまた面白い。

    以下、印象に残ったこと、考えたこと。

    ★爆発的に売れる小説の共通点
     1 若い作家であること
     2 デビュー作に近い作品であること
     3 作家本人が魅力的であること
     4 今風の若者の話であること
     <例>限りなく透明に近いブルー、蹴りたい背中、桐島部活辞めるってよ
     →つまり、大人は若者に興味津々

    ・生存バイアス
     →失敗例を無視し、成功例だけが注目されること
      <例>アップル

    ★リーダーシップ論
    →ちまたにあふれる「リーダーシップ論」本は相互する記述、内容が多い
    <例>
    辛抱する ⇔ 即決する
    世間に従う ⇔ 世論を超える
    →普遍的な「リーダー論」は存在しない
    →「強いリーダー」よりも「小さな集団」

    ・東京オリンピックはマーケティングの視点が欠落している
    <例>
    × 招致大使に「ドラえもん」、「嵐」
      →他国の全く知らない、自国よがりの発想
    ○ 「おもてなし」+「お辞儀」
      →海外から見た「ニッポン」のイメージに沿っている
    ※K-POPは徹底的な日本人化をし、日本文化に合わせている好例

    ★「正しさ」ではなく「もっともらしさ」が勝つ
    →「相手からどう見られるか」がすべて。人は「論理」ではなく「感覚」によって判断する
    <例>橋本知事の米軍慰安婦 発言

    ・新社会人は「ムード」によって企業を決定している。社会人もまたそれと同じ。
    <例>1971年の人気企業は約半数しか順調な経営状態を維持している企業はない。(ダイエー、西友等)

    ・「フリーター」、「ノマド」は正解を示すことはできないため、スタイルを提供する。
    <例>読書法、時間節約法等

    ★「学問」が人の上に人を造る
    →身分制度が無くなり、江戸時代から学歴がものさしになってきている

    ・ダウンシフターズ

  • 私より少しだけ若いけどほぼ同じ年代の古市さんが書いた作品。姉が読んでみたら、と勧めてくれた。積読になっていたのを手に取って読んでみたら、意外と面白かった。共感できる部分も多くあった。
    一気に何かを変えるとか、革命というレベルは難しいが緩やかに社会を変えていく、自分のできることを始めていくという部分が最も共感を持てた。
    少し前に読んだ、湯浅さんのヒーローを待っていても~と内容は違うが、読み終わった後に残った感触は似ているような気がした。

  • 最近地上波でも見かける新進の社会学者による一冊。

    過激な言動と裏腹に、言ってることは至極全うだと感じた。

  • 相当変わってるんだろうな。こういう人は宝だね。積読すると知見の広さが伝わってきます

  • 今の日本を引っ張っているおじさんたちは、いつでもちょっとズレている。そこを、おもしろ可笑しく指摘している。

  • 某ワイドショー番組で著者を知った。なかなか鋭い発言と、しかも年代も同じとあってわりと彼の意見には頷ける部分が多い。そんな冷静な分析力と鋭い意見はこの本でも。しかし、その冷静さからかやや冷たい印象も受ける。
    オジサン世代の考え方は好きではないが、きっとオジサン世代からは嫌われるタイプだろうな(笑)

  • どれくらい前だったか、
    古市憲寿さんが作家の朝井リョウさん等と一緒にTVに出ていてたまたま観ていたらなかなかに面白いひねくれ方をしていて興味を惹かれのがきっかけでそれからはTVに出ているのを見かけるとチャンネルを止めてみたり、ananで朝井さんと共に連載中の『紙のラジオ』を立ち読みしてはクスリとしたりしていましたが今回とうとう書籍にも手を出してみました。

    本当は『絶望の国の幸福な若者たち』の方に興味があったのですがなかなか近所の書店で見つけることができず一先ずこちらの方を読了。


    今までTVや連載を見ている限りでは『若者代表』というよりはあくまでも『変わった若者代表』という印象で見ていたのでこの本も紙のラジオ紹介文にあるように「ズレているのはお前の方だ」と言う気満々で読み始めたのですが…


    「あーはいはい」

    「わかるわかるー」


    あれ…同年代だからなのか⁇

    それとも私もズレているのか⁇

    ちょっと不安になりましたがそんな風に自問自答しながら読むのもまた一興。


    そして読み終わった後に色々な方のレビューを読んでみると『若者』側と『おじさん』側とでそれぞれ意見が分かれていたりしてその辺りも楽しめるのでそういうことも含めて星4つ。

    『絶望の国の~』も近々読んでみます。

  • この本は中高年よりも10台後半から20歳代の人たちが、中高年がどういう勘違いをしているかを知る為に読むのが良いのではないか、と思った。

  • うーん。
    古市、ではなくイマイチ。

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勘違いを生み出す「幻想」の正体とは? リーダー待望論、働き方論争、炎上騒動、就活カースト、クールジャパン戦略……「迷走」し続けるこの国を29歳社会学者が冷静に分析。日本人が抱える「夢」の害悪を鋭く突く。

だから日本はズレている (新潮新書 566)はこんな本です

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