1949年の大東亜共栄圏: 自主防衛への終わらざる戦い (新潮新書 573)

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  • Amazon.co.jp ・本 (253ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784106105739

作品紹介・あらすじ

発掘資料をもとに描く、戦後の裏面史。敗戦後も、大本営参謀、軍人、児玉誉士夫らは「理想」のために戦い続けていた。反共活動、再軍備、政界工作……その活動はいつしか東アジア全体へと波及していく。

感想・レビュー・書評

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  • 日本の終戦から4年後の1949年、中国・山西省でまだ日本兵たちは戦っていた。帰国した大本営参謀、軍人や児玉誉士夫らは、「理想」の実現を諦めずに戦い続けていたのである....。戦後日本の復興と自主防衛を目指して奮闘した旧軍人や政商などの「愛国者」たちが、祖国を守るために暗躍した足跡をたどる。自国の防衛をアメリカという他国にまかせきりで、「スパイ防止法」すらも制定できずに平和ボケした現在の日本を生きる我々に警鐘を与えてくれる一冊。

  • 東2法経図・6F開架:210.76A/A72s//K

  • 山西省 武装解除で国民党が送ってきたのは閻錫山(えんしゃくざん)

    支那派遣軍総司令官 岡村寧次の司令 国民党に降伏し、武装解除した後帰国せよ しかし現地に国民党の将軍はいなかった それが付くまで共産党軍やソ連には撃退せよと命じた

    閻は陸軍士官学校出身でかつ岡村の教え子だった

    特務団

    支援が乏しい山西残留兵

  • 堀栄三「大本営参謀の情報戦記―情報なき国家の悲劇 (文春文庫)」によれば、(堀の嫉妬かもしれないが)旧陸軍情報参謀の中でも、考え方の相違が存在するらしい。
    そのことを踏まえて読むと、この本の印象も変わってくるのではないでしょうか。

  • 今までいまひとつ理解できなかった根本中将と白団の関係がすっきりした。また、関係がないと思っていた山西省残留日本兵との意外な接点にも驚いた。

    「白団」「この命、義に捧ぐ―台湾を救った陸軍中将根本博の奇跡」「蟻の兵隊」「私は蟻の兵隊だった」「大本営参謀は戦後何と戦ったのか」

    以下、引用省略

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著者プロフィール

有馬哲夫(ありまてつお)
1953(昭和28)年生まれ。早稲田大学社会科学部・大学院社会科学研究科教授(公文書研究)。早稲田大学第一文学部卒業。東北大学大学院文学研究科博士課程単位取得。2016年オックスフォード大学客員教授。著書に『歴史問題の正解』『原爆 私たちは何も知らなかった』『こうして歴史問題は捏造される』『日本人はなぜ自虐的になったのか』(全て新潮新書)、『NHK解体新書』(ワック新書)など。

「2021年 『一次資料で正す現代史のフェイク』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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