「自分」の壁 (新潮新書)

著者 :
  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784106105760

感想・レビュー・書評

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  • 本書は、養老孟司さんの「壁シリーズ」の一冊です。
    「自分」というモノサシから、社会、政治、情報、自信について、などなど幅広く考察をされています。
    色々な物の見方があり、参考になりました。

  • 養老孟司さんとお酒を飲みに行って、いろいろとお話を聞いた気になれるような一冊です。養老さんが思うことをいろんなテーマに渡って好き勝手話しているだけですが、何だか窮屈でぐらぐらしてきた今の日本社会を根本的な視点から眺めて読み解いてくれていて、気付かされると同時に共感できることが多い。基本的にはこれまでの似たような新書とほぼ同じような内容ですがが、最新(この本で言えば2014年)の社会状況も交えてお話を聞けます。あとがきに書いてある通り、この手の新書は、出版社が本を売るために企画し、編集者の人が養老さんに話を聞きに言ってそれを文章化し、それを手直ししただけだそうです。他者の視点で自分の考えをまとめるというのも楽しそうです。そして出版社も儲かる。

  • 物事の捉え方、社会の見方が読む前後で変わるのが楽しい。
    自分、自我、自己は地図の矢印(現在地)であるという考え方
    この前提には、地図をかけるだけの出会い(師匠的な)、時間をかけた調査が必要だと思う。
    迷子であることを意識するだけでも、地図を作ろうと行動を起こせそうだと感じた。

  • 個人についての考え方を再認識しました。

  • 遺言より読みやすかった。情報とはうまく付き合って、自分の意識を信用しすぎないようにしたい。

  • 体調が上向く布石となった価値ある本。自分なんて分からなくて当たり前との記述が目から鱗でした。
    『自分探しなんてムダなこと』
    『自分とは地図の中の矢印である』
    『自分以外の存在を意識せよ』
    本文中のこれらの意見に浸るうちに、脳みそが柔軟体操をしてるかのごとく、グニャっとして楽になります。
    養老孟司さんの本は大好きでたくさん読んでます。文章力が確かで柔らかくて癒されます。
    ただ、この本は興味のない箇所も多いので減点1。

  • 唾は何故汚いのか?という考えに、なるほどなと感じた。また、よくない教科書の定義も目からウロコでした。

  • 本当に失礼なのだけど、私は養老さんのことを胡散臭いおじいさんだと思っていたので、この本をなかなか開けなかったんだけど、いざ読んでみたら自分の考えたこともなかった領域の話をしてもらえて面白かった。

    自死の軽視化と「親孝行」についてはすごく共感する部分もあったし、全体を通して、この先の人生を生きる上でのヒントが多くあった。

  • 深い。けど分かりやすいので読みやすい。生物学から読み解くあたりが特に好き。ただ、メタのところがしつこかった。今、自分の頭で考えられない、情報を鵜呑みにする人が多いから、嘆かわしいんだろうな。

  • 自分の意識がいかに頼りないか。を強く感じざるを得ないのがよく分かった。
    とにかく「現実を見る」為に」「経験をする」ことにしか「真理」はないのだと思いました。

著者プロフィール

養老 孟司(ようろう・たけし):1937年神奈川県鎌倉市生まれ。東京大学名誉教授。医学博士(解剖学)。『からだの見方』でサントリー学芸賞受賞。『バカの壁』(新潮社)で毎日出版文化賞特別賞受賞。同書は450万部を超えるベストセラー。対談、共著、講演録を含め、著書は200冊近い。近著に『養老先生、病院へ行く』『養老先生、再び病院へ行く』(中川恵一共著、エクスナレッジ)『〈自分〉を知りたい君たちへ 読書の壁』(毎日新聞出版)、『ものがわかるということ』(祥伝社)など。

「2023年 『ヒトの幸福とはなにか』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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