ぼくは眠れない (新潮新書)

著者 :
  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784106105937

感想・レビュー・書評

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  • 眠れないというのはほんとうにツライ。作家の性なのか様々な文献を読み漁り打開策を見つけようとするもドツボにはまりますます眠れない日々を過ごす毎日。
    それも30代という働き盛りに不眠に悩まされるとは、読んでいるだけでしんどくなってしまった。

  • これ読みながら、寝落ちしてしまい、あり得ないくらい爆睡してしまった。

    土曜日の早朝、素晴らしく気持ちの良い目覚めで、窓の外からは鈴虫の音が聞こえてきて、とてもリラックスしてる。

    いつも、朝一番にロイターの記事を読むんだけど、今朝は、ロンドンの地下鉄で爆弾テロがあったって報道されてて、びっくりした。
    北朝鮮はミサイル射ちまくるし、山口組は3つに分裂して抗争で死者も出てるし。

    なんだか頭が痛いことが多いんだけど。

    でも、個人的には、たいへんありがたいことに、最近、ものすごくよく眠れる。
    というか、ほとんど赤ちゃんと同じくらい長時間、眠ってる。どうしたんだろう?オレ。

    この本、読んでたら、本の途中に、オレの知ってる人の話が出てきたので、ビックリした。

    そういえば、彼は、椎名誠と付き合いがある、という話は以前から聞いてた。

    オレが彼の自宅を訪問したのは、もう10年以上も前のことだから、彼はまだ健在なのかな?って思って調べたら、とても元気そうだったので、また、驚いた。

    というのも、彼は、もともと優秀な編集者だったんだけど、睡眠障害の治療中に転倒して大怪我を負ってしまったから。

    その彼が比較的最近書いたものを読んでたら、『ぼくは眠れない』のレヴューが綴られてて、椎名誠は、ケンカも強いし、仕事もバリバリやって、毎晩、新宿で酒飲みまくり、友達も多くて、世界中を探検し、CMにも出たり、映画を撮ったり「豪傑」のイメージだけど、実は非常に繊細な神経の持ち主で、一面では、弱い人であり、奥さんも鬱病になったりしていた、という話が書いてあったので、また、少し、驚いた。

    睡眠障害っていうのは、重大な病気なんだよね。
    作家は、睡眠障害に陥りやすいんだと思う。時間が不規則だし。
    海外に行く機会も多くて、時差ボケの連続だろうし。
    危険な国々を旅してると、寝てる間にヒドイめに会うことがあるから
    「安心してぐっすり眠る」ことにリスクを感じていて、脳のどこかで、常に覚醒してないとヤバい、みたいな危機感もあるんじゃないかな。

    それに、椎名の場合は、お酒の飲みすぎだよね。
    彼の睡眠障害の一因は、長期にわたる多量の飲酒にある。

  • ☆☆☆☆☆5つ

    わたしにとって絶対大好き贔屓作家のシーナ兄い待望のエッセイである。

    づいぶんと前から「眠り」については、あちらこちらに書き散らかしたお話の中で「オレ眠れないことがあるの。不眠症なの」という意味のことを、シーナ兄いは書いていた。

    そのテーマであらためて「新潮45」という雑誌に2年ほど前から連載して上梓されたものがこの本です。

    タイトルは少し物々しいが、中身からはシーナ兄いの辿ってきた仕事と家庭とその他もろもろの事が割りとあからさまに分かってしまって、こりゃもう興味津々めちゃおもしろ本なのであります。

    奥付を見ると昨年(2014年)の秋に出て既に2回目の印刷版なのだ。新潮新書だから安いし薄いので読みやすいことこの上なし。

    シーナ兄い、今70歳だそうだ。近影はあまり見かけないが、3年ほど前に東京でのサイン会で会ってお話して握手してもらった時は昔のままの黒くて大きくて優しいシーナ兄いだったなぁ(って、まだまだ元気なので、誤解無きよう)

    まあ、ともかくこの本はめちゃ面白いから、みなさんすぐに本屋さんへ走って行って買って読むように。あ、Amazonにもあるかもね。すまぬ。

  • 椎名誠が不眠に悩んでいたとは驚いた。
    でもこの本を読むといろいろと納得できる。やっぱり大変なんだなあ。

  • 少し前に読んだ椎名さんの本に紹介されていたので読んでみた。
    不眠とは恐ろしい病気なのだということがよくわかった。
    作家とは、想像力を巡らすことや人の気持ちを推し量ることが職業のようなものだから、神経が細かいのだと思う。
    でも些細なきっかけでだれにでも発症する病気であるということも書かれていた。
    眠れることのありがたみを感じながら日々眠りにつ就こうと思った。

  • 何冊か読んだことのある本が取り上げられてた。
    不眠症。治るのだろうか。

  • いかにも豪放磊落といったイメージが強い椎名誠氏が、何十年も薬を常用しているほどの不眠症だとは、まずそこに驚く。
    と同時に、いくら図太い神経の持ち主に見えても、作家というのは繊細な部分を持ち合わせていないと務まらないものなんだなあ、ということは腑に落ちるし、またストレスフルな現代社会に生きている限り、きっかけやタイミング次第でこういった事象は誰にでも起こりうることなのだ、と思い新たにする。
    そんな椎名氏も、アウトドア生活のキャンプ等では不眠に悩まされることはない、という事実は、近年流行りの理屈やそれらを著した書籍群を補強しているようで、大変興味深い。

    エッセイ然とした中身はいささか筋としてはとっ散らかり気味ではあるが、読み易いのであっという間に読了。

  • 椎名誠さんが不眠?
    イメージが結びつかず意外な感じがしたので、本屋で見かけて読んでみました。
    昔は熱心な愛読者だったんだけど、ここ20年ぐらいは読んでなかったので、とにかく懐かしかった。

    内容は新書だから、真面目なエッセイという感じ。35年の不眠歴を持つ作者が不眠症についてたくさんの本を読んだ知識や自分の経験などについて教えてくれます。
    ライオンとか馬とかの睡眠時間の比較は面白かった。

    椎名さんが70歳とかビックリです。
    当たり前だけど年を重ねられたんですね。
    そのぶん昔のようなパワーは文体に感じられなかったけど、しょうがないですかね。

    久々に昔の名作、国分寺書店のオババとか哀愁の街にとか読んでみたくなりました。

  • 椎名さんならガハガハ言いながら爆睡しそうなイメージでした。
    椎名さんが眠れないなら、そりゃ私も眠れんわ

  • 学術的な切り口多めで、椎名誠節少なめ。
    椎名誠のやんちゃな文章を求めて読むには真面目かつ深刻すぎるし、不眠の学術的書籍かといえば聞き齧り程度の内容なのでどうしても中途半端

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著者プロフィール

1944年生まれ。作家。1988年「犬の系譜」で吉川英治文学新人賞、1990年「アド・バード」で日本SF大賞を受賞。著書に「ごんごんと風にころがる雲をみた。」「新宿遊牧民」「屋上の黄色いテント」「わしらは怪しい雑魚釣り隊」シリーズ、「そらをみてますないてます」「国境越え」など多数。また写真集に「ONCE UPON A TIME」、映画監督作品に「白い馬」などがある。

「2012年 『水の上で火が踊る』 で使われていた紹介文から引用しています。」

椎名誠の作品

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