居酒屋を極める (新潮新書 594)

著者 :
  • 新潮社
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感想 : 17
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  • Amazon.co.jp ・本 (189ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784106105944

感想・レビュー・書評

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  • 太田和彦さんの初の新書。冷酒のおいしい飲み方を披露した第1章、自伝的な第2章、名店の雰囲気を活写する第4章。など何れの章も面白いが、阪神淡路大震災後・東日本大震災後の居酒屋探訪を通じて、「居酒屋の社会的な価値」を描き出した第5章は、2020年の今、なおさら胸に迫る。

  • 20170112

  •  久米書店リターンズを視て読みたくなりました。
     世の中を知った、道理をわきまえた本当の大人が読む本です。学生さんが読んでも、まだちょっとピンとこないかも知れません。でも、若いうちにこの本を読んで勉強すれば、将来が楽しみかも(笑)。
     最近、地域活性化のミニトークイベントに参加しましたが、居酒屋こそ地域ごとの特徴が如実に表れる場所ではないかと思います。居酒屋と言えば日本酒というのも納得です。私は全くお酒を飲まないのですが、読んでて日本酒が飲みたくなりました。太田和彦氏でなければ書けない名著です。

  • 50を超えたら、居酒屋は一人で行くべし。

  • 2016年3月31日読了

  • ホントにお酒が好きな人が書いた、力作

  • 居酒屋

  • 月一くらいの頻度で居酒屋巡りをしていたのだが、最近途切れているなあと思いながら大阪へ職場が変わってしまったので、全く行かなくなってまった。土地鑑もなく友人もいないため、こちらでは余り行く気にならないのだ。
    本書は「極める」という題からしても、かなり本格的な、力の入った飲み方やお店を紹介している。といっても派手さや豪快さを極めるものでは勿論なく、粋の追求というべきか、大人の飲み方である。自分はわいわい騒ぐ楽しい酒も好きだが、本書にあるような静かで粋な飲み方をしてみたいものだと思う。

  • 居酒屋という文化、コミュニティに関する学問です。

  • 「居酒屋で心を満たす」ための作法について書かれている。大勢で大騒ぎしてお酒を飲むより、一人で自分だけの時間を持つことに大きな価値を見出している。

     お酒や肴を味についての評価はほとんどなく、著者が居酒屋とどう向き合ってきたか、居酒屋はお客さんとどう向き合ってきたかということについて、主観的に捉えており、そこに著者の個性が見られる。

     TVではあまり饒舌とはいえないけれど、その言葉のもとになる思考が知ることができる。

  • 居酒屋行きたいー!

  • 居酒屋と言えど、色々なスタイルがありますが、本書では「一人のみ」をテーマに、その醍醐味からマナーまで、どのように楽しむかを纏めた内容になっています。

    若い時は、チェーン店でワイワイ騒ぐのが好きかもしれませんが、年齢を重ねる毎に一人シンミリ居酒屋で飲む。そんな、一人酒でも楽しいと言う事が実感できるのでは。

  • 2015/4/18 Amazonより届く。
    2016/10/27〜11/2

    太田さんが、如何にして居酒屋評論家になったか、がよく分かる本。出張先で1人でなかなか入れないけど、今度思い切って入ってみるかなぁ。

  • ブログに掲載しました。
    http://boketen.seesaa.net/article/415579123.html
    「古くて小さい店」がいい。そこに一人で飲みにいって、気にいったら常連になる。誰とも話さず、一人で黙って飲む。他の客とも店主とも、「うわべだけのつきあい」にとどめる。通いつづけてやがて一目おかれる存在になる。これが、太田和彦の「居酒屋を極める」の内容。

  • 久米書店
    2014年12月5日、2刷、並、帯無
    2015年3月3日、白子BF

  • 居酒屋の魅力がよくわかる本でした。旅行先で居酒屋に入りたくなります。レストランや食堂は胃袋を満たすところ、居酒屋は心を満たすところ。

  • 平生,居酒屋といえばただの飲み屋という印象かも知れないが,居酒屋の本当の価値は有事の際に見える.つまり,居酒屋とは平時の証なのだ.有事にならなければその価値は見えなかったが,東北のお酒を好む僕には,近年とみにその有り難みが身に染みる.歳を取った,とも言える.

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著者プロフィール

1946 年長野県生まれ。グラフィックデザイナー。居酒屋探訪の第一人者。近著に『75 歳、油揚げがある』(亜紀書房)『日本居酒屋遺産 東日本編』( トゥーヴァージンズ) など。戦後の映画・歌謡曲の造詣も深い。「ぶらり旅 新・居酒屋百選」BS11で放映中。

「2023年 『映画、幸福への招待』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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