賢者の戦略 (新潮新書)

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  • 新潮社 (2014年12月17日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784106106002

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賢者の戦略 (新潮新書)の感想・レビュー・書評

  • 佐藤優さんと手嶋龍一さんの“世界を読み解く対談集”、第3弾。
    相変わらずに2匹の獣がじゃれ合うかのような面白さです。

    題材は、ウクライナ、イスラム国、東アジア、集団的自衛権、
    そしてまっとうな意味での“愛国心”、な感じで。

    興味深かったのは、いわゆる“公開情報”を分析するだけで、
    国家が生き抜くための“インテリジェンス”を抽出できるとの点。

    そして、右派にも左派にもそれぞれに批判を加えながら、
    見失ってはいけないのは愛国心であろうとは、なるほどと。

    いずれにせよ、ブレない“軸”を作っていかないとなぁ、と。

    ん、「イスラム国」の傍若無人さから始まった今年、
    この1年を生き抜くためのヒントがちりばめられているのかな、なんて。

  • 佐藤優と池上彰の「新・戦争論」の発売が2014.11で、その1ケ月後の2014.12にこの本が発売されている。
    当然テーマとしては重複しているものが多いが、内容は前者もなかなか面白かったが、本書の方がさらに面白い。
    これは池上彰と手嶋龍一という対談相手の違いから来るのは当然だが、佐藤優は相手の議論の深さに合わせて、発言内容の深さを変えている。
    つまり池上彰よりは、手嶋龍一の方が掘り下げ方が深く、それに相応して佐藤優がより切り込んだ意見を出している。

    幾つかのポイントを見ると、
    【ウクライナ】
    ・G7がロシアとの着地点を見出すことは、安易な妥協だとして批判があるだろうが、モスクワを北京・テヘラン枢軸側へ追いやって良いのか。プーチンはウクライナをNATOに渡す事は容認しない。(佐藤)
    ・第2次大戦で、赤軍がドイツを占領するや、真っ先に探したのがロケットの開発技術者です。その研究・開発・生産の拠点となったのがウクライナ。しかもその拠点は、親ロシア派とウクライナ軍が戦闘を繰り広げている東部と南部に集中している。(手嶋)
    ・元外務官僚の宮家邦彦氏が「米国の知らないところで、将来独露間にクリミア併合を黙認しウクライナを緩衝国家とする密約が結ばれる可能性はないだろうか・・・戦前の独ソ不可侵条約と同じことが再び起こらないとも限らない」と産経新聞に書いているが、これはヨーロッパの然るべき筋が安倍氏に近い宮家氏に伝えた「内緒話」だったと思います。(佐藤)
    ・・・・この話を読んでアメリカのNSAがドイツのメルケル首相の電話盗聴をしていた事に合点がいきました。

    【イスラム国】
    ・アメリカに限らず、政治指導者のもとには政治決断の選択肢が下から上がってきます。
    この場合もきっと①空爆の敢行、②軍事顧問団の派遣、③一切の軍事的関与を見送る。凡庸な指導者ほど②を選ぶ。オバマは②を選択し、その後に①にシフト。オバマはぶれている。(佐藤)
    ・政治指導者が避けなければならない最たるもの、それが戦力の逐次投入です。ベトナム戦争の泥沼も、最初は軍事顧問団の逐次投入から始まった。(手嶋)
    ・そうして中途半端なオバマの関与が、反米的なテロ集団である「イスラム国」のイラク浸透を助ける結果になった。「イスラム国」を無力化するためには米軍が地上戦に踏み切る必要があります。しかしオバマにその腹はない。事態が悪化すれば、いよいよオバマは「毒饅頭」に手を伸ばさざるをえないんです。つまり仇敵イランとの連携。(佐藤)
    ・アメリカの「力の不行使」は「超大国の終わり」の始まりです。そしてアメリカが日本の同盟国である以上、中東情勢を混迷に陥れるだけでなく、東アジアの安全保障にも影を落すことになる。(手嶋)
    ・アメリカがイランに助けを求め、その結果イランの核開発禁止の手を緩めれば、サウジアラビアをアメリカから離反させる。イランが核を保有する事態になれば、インテリジェンス業界では誰もが存在を疑わない「(パキスタンの核をサウジに持ち込む)パキスタン・サウジアラビア秘密協定」がいよいよ発動される。(佐藤)
    ・イスラエルも黙っていない(手嶋)

    【その他】
    キシンジャーの著書「外交」の話が「尖閣を防衛したがらないオバマ」に繋がる事や、番外編で、「外務省から休職を命じられた時にロシア、イスラエル、韓国等の『その筋』」からうちで働かないか」と誘いを受けた事を手嶋が佐藤から聞き出す・・・等々次々と面白い話題が出て来ます。

  • ☆2(付箋9枚/P268→割合3.36%)

    ・手嶋 彼の経歴を見ると、親欧米派のユシチェンコ政権時代の2005年、半年だけ保安庁長官をやっている。保安庁こそウクライナのインテリジェンス機関の中枢です。
     佐藤 ええ、要するにウクライナの秘密警察なのです。従来は旧KGB系のメンバーが主要なポストを占めていました。ところが、トゥルチノフ長官が彼らを全部追い出して、アメリカのCIAと連携を強化すべく、保安庁人事を刷新してしまいました。いわば彼は、現在のウクライナ・インテリジェンスの「中興の祖」。ですから彼はいまでもCIAやイギリスのSISとは関係がいい。こうしたネットワークを背景にしているだけにウクライナではキー・プレイヤーです。
     手嶋 ということは、過去はともかく、いまのウクライナの秘密警察は、旧ソ連のKGBとは切れているとみていいんですね。
     佐藤 ええ、それに対してモンゴルも含めて中央アジアの秘密警察はみな、今なお旧KGB人脈とつながっている。完全に切れているのはウクライナとバルト三国だけでしょう。

    ・佐藤 アメリカのNSA(国家安全保障局)がドイツのメルケル首相の携帯電話を盗聴していた―ロシアに亡命したエドワード・スノーデン氏が2013年にこの事実を暴露したことで、ワシントンとベルリンの間柄は随分とギクシャクしました。それが何とか片付いたと思いきや、今度はCIAがドイツの公務員を買収し、国会議員の政治活動の機密を探り、ドイツ軍の戦略情報まで入手していたことが発覚しました。それでCIAのベルリン支局長が国外追放になったのです。ここで注目すべきは、この件でアメリカ人が誰も逮捕されていないことです。ということは、外交特権で守られ、逮捕されない立場の者―つまり大使館員の身分を持つ人間が工作活動に携わっていたんです。

    ・手嶋 今でも冷戦当時と同じように、「西側陣営」という表現が使われ、アメリカを盟主にイギリス、フランス、イスラエル、そしてドイツや日本がそこに含まれます。とはいえ、インテリジェンス・コミュニティとして「西側陣営」をくくると、それは正確さを欠きます。アメリカとイギリス連邦諸国は、電波・通信の共同傍受を通じて固い絆で結ばれています。対して、ドイツと日本は傍受の基地は提供していますが、その成果の分け前には与っていません。

    ・佐藤 プーチン大統領は、ドイツのメルケル政権がEU側の制裁強化には難色を示すはずと読んでいた節がうかがえました。
     手嶋 ところがメルケル首相はEU加盟国との連携を優先する決断を下してしまった。確かにドイツは、国内で消費する天然ガスの35%をロシアからの輸入に頼っています。しかもドイツ企業はロシアに様々なかたちでビジネスの出先を築き上げており、その投資額はなんと200億ユーロ、三兆円に達しようとしています。1990年代半ばにドイツに特派員として在勤していた私の実感からすれば、現実の独ロ関係は、こうした数字を超えて、切っても切れない絆で結ばれているように思います。

    ・手嶋 2013年に入ると、終戦前後に北朝鮮地域で死亡した日本人の遺骨収集に関する短信が地方紙を中心に報じられるようになりました。個々の遺骨収集団の北朝鮮訪問は、全国紙が大きく報じるほどニュースバリューはありません。でも、ああ、平壌から関係改善のシグナルが出始めたなと、佐藤さんと分析し、原稿に書いたり、コメントしたりしましたね。2014年5月に発表された「日朝合意」の文書にも、日本人の遺骨収集が盛り込まれていた。われわれの読み筋は間違っていなかったわけですね。
     佐藤 実は北朝鮮と日本のように国交がない国同士の外交では、「遺骨」というのは関係改善の明らかなシグナルになるんです。

    ・佐藤 「情報戦」で重要なポイントは、... 続きを読む

  • 現在の日本を代表するインテリジェンス、佐藤優と手嶋龍一の対談。
    ウクライナ危機などの国際情勢を解き明かす。

  • インテリジェンスに通暁しているお二方による、最近の国際情勢や政治に対する現状分析と今後の見通しを述べた対談式の書です。
    お二人の書は、毎年一冊くらいで新書化されており、いつも楽しみにしています。
    一般的なメディアからは味わうことが出来ない、様々な情報を統合しての見解は、たいへん読み応えがあり、知的興奮を味わうことができます。
    今回は、一国の代表者として、アメリカ オバマ大統領と、安倍総理に対する、バックグラウンドから観た、今の政策運営の考察が、たいへん勉強になりました。
    我が国では、政治やビジネスの場において、インテリジェンスリテラシーに通じる人材の育成・輩出が、重要だと感じた次第です。

  • 佐藤さんは反知性主義に関しての発言も、本もあったので、第五章を期待して読んだ。
    その点では、あれ?と思う。
    あまり正面から反知性主義を論じていないから。

    ウクライナやモンゴルなどの「柔らかい脇腹」とされる地域から、核兵器をはじめとする軍事技術が拡散していってしまうこと、小保方さんのような人が生物兵器の開発にリクルートされる可能性があること、もはや普遍宗教になった創価学会が集団的自衛権の議論にどんな役割を果たしたか―という話にハッとさせられた。

    イスラム国については、いろいろ本を読んではみるものの、いまだによくつかめていない。
    どのような本から読んでいくといいんだろう?

  • 安倍総理の祖父・岸信介は反米ナショナリストだった。旧安保条約は日本が米軍に基地を提供しながらアメリカには日本を防衛する義務を課していない不平等条約であった。これを対日防衛義務のある新安保条約に改定した(フェーズ1)。安倍総理は祖父が達成できなかった、日米軍が共に対等に戦う集団的自衛権の行使を可能とする憲法解釈を閣議で決定した(フェーズ2)。

  • 外交に詳しい二人がインテリジェンスについて対談。ウクライナ問題・イスラム国など様々な事象について議論を展開。気になったのは集団的自衛権について。なぜ安倍政権がこれを押し切ったのかというと1.岸信介が経験した50年前の日米安保条約のトラウマ 2.外務省が経験した25年前の湾岸戦争のトラウマ があるからだと説く。物事が生じるウラには何らかの原因があり、そこには過去の歴史が反映されていることを考えさせられる書籍。

  • 2014年時点での外交問題についてインテリジェンスの2人が語った一冊。

  • この対談シリーズも3冊目。

    今回は、ウクライナ、イスラム国、東アジア(北朝鮮、中国等)関連、集団自衛権、反知性主義のレジスタンスの全5章。

    対談という形が読みやすく、二人の経歴からインテリジェンスとして読み解くことの楽しさが伝わる本だった。

  • インテリジェンスに必要な事は、愛国心だというのが佐藤優の意見だ。ハッとさせられる。以前読んだ藤原正彦の、論理は情緒を起点に展開するという文脈を思い出す。大事な事だ。論理にしても、技法にしても、それを振るうのは、自らの理念だ。その理念を形成するのが人格、好き嫌い、つまり、愛国心が重要だ。これは企業人にも通ずる考え方であり、意思決定の依拠する理念が、愛社精神に無く、個人利害の場合、あるいは、背任行為を助長しかねない。または、他社を愛するならば、決断は変わるだろう。揺らいではいけない部分。それこそが愛国心なのだろう。

  • 沖縄の辺野古基地反対県民集会での佐藤優、あのオーディエンスの煽りっぷりにラスプーチンを見た。

  • 集団的自衛権の解説が分かりやすく、面白すぎました。

  • #読書開始
    ・2015/5/19
    #読了日
    ・2015//
    #経緯
    ・尊敬する上司が同僚に勧めていたため。
    #達成、満足

    #感想

    #オススメ
    ・対象者(年齢、性別、業界)

  • 外交、安全保障に明るい2人の対談本。わかりやすい。。。。


    賢者の戦略 目次


    第一章二十一世紀の火薬庫「ウクライナ」
    帝国主義者プーチン
    モスクワ・北京・テヘラン新枢軸
    ソ連が抱えた「赤い兵器廠」
    武器商人の顔をもつスパイ
    見る者によって「見え方」は変わる
    「親欧米派」に巣食う極右
    マレーシア機撃墜の闇
    「国家は嘘をつく」
    大韓機撃墜の教訓
    ロシア軍情報部の跋扈
    米ロの間に立つメルケル
    クレムリンからのシグナル
    第二章近代国家を破壊する「イスラム国」
    複雑怪奇な中東方程式
    司令塔なき「イスラム国」
    アメリカ・イランの密やかな接近
    "伝家の宝刀"抜けないオバマ
    取引材料は「イランの核」
    中東の柔らかい脇腹「ヨルダン王家」
    「新しい国家」と「破綻国家」
    「二十一世紀の孤立主義」アメリカ

    第三章「東アジア」での危険なパワーゲーム
    ベタ記事に埋め込まれた宝石
    「遺骨」は何を語るか
    ウランバートルとストックホルム
    「遺訓政治」との訣別
    "普通の国"に近づく北朝鮮
    「日朝合意」を演出した北の密使
    "期待値"上げオペレーションの狙い
    日米同盟の密かな危局
    靖国参拝が創り出した「対日包囲網」
    「排外主義」の害悪と「価値観外交」派の後退
    「防空識別圏」とライス発言気
    乗りしない「国賓」を迎えて
    「価値観」過剰のオバマ

    第四章集団的自衛権が抱えるトラウマ

    安倍総理と岸家の「深い傷」
    湾岸戦争の「敗北」
    「あてはめ」という魔術
    「条約解釈」という大権
    主導権は公明党の手に
    「集団安全保障の城」も陥ちた
    創価学会の平和主義
    朝鮮半島と台湾海峡
    「平成の統帥権」日本版NSC
    第五章反知性主義へのレジスタンス
    インテリジェンスは「型破り」にあり
    第一次世界大戦に学ぶ教訓
    ロシアへの恐怖は現代に続く
    キッシンジャーが放つメッセージ
    生き残るために欠かせない情報
    インテリジェンスの四類型
    インテリジェンスは国家の専有物にあらず
    イスラエルで出会った情報分析家
    「愛国心」こそインテリジェンスの源
    おわりに

  • これを読めば読むほど、現政権のインテリジェンスの脇の甘さが気になって仕方ない。わざわざツッコミを入れさせようとしているのか?

  • 所々、論者間の隠語らしい意味不明のやり取りがあるが、全体として面白かった。

  • 第一次世界大戦から学ぶべき教訓の一つは、同盟によって国々が戦争に引きずり込まれたという部分が印象的だった。

  • 時事問題についての論考が中心の本です。

  • わかりやすい解説で面白かった。インテリジェンスの重要性がよくわかる。

  • 毎年恒例の佐藤優、手嶋龍一の対談本・第3弾。ウクライナ紛争、「イスラム国」の勢力拡大、日朝交渉、集団的自衛権といったタイムリーな話題について、独自の情報を交えながら、我が国の安全保障にいかに影響するかなど、新聞を読むだけでは分からない、その読み解き方を教えてくれる。

    例えば、ウクライナ問題。多くの日本人にとっては遠い世界の話だが、この問題でロシアを孤立させれば、ロシアと中国の結びつきを強め、後顧の憂いをなくした中国が海上進出を活発化させかねない、現に露中の天然ガス・パイプラインを巡る交渉はここへ来て急速に進展している、という。なるほど、言われてみればもっともだ。

    今話題の「イスラム国」を巡っても、日本人人質事件の前に出版されたにも関わらず、その脅威を冷静に位置付けている。これに関しては、中東におけるヨルダンの微妙な立ち位置の話題や、ガザ紛争は、ハマスがヨルダン王制を引きずり下ろそうとして仕掛けたものだ、などの話も興味深い。このような基礎知識があって初めて、日本人人質事件において、トルコではなくヨルダンに対策本部を置いた日本政府の選択が正しかったのか、考察することができるということだろう。

    その他、アメリカが世界の警察官であることをやめた意味、イランの影響力の拡大、北京・モスクワ・テヘラン枢軸の悪夢などなど、なるほどと思わされる見立てのオンパレードだ。その中でも、「公明党の抵抗で、集団的自衛権を巡る政府見解は、個別的自衛権でも説明のできるような狭い範囲のものに限定されることになってしまい、条約官僚や安保官僚の間には挫折感がくすぶっている」との見方は、常日頃抱いていた疑問に答えるもので、思わず膝を打った。クオリティ・ペーパーを自認する新聞であれば、このような徹底した取材に基づく冷徹な分析をしてもらいたいものだ。

    (2015/2/15読了)

  • 佐藤優氏と手嶋龍一氏のインテリジェンス対談第三弾。
    公開情報を徹底的に分析して世界情勢の深淵を読み解くインテリジェンス。
    この二人の対談は、こんなところまで読み解くのか、といつも驚かされる。

    今回もその洞察力がウクライナ、イスラム国、東アジア、集団的自衛権を題材に炸裂。
    ソ連邦最大の兵器産業を抱えていたウクライナ、今でも世界有数の武器輸出国であるといい、ロシアが執着するわけも良く分かる。
    シリア危機の初期対応失敗は、オバマの優柔不断とプーチンの半沢直樹的対応で拡大し、ネットワーク型組織のイスラム国の暴走を招いたこと。
    金正恩の遺訓政治からの決別への考察、NSC局長の谷内氏など非常に優秀なブレーンが勧めようとしていた価値観外交に水を差した安倍総理の靖国参拝、外務省の基本的考え方である国際法優位で進めようとした法解釈がひっくり返された集団的自衛権攻防の裏側などなど。
    一つ前に読んだ池上彰氏との対談「新・戦争論」よりも、専門的な深堀りが興味深く読める。

  • いつもの通り、重複は多いけど、第四弾ということもあり、より噛み合ってる感じはある。ウクライナ、イスラム国、集団的自衛権など。

  • 年末にでるこのシリーズ
    その年の国際情勢をおさらいするのに良いです。

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イスラム国、反知性主義、ウクライナ危機、集団的自衛権……。不可解な現代世界の「深層」と日本が生き残るための「戦略」を、最強の外交的知性が鮮やかに導き出す。

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