寂しさの力 (新潮新書)

著者 :
  • 新潮社
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感想 : 32
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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784106106118

感想・レビュー・書評

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  • スティーヴ・ジョブズやウォルト・ディズニー、アドルフ・ヒトラー、坂本龍馬といった歴史上の人物たちから、山口百恵や酒井法子、中島みゆきといった芸能人にいたるまで、さまざまな人物の肖像をえがきながら、彼らの抱え込んでいた孤独にせまっている本です。同時に、著者自身の両親との思い出を振り返り、50代になった自身がふとしたときに訪れる「寂しさ」を、ありのままに見つめようとしています。

    けっきょくのところ、著者自身が「寂しさ」の意義や本質をどのようにとらえようとしているのか、最後まで明瞭にさていないように感じました。とりとめのない感想を綴っているだけの本だという印象です。

  • 平易な分析、文章。流行りのAC系を著者、芸能人を例にとって書いた本。「寂しい」感情の暴力性。確かに、受け入れることで薄まる気がする…自分の祖母も寂しい、寂しいと言って亡くなったが、側からは何もできなくて、つくづく「寂しさ」の扱いには困り果てる。
    自分も寂しくてたまらないから、寂しくて結婚したけど結局より寂しくて離婚した話、気になる。愛してない相手との結婚はそりゃ寂しいだろうけど、愛しててもそうなのかな。

    2018/4
    初読から一年くらい経って、寂しいから人と繋がれるといのは詭弁だと思った。むしろ寂しいと人と繋がれない、寂しさはただのPTSD。芸能人と一般人は違う。

  • 人間の最も強い力は「さみしさ」だ
    世界を変える偉人たちは、みんなさみしかった
    スティーブジョブズ、ヒトラー、坂本龍馬、、

    アイドル評論家の著者は自己を振り返る
    受け止められない父の死
    悲しみが寂しさに変わるまでの長い年月
    やっと死を理解した
    歩き出せた


    さみしい人ほど、より生きている
    「さみしさ」は精神的な飢えだ
    どんなに成功しても満足しない

    芸能界でなぜ貧しい者が成功するのか?
    言うまでもない

  • 寂しいよね
    それを肯定して生きる
    それは納得
    でも本全体はバラバラでまとまりがない
    あっちこっちからひっぱってきた感じ
    うーん
    《 寂しさを 生きる力に かえていく 》

  • 「さみしくていいんだよ」って、寂しさを肯定するように、人に寄り添うように書かれた本。読んでるうちに自分の寂しさも肯定されるている気持ちになった。みんな寂しいからこそ、お互いの存在と、寄り添える可能性を必要とするんだと思う。

著者プロフィール

1960年生まれ。作家・アイドル評論家。著書に、『アナーキー・イン・ザ・JP』(新潮社)、『学校で愛するということ』(角川書店)、『アイドルにっぽん』(新潮社)など。

「2013年 『午前32時の能年玲奈』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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