- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784106106132
感想・レビュー・書評
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●憲法に書かれた内容について、案外しっかり学校で習っていたんだなと思った。
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池上氏の本の割には凡庸。
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配置場所:摂枚普通図書
請求記号:323.14||I
資料ID:95170020 -
現行の日本国憲法は立憲主義に基づいている。立憲主義とは国民が権力者に憲法を押し付けること。弱い国民が時の権力者に「憲法を守れ」と命令すること。なぜ安倍政権が憲法改正を進めようとしているのか。集団的自衛権に関する従来の憲法解釈を閣議決定で変更した安倍政権。憲法九条の解釈。本書は現行の日本国憲法をわかりやすく解説している。
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アメリカにいてニュースを聴いたりアメリカの歴史書を読んでいる「Constitution」という言葉に多く触れる。
特に今年は大統領選挙の年でもあり、特にその関連のディベート、報道では顕著だ。
大統領は連邦最高裁判所の判事を指名する権限を持ち、判事に任期がないこともあり、大統領を選ぶにあたり、この権限の重要性を訴えるケースも多い。
(日本では考えられないこと)
アメリカの「Constitution」は連邦国家の最低限の定めを記したものなので極めてシンプル。
故に、州レベルで定める法律が「Constitution」に沿ったものなのか法的解釈の争いが絶えないし、その意味で連邦最高裁判所の人選に政治家は過剰に反応する。
アメリカは多民族国家なので個々人の価値観もまちまち。却って憲法に忠実にならないと、社会が成り立たない、という事情もあるのかもしれない。
アメリカの事情を知ると共に、この本を読んで、自分が日本国憲法のことを余りにも知らなかったこと、学生時代の勉強の題材程度としか認識してこなかったことに気恥ずかしい思いを抱いた。
改めて憲法全文を読んでみると、意外な気付きもあったりする。
法律の条文は無味乾燥なものと思いがちだが、憲法は、国の在るべき姿を定めたものであり、文章に精神が宿っているともいえる。
憲法はもっと身近な存在であるべきなのだろう。
立憲主義を掲げる法治国家としても。
以下引用~
・一般の法律の多くが国民が守るべき内容を定めているのに対して、憲法は「その国の権力者が守るべきもの」なのです。・・・・ どんな権力も、憲法の規定に従って統治しなければなりません。この原理を「立憲主義」といっています。
・最高裁判所裁判官の定年は70歳です。ちなみに、アメリカの連邦最高裁判所の判事に定例はありません。 -
そもそも憲法は国民が守るべきものでは無い、というところからして、知らない事をたくさん教えてもらえた。
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憲法のことを学び直したくて手に取りました。
改めて「なるほど」と思う部分もいくつか。
日本国憲法、大切にしていきたいです。 -
実家からもらってくる。中学の時に憲法の前文を暗記するという課題があったことを懐かしく思い出す。
・憲法の改正規定である96条を改正することのリスク
・草案の段階での9条は自衛権すらを放棄するものであり、芦田修正がはいったことによって、自衛権は保持しているという現在の解釈が可能になったということ。
を学んだ。
巻末の北朝鮮、中国、米国の憲法の解説も面白かった。米国の憲法は奴隷制や人種差別の遺産を引きずっていることを知った。 -
今の憲法の根本を知ることは、改正論議の礎となるべきことと考えます。改憲を党是とする政党が衆参両院で与党第一党となっている今、日本国憲法を知ることはとても重要です。
そのためにオススメできる一冊。 -
20160718
何冊目かの池上彰解説。
日本国憲法の全文を44年の人生で初めて読んだかも。
この夏の参院選で衆参共に改憲勢力が2/3を超え、いよいよ憲法改正が現実味を帯びてきた。
現在の近隣諸国との緊張感から、本当に改正が必要なのか、まずは今の日本国憲法をしっかりと理解しなければ自分自身で正しい判断ができないと思う。
池上解説じやなければ、なかなか全文は読めないだろう。
前文は大変素晴らしいもので、この部分は改正するべきではなく、未来永劫守っていくべき。
9条については、国民と自衛隊員の命を守ることを最優先にした、部分改正をするべきと思う。
権力の強くなりすぎた安倍政権の暴走と思い上がりは止めなければならないと、あらためて感じた。
基本的に本は溜め込まずに売るほうさだが、この本は長い間本棚に置いておこうと思う。