- Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9784106106378
感想・レビュー・書評
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本書で伝えているメッセージは「願望によって事実をゆがめて認識してはいけない」ということ。それを伝えるために、右翼および左翼の人々が「原発問題」「安倍政権」「若者の右傾化」「クール・ジャパン」というテーマで論じているが、結局のところメッセージはひとつだけなので、ちょっとくどい印象もある。また、「何を以て事実とするか」ということは難しいところ。古谷氏が論じるまでもなく「事実である」「事実ではない」っとしているところも、どこまで事実と認識できるかは微妙なところだ・
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好みの傾向が左翼や右翼の根拠になるというが、ちょっと違うかなと思いました。どのような根拠も好みが関係してるとの論調に違和感を持ちました。
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願望とウソ。これが今の全てのベースとなっている。そう考えれば、右も左も政府も新聞も、なにもかも見えてくるように思える。
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右翼左翼関係なく、人は見たいものを見るという話。
話は判りやすいし、それ自体見知った論で大したもんではない。
安倍晋三内閣が別段戦争を望んでいるわけではないし、いわんやヒトラーになぞらえるアホらしさを語るところも判りやすい。
が、いろんなものを「願望」という言葉で括ること、んで、その言葉の使い方もちょっとしっくりこない。結局のところ、筆者の「願望」が目立つのもちょっと鼻に付くな。本を書く以上「願望」がないわけはないのだが、こういう本で臭うのはきになるなあ。 -
若者世代向けの失政についての丁寧な解説(第四、第五章)が
自分の中で得られた知見としては最も大きかったです
自分の興味的にやはり経済政策面で示唆があると夢中になりますね -
世間に流布している「ウソ」に、「こうなってほしい」といった願望が含まれていることに、警鐘を鳴らす一冊です。世の中に蔓延している常識と思われている「ウソ」に対して騙されない姿勢が大切だと思いました。
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最近思っていることがそのままタイトルとなっている本が出ていると思わず手にとった本である。特に極左とか極右のいうことはウソばかりで聞いているだけで辟易としていたのだが、そういう人たちの思考回路は例えば左翼なら安倍首相は独裁者であってほしい右翼であれば南京大虐殺では1人も犠牲者はなかったという願望があり、それを主張したいがためにウソも平気でついてしまうという。私はこれは真実の主張であるということが自分で納得できるのであれば左寄りでも右寄りでもその意見は取り入れるが、そういうことができない人がいるということか。