医者と患者のコミュニケーション論 (新潮新書)

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著者 : 里見清一
  • 新潮社 (2015年10月16日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784106106385

医者と患者のコミュニケーション論 (新潮新書)の感想・レビュー・書評

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  • 里見清一著「医者と患者のコミュニケーション論」、2015.10発行です。癌の告知の難しさ、告知の是非の大きな変化などがテーマの本だと思います。でも、私が膝を叩いたのは次の話。著者は贈り物は要求するとか、そのあるなしで治療の態度を変えたりするのはもってのほかとするも、その上で患者からの贈り物は受け取るべきと主張されてます。缶コーヒー一杯にせよ、贈り物、すなわち「おもてなし」は、「する」側が「される」側を喜ばせるのが主眼ではない。「される」側が、きちんと受けることによって、「する」側が喜ぶのである。まさしく!

  • 研修医に向けた、特に末期のがん患者とどう接するべきかが書かれた本である。だらだら読んでしまったので、3日かかったが、文章は読みやすい。敵を殺すときに、近いほど、トラウマになりやすく、遠くから爆撃する、画面上に現れる沁みを消すようにする、と心理的負担が少ないらしい。コミュニケーションには「ちょっとどこまで?」「いや、あそこまで」というもので会話が成り立つ。コンピューター(トースターレベルの昔のコンピューター)にやらせても、コミュニケーションは成り立つ。雑談として話を広げる。抱き着く。情報のコミュニケーションも大事だが、感情のコミュニケーションも大事。向いてる仕事などというものはない。など

  • 里見先生は、マキャベリのように(自分の患者に対する)戦略を公開している。性悪説にたって患者さんに接し、患者さんが死に際しても満足を与えるにはどうしたらよいか真剣に考えている。自分勝手で悪魔のような医師だが、患者さんには天使にみえるかもしれない。

  • 重要なのは、根底にある 人間というものの洞察力

    今でもあなたは私の患者で、私は今でもあなたの医者なのです

  • 大学病院の教授回診や一般病院の院長回診の類は、ほとんどが無駄。有益な情報が見つかることはほぼない。それでも患者の多くは儀式的な回診を喜ぶ。回診に合理的意味はないが、白い巨塔に出てくる家族は来てくれなかった財前を恨み訴えることになる。財前は医師としてすべき指示は行っているし、患者に顔を見せ体に触れたからといって結果が変わるわけでもない。しかるに無駄を合理的に切り捨てたことが結果として自らを破滅の道へと導いた。コミュニケーションにおいて有効なのは面倒くさくて無意味と思われることを敢えて行うこと。手紙に書いたことを電話で話す。テレビ会議の音声と資料を直接その場で皆と共に見る。明らかに重複であり無駄であるが、これこそが重要。コミュニケーションの要諦は面倒くささとの対峙。一つひとつを決して疎かにすることなく丁寧に向き合っていきたい。

  • 久しぶりに爽快な言い分の本。たしかに知り合いが「バカにバカっていうと激怒する」って言ってたけど、本当だな。

  • 2016年1月新着

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医者と患者のコミュニケーション論 (新潮新書)の作品紹介

画面を見るな。患者を見よ。なぜこじれるのか。なぜわかりあえないのか。綺麗事や建前は一切排除。臨床医が現場で考え抜いて書いたリアルかつ深遠なるコミュニケーション論。

医者と患者のコミュニケーション論 (新潮新書)はこんな本です

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