個人を幸福にしない日本の組織 (新潮新書)

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著者 : 太田肇
  • 新潮社 (2016年2月16日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784106106569

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個人を幸福にしない日本の組織 (新潮新書)の感想・レビュー・書評

  • 会社やPTAの話もおもしろいけど、地方分権が強者の論理で個人のためにならないという話は初耳で新鮮だった。
    この本を読んだら政治に対する考え方も変わる。
    入試に抽選を取り入れよという主張もなるほどと納得した。

  • これからの組織は、人々を囲い込んで管理しようとするのではなく、人々に場を提供し活動を支援することに注力すべきである。規制緩和が進まないのは、扇動型リーダーによるアジテーションや、パラサイト組織人による抵抗だけでなく、時代の変化に対する本質が理解されていないから。

    かつては有効だった日本の組織が、今の時代ではむしろ足を引っ張る存在になってきていることがよくわかりました。会社は福祉や生活の場ではなく、目的集団だったのです。

  • 組織論の学者さんが、システム視点ではなく個人視点で日本の様々な組織構造を論じた書でした。
    その人の個性を最大限尊重しつつも、機会の平等を担保した社会構造への変革が必要であるというのが、著者の主張でしょうか。
    組織管理の強化が、かえって不祥事の抑止にはつながらないという章の論は、たいへん参考になりました。意識・技術面での個人の自律性の強化は、非常に大事です。
    ただし、本書の全体的な訴求点として、個性の重視と機会の平等が混在且つ背反的に感じたので、どちらか1つの主張にまとめて下されば、さらに理解が進んだのではないかと感じました。そういう意味では、システム視点での思考もほしかったです。

  • 初めの内は『日本人は微笑んでいても目が笑っていない』とか『選抜は外れの方が多い』(芸能オーディションの結果を全ての組織に一般化する議論は学者のするものではない)とか根拠のない思い込みの強い記述にあきれたが、読み進むに連れて通底する著者の主張が解ってきた。日本的なウェットな組織論理が時代に合わなくなっていて、独立した個人が主体的に帰属、活動する形に変革すべし、と言うのが主旨だ。
    能力や実績に大差のない6割の人に無理矢理順列や差を付けるのはむしろ害悪、地方分権は格差を拡大させたい強者の論理、PTAは自由参加・最小負担・選択の3原則で、と言う主張も納得できる。

  • 一見,常識とされているような事象について,ちょっと待っての発想で様々な手法で検討を加え,それなりの解決策を提示している好著だ.第4章の「公募で逸材が採れないわけ」は良かった.「選ばない」という手法はもっと真剣に検討されるべきだと感じた.さらに第5章の「大学入試に抽選を取り入れよ」は正鵠を射ている.身近な問題の町内会の話は非常に参考になった.

  • 結局、社会の有り様と会社の在り方がマッチングしなくなってきたということ

  • 企業やPTAや、、、組織の不味さを書いた本。

    見かけの勤勉さに対して低い満足度。
    強い帰属意識は、気に入ってるからより、行くところがないから。ようは依存しているだけ。

    共同体とチームの違い
    かつての運命共同体と違うメンバーの個性を活かすチーム。

    ホウレンソウの回数減らすとか、
    質のよい統合、本当のチームワークは、分化ー個々の自律性と多様性を尊重し、統合をはかる。

    年功序列が、能力の限界を作る。
    上りきり論の話と同じ。

    管理強化が不祥事増やす。組織エゴ、ゴマスリ。
    自尊心を。

    ゼネラリスト

    選んでも外れる。

    組織が大きくなりすぎ。

  • 海外から帰ってきて、日本の息苦しさを感じるのはこの本で書かれている組織の特性なのだろう。いや、日本の生活の快適さはこのような理不尽な組織とそれに従事せざるを得ない人々の汗の結晶なのかもしれないと思いながら完読。

  • 新聞の書評を見かけて手に取った本

    タイトルから、何かしらマネジメントについて役立つ気付きが得られればと期待してたが、得るものはなく。
    純粋に日本の組織文化を語ってました。

    なぜ国民的美少女コンテストのグランプリは活躍しないか、という仮説は興味深かった。

  • 著者の言う通りだと思います。にしても日本の組織は変わらない、変わらないという力が強力に働く。なんでだろう。

  • 分析・目の付けどころは面白いけど、結論はいまいち、新たな発見はなかった。

  • なんか今さらって感じのテーマだが
    今だからというのもあるのかな?

    新しいなと思ったのは
    P92
    厳選された人材は伸びない

    「選んでもハズレる」時代
    そして「選んだらハズレる」時代へ

    避けられない既視感

    P174
    PTAと町内会は、なぜこれほど似るのか

    P157
    「個性あるまちづくり」が住民の
    個性を奪う

    P125
    そもそも努力が成果に直結するのはほんとうによいことなのか。
    「努力が必ず報われる」という受験の常識は、一般社会の常識とかなりかけ離れている。あらかじめ正解が用意されていない一般社会では、努力と成果の結びつきはそれほど強くない。いくら努力しても生まれつき能力がなければ成功しないことが多いし、必要とされる能力もきわめて多様かつ複雑である。また結果は運に左右されることも多い。その意味で社会は理不尽だ。私たちはそうした理不尽の中で生きているのである。世の中にはその理不尽さを嘆く人も少なくない。
    けれども冷静に考えてみれば、その理不尽な部分が残っているからこそ人々が幸せに暮らせるし、社会も正常に保たれているのではなかろうか。

  • 現状の事象の指摘は十分なされておりそれが本書の魅力かもしれないのだが、著者の示す処方箋が具体化するには、かなり厳しい印象を持った。全般的に記述・説明を裏付けるエビデンスが不十分。大学入試における抽選の違和感は大きい。アイディアのみの提示で議論が足りない。

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個人を幸福にしない日本の組織 (新潮新書)の作品紹介

職場、人事、大学入試、PTA……報われないのはワケがある。強い同調圧力や過剰なコンプライアンスでストレスは増すばかり。〈組織はバラバラなくらいがよい〉〈厳選された人材は伸びない〉……個人を尊重し、成果をあげる仕組みに変革する画期的提言。

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