家裁調査官は見た ―家族のしがらみ― (新潮新書)

著者 :
  • 新潮社
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感想 : 14
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784106106767

感想・レビュー・書評

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  • yk

  • 家庭裁判所で行われる調停等のプロセスが知りたくて読みましたが、心理学的な話題が軸のようでそういった意味では期待と違いました。
    ただ、箱庭療法から見えてくること、薬物の与える具体的な影響など普段伺い知ることができないのでとても興味深かったです。
    箱庭療法で時間差で置かれた汽車とトンネルの意味はドキッとしました。

  • 2時間ドラマのような題名だが、内容は、いたって真面目。家裁調査官である著者が取り扱った事案を、心理学のアプローチで解説する。
    柵(しがらみ)という漢字は、川に竿を挿し流れを緩やかにする意味という。家族は、世間の風当たりなどを緩やかにし、人を元気にする場所であると筆者は訴える。子供、夫婦の距離感など、参考になる記述は多い。

  • 家裁調査官というより、臨床心理士の家族の修復の話に思えてくる。これに近い話はたくさん感じることがあるけど。

  • タイトルからはどんな読者層をターゲットにしているのか分かりにくいが、要するにカウンセリング技法を紹介する本

    なんとなく暇つぶしに、または、雑学として読むには面白い。しかし、自分で実践するノウハウまでは書いていないし、書いてあっても実践できないだろう。

    また、家裁調査官がこのようなカウンセリング技法を用いて非行少年などの調査対象に接していることを経験したことはない。

    家族のことで悩んでいる人が手に取り、カウンセリングを受けようと思えるようなタイトル、内容にした方が良かったんじゃないかなぁ・・・と無責任な読者としては思う。

著者プロフィール

1956年生まれ。横浜国立大学大学院教育学研究科修士課程修了。家庭裁判所調査官として非行や離婚など多くの家庭問題にかかわった後、現在、立正大学社会福祉学部教授。認定NPO法人「神奈川被害者支援センター」理事長。元日本司法福祉学会会長。専門領域は臨床心理学、家族心理学、司法福祉。臨床心理士・公認心理師としても活動。主な著書は、『家裁調査官は見た――家族のしがらみ』(新潮新書、2016)、『非行臨床の理論と実践――被害者意識のパラドックス』(金子書房、2012)、『新版 Q&A 少年非行を知るための基礎知識』(明石書店、2020)など多数。

「2022年 『Q&A離婚・再婚家族と子どもを知るための基礎知識』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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