- Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9784106106828
感想・レビュー・書評
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●南京事件はプロパガンダから生まれた。
30万人と言う数値にこだわるのは、広島長崎の原爆による死者を合わせて20数万人なので、それより多い数値になければならないと言うことだろう。あるのは、日本軍百人単位の国民党便衣兵の処刑があったようだと言う伝聞情報。しかし戦闘員が民間人になりすますこと自体が違反なので、国民党軍に非がある。
●真珠湾攻撃はだまし討ちではなかった。
ルーズベルトがなぜドイツと戦争がしたかったのか。ドイツに蹂躙されているヨーロッパの民主主義国を救いたかったから。アメリカは、12月7日に日本軍がアメリカ軍の基地を先制攻撃してくる事は知っていたが、そこに真珠湾が含まれると言う事までは知らなかったと言える。
●ヤルタ会議は戦後秩序を作らなかった。
●北方領土はこうして失われた。
●ポツダム宣言に「日本の戦争は間違い」
と言う文言は存在しない。
軍国主義、軍国主義的助言者と日本(および皇室)、日本国民、日本政府をはっきり区別していて、誤っていたのは前者であって、後者はその被害者としている。
●日本は無条件降伏していない。
●原爆投下は必要なかった。
原爆投下が正当だったと答えた人が日本側14%いる
●天皇のインテリジェンスが國體を守った。國體が理解できなければ、戦前、特に終戦期の天皇及び政府首脳、そして大部分の日本国民のメンタリティーは理解できない。戦後の教育の民主化により、国体は意味不明のものになった。天皇はアメリカの様々な心理戦の放送をお聞きになっておられました。
●現在中国の歴史は侵略の歴史である。また蒋介石の中国は、現在ある共産党の中国とは別物である。
●日韓国交正常化の立役者は児玉誉士夫だった。こっち、海軍航空本部のために物資調達を放っていた彼は、終戦時までに蓄えた物資を、占領期に売りさばいて莫大な富を得た。それを鳩山一郎が立ち上げた自由党に注ぎ込む、この党を政権与党にした。
政界の黒幕、右翼の大物。
●尖閣諸は間違いなく日本の領土である。実効支配を強化する方法が大事。
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米国一次資料中心に歴史の事実を読み解く。
いかに、日本人が間違った認識を持たされて来たか。それは、特亜3国だけでなく、露国も米国も同じだ。
ま、米国のいいところは、全員がそうではなく、時間をおいて検証できるとこなのだが。
日本の悪いところは、そう言う事実が出て来ても、それを放っておいて、自虐の殻から出てこないところかと。 -
「日本は無条件降伏をしていない」「南京事件は中国のプロパガンダ」「真珠湾攻撃は騙し討ちではない」…。国内外の公文書館で掘り起こした第一次資料から、意外な真実を明らかにする。
2か月前に著者の「こうして歴史問題は捏造される」を読んで感心したので、その前作も読んでみた。相変わらず右寄りの人が読めば快哉を叫びそうな書きっぷりだけれど、学術的には正しそうな著者の主張が拡がらないのはなぜだろう?学問と政治・外交との間には大きな壁があるせいか。
(B) -
資料に基づいた史実を淡々と述べている。
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プロパガンダではなく資料に基づいて歴史を明らかにしていくもので、これまでの日本の主張が間違っていなかったことが明らかにされている。
もっとも、その根拠となる資料でさえバイアスがかかっている可能性もあるので(本書ではその点も配慮されている。)、全てが正解だとは思わない。
ただ、有馬さんのように資料に基づいて論理的に主張していこうとする姿勢はもっと見習うべきだと思う。
僕も含めて。
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