医学の勝利が国家を滅ぼす (新潮新書)

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著者 : 里見清一
  • 新潮社 (2016年11月16日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784106106941

医学の勝利が国家を滅ぼす (新潮新書)の感想・レビュー・書評

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  • まぁ、そうは言っても破綻するまで止められないだろうな…。

  • オブジーボなどの高価な薬が発売されて、医療現場は自己負担のアメリカ型と、日本のようなお上による完全に保険で賄える中での問題を取り扱っている。

    オバマ・ケアも有名になったが、日本の保険医療制度では、高額医療控除のために本当に多くの税金が、90歳の人間を120歳までに延命するなどのために使われる可能性がある。

    ある意味人とは何か、治療とは何か、できなかったことができるようになったからこそ、考えさせられる命題をつきつけられているように感じた。

  • そんなに高価な薬を使って、いったい何を治したいのだろうか?
    それに意味がないことに誰も声を出さない、そんな時代。

  • 90歳の老人が120歳まで生きるようになって、その三十年で何をするのか。

    オプジーボは偉大な薬ではあるが、年間数千万の薬をずっと続ける(開発者の本庶先生は腫瘍が治ったら中止してもよいと言っているらしいが、再発を恐れて延々と投与が続いているのが現状なんだそうだ)ようなことをしていては国が滅ぶ。

    まさにその通り、ではあるが、そんなことは皆、分かっているのだ。自分の家族だけは、、、という総論賛成各論反対の積み重ねが現状になっているんだと思う。

    文章は全体的に雑で、同じことの繰り返しも多い。特に後半は書きなぐった感が強い。

    ・世界的に見ても、こういう高価な薬がじゃぶじゃぶと使えるのは自費診療が多い米国と、高額医療費制度に守られている日本だけだという。日本の高額医療制度はそもそも、一生に一度の生きるか死ぬかという病気のための制度であったが、慢性的に治療を必要とする病気が幅を利かせるようになってきているのが問題

  • 馬鹿高いオプジーボのことは知っていたが,現役の医師がこのような問題意識を持っていたことに安堵した.p52にある提案「75歳以上の患者には,すべての延命治療を禁止する.対処療法はこれまでと同じようにきちんと行う」には大賛成だ.この時点で癌が発見されたとしても,急速に癌細胞が増えるわけでもないので,治療をしなくても寿命が数年縮まる位と思っている.また,至適投与法の検討を示唆されており,これも重要だ.人は必ず死ぬのだということを,改めて認識できた.

  • オプジーボを基点として、誰もみてこなかった問題に切り込んでいくスタイルの本。この先生は医学と国家の行き詰まりをなんとかするためには、1つの考え方しかないとしているんだけれども、僕はもっと、違う考え方、違うやり方があるんじゃないかと思った。
    けれども、これは実は未熟な生徒の考え方であり、最先端で戦ってきた先生から見ると、本当に現状はどうしようもないのだ、という事実もありえそうなので、なんとも言えない。

  • この著者の考え方は医療に関わるの人達の中でも決して大多数の意見とは言えないでしょう。

    だからこそこういった身内の警鐘は問題提起としてはとても重要なのものだと思います。

    医学の進歩により効果の高い薬も沢山できたが、薬の高騰もいまや青天井なみに上がり続けている。

    薬はあるけどそれを買える人は殆どいなければその薬はあってもないようなものなのかもしれない。

    一人ひとりが医療とどう向き合っていくかを改めて考えなおさなければならない時代ですね。

    面白かったです。

  • センセーショナルなタイトルである。ぼくはこのタイトルを見て、中味はほぼ予想できた。里見さんはガン治療の専門家であり、日本赤十字や国立ガンセンターなどの要職を勤めてきた人だ。その人が、75歳以上の延命治療はやめようと提唱しているのである。それは、医療費が無駄に使われているからである。今では誰でも知っていると思うが、どんなに高い治療を受けても、本人の負担額はたしか月5万円くらいに抑えられている。その残りはというと国家が負担しているのである。だから、高い治療、高い薬が開発されればされるだけ、国家負担が増加し、やがては(まもなくかもしれない)破綻するという警鐘である。実際、抗がん剤は効く人と効かない人の差が激しく、薬によってはそれがわかるものもあるそうだが、そうでないものの方が多い。効かないと分かった段階で医者が止めようと思っても、止めるわけにはいかない。だから、国の医療費はますます膨れあがるというわけである。里見さんの言うのは正論だ。本書が語っているのは、単に医療の技術問題ではない。その背後にあるのは、人間がいかに生きるか、いかに死を迎えるかという問題である。それにしても、里見さんは自分の思うところを好き放題書いている。これだけ書ければなんと気持ちがいいことだろう。

  • 雑誌連載を書籍化したものですぐ読める。
    主張の一つは、「病院側も患者側も行政も、医療コストへの意識が極端に低いのではないか」というご意見。


    【版元】
    画期的な新薬が開発され、寿命が延びる。素晴らしき哉、医学の勝利!……のはずだった。だがその先に待ち構えているものに我々は慄然とする。爆発的に膨張する医療費は財政の破綻を招き、次世代を巻き添えに国家を滅ぼすこと必至なのだ。「命の値段」はいかほどか。我々はいつまで、何のために生きればいいのか。雑誌発表時から新聞、テレビ等で大反響の論考を書籍化。巻末に作家・曽野綾子さんとの対談を特別収録。
    http://www.shinchosha.co.jp/book/610694/


    【簡易目次】
    はじめに [003-007]
    目次 [009-011]

    第I章 善意と進歩による亡国 
    1 医学の勝利が国家を滅ぼす 012
    2 生き甲斐は病院通いです 063
    3 医療コストから目を背けるな 078
    4 「新しいものが良い」なんて誰が言った 094
    5 医療の目標は何なのか 114
    6 あなたはどう思うのか、言ってくれ 128

    第II章 裏から眺める医療論
    1 選択肢の多さは利益にならない 141
    2 身内の「ミス」は庇うべきである 165
    3 「完治」に大きな意味はない 178

    おわりに―― 千万人往くから俺も往こう 191
    作家・曽野綾子さんとの対話 「人間には死ぬ義務がある」 203
    初出について [222]

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医学の勝利が国家を滅ぼす (新潮新書)の作品紹介

新聞、雑誌、テレビで大反響の論考がついに書籍化! 爆発的に膨張する医療費は財政の破綻を招き、次世代を巻き添えに国家を滅ぼすこと必至。「命の値段」をどう考えればいいのか。現役医師による衝撃の告発。

医学の勝利が国家を滅ぼす (新潮新書)のKindle版

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