損する結婚 儲かる離婚 (新潮新書)

著者 :
  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784106107061

作品紹介・あらすじ

「恋」だの「愛」だのといったキレイゴトに騙されるな! 結婚相手選びは株式投資と同じ。夫婦は食うか食われるかの関係にある。そんな男女の「損得勘定」と、適切な結婚相手の選び方を具体的なケースを元に解き明かす。

感想・レビュー・書評

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  • 日本の法制度のおかしな点とそれをうまく利用した離婚裁判。
    その事実を客観的に説明されていてここ最近で1番役立ちました。

  • 大人の男女にとって最大のリスクは結婚相手である。結婚と離婚でどう金が動くのか世間には驚くほど正確な情報が伝わっていない。知っているはずの弁護士も建前しか話さないのだ。結婚相手選びは株式投資と同じ。

    結婚と離婚で動く金は、基本的には慰謝料、財産分与、婚姻費用コンピと呼ばれるもので、この3つである。子供がいればこれに養育費がかかる。多量の金がかかるのは、財産分与とコンピである。離婚成立までは財産がある方が面倒をみる。事情はどうであってもだ。

  • 誰も教えてくれない真実

    キーワードは婚姻費用、財産分与、養育費、慰謝料

    今の世の中、生涯独身、孤独死、結婚詐欺、熟練離婚などなど色々言われている。

    【生涯未婚率】は年々上昇、独居の割合も増えている。


    まずどうすれば結婚できるか、そもそも結婚を諦めている人も多い中、結婚後を描く余裕ある人は少ない。


    この本を知ってしまうと言う事はいい意味でも悪い意味でも現実を見てしまうという副作用はある本。

    制度に縛られる結婚に伴う金銭面でのみ結婚を見た著書。
    タイトルのインパクトもさながら実際は金銭だけで結婚は決めないため星4点です。
    しかし、世の男性は知っておいた方が良い。

  • 結婚を一つの金融商品と捉える切り口がユニークで夢もへったくれもなくて面白い。
    色んな芸能人のゴシップから、少数民族の結婚観、ゴリラの結婚まで扱っていて、特に中国のモソ族の母系性社会が興味深かった。

  • 離婚について知らないことばかりで大変勉強になった!

    有名人の離婚問題を取り上げての実例がわかりやすくて頭に残る

  • 良書なのに、電車で読むのが恥ずかしい身もふたもないタイトルなので、かなり損をしていると思う。
    これから結婚する男女には一応目を通しておいて損はない、いや最悪の場合、破談になる可能性も無きにしも非ずの危険な1冊です。
    結婚を金銭的な損得で考えるなんてとんでもないと思ったあなた、実はこの実態(カラクリ)を知らないゆえに苦しんでいる人も多いようですので、他人事ではありません。
    例えば、よく芸能ニュースにもなる浮気離婚の話、普通は浮気した方が慰謝料(離婚費用)などを払わされるはずだと思いますが、芸能人の奥さんが引退して専業主婦で浮気して、被害者の旦那が会社の社長だったら、確実に旦那の財産の半分は浮気女の取り分になるという恐ろしい事実・・(P24)

    さらに、裁判を長引かせた方が浮気女に有利、つまり裁判中は夫は妻に婚姻費用(コンピ)を払い続けなければいけないので妻は得になるため、「離婚したくない、元鞘に収まりたい」などと離婚協議に応じないという法廷作戦が延々続くわけです。(P42)

    筆者はベンチャーサポート時には、経営者の資質を厳しく審査するのに、離婚時には会社経営の重大なリスクとなる夫婦関係をなぜもっと入念に調査しないのか不思議だという。(P93)

    第3章の有名人のケーススタディも面白い。

    また、結婚詐欺師は本当に結婚した方が儲かる、これは、離婚して相手からコンピを長期間合法的に搾り取ることができるという意味。(P126)

    第5章では、時代遅れの社会規範を嘆き、婚姻届けに判をすのは借金の連帯保証人になるよりも怖いと指摘する。

    動物の子殺しというおぞましい生態には顔をしかめるが、我々の社会も中絶という子殺しを産まれてくる子供の6人に一人の割合で殺している。(P187)

    あとがきにも、筆者の鋭い指摘が・・欧米のリベラル派は同性愛には甘いが、男性の異性愛に対する性的奔放さには厳しい。
    とても勉強になる本ですので、外ではブックカバーをつけて読みましょう!

  • 離婚を金融商品に例えた所が面白いです。
    婚姻費用+財産分割+慰謝料
    裁判が長引くほど、稼ぎのない、少ない配偶者が、婚姻費用で儲かる仕組み。
    国債に例えれば、婚姻費用は、年間の利回りで、財産分割は元本のようなものでしょうか。
    不倫などの慰謝料は、残りの2つに比べれば、微々たるものとか。
    税金も掛かることなく、お金が支給される。
    稼ぎのよい、男性や女性と結婚するのは、結婚のメリットがあるけど、そうでなければ、メリットがない。

    本書を読んで、若い時は、お金でない結婚に憧れを持っていたかもしれませんが、今は老後のことなど、結婚面にも金銭的なものを見てしまいます。

    結婚するにしろ、しないにしろお金は、あるにことしたことはないですな。

  • 今まで抱いていた結婚観を大きく覆された。本書は結婚する男女だけで無くこれまでの日本の家族観に沿わないシングルの人、また差別撤廃を求める全ての日本人に読んでもらいたい。導入部はホラーかと思ったw

  • 200頁程度で薄めの本の割に内容が濃い。合理的な考え方だから人によっては受け入れられないと思うけど。前半は医者、弁護士などの比較的高収入者には必須の知識。後半はさらに拡張して家庭の在り方などまで言及されていて、それが面白い。

    追記より
    「本書は女性にこそ読んで欲しい本なのである」

  • 読んで損はない。
    財産分与を抑える方法もあるが、そこまでの記載はなかった。リアルを知る情報源としては価格以上の価値アリ

    離婚経験者

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著者プロフィール

金融日記管理人。恋愛工学メルマガ発行。

「2017年 『ぼくは愛を証明しようと思う。(2)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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