- Amazon.co.jp ・本 (447ページ)
- / ISBN・EAN: 9784106408212
感想・レビュー・書評
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夏休みが終わる。急いで、絵本「宮沢賢治『旭川。』より」(文・画 あべ弘士:BL出版)、「のんのんばあとオレ」(水木しげる著:ちくま文庫)、「他人の足」(大江健三郎著:新潮文庫)など読む。
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奇妙な仕事、死者の奢り、他人の足、飼育、人間の羊、鳩、芽むしり仔撃ち、不意の唖、戦いの今日、ここより他の場所、共同生活、上機嫌、後退青年研究所、セヴンティーン、ブラジル風のポルトガル語。全部おもしろくてびっくりした。
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先頃刊行された『晩年様式集』を読んで、再び大江作品を一から読み始めよう!と、それこそ全集で読もうではないか!と、決心のもとでの第1巻。著者20代前半に書かれた短篇15作品。圧倒的な熱量に押し潰されながら、過呼吸に喘ぎながら、呻きながら、この時期の大江を読み切る。初めてこれらの作品に触れた時、「文学とは痛みを伴うもの」であることを知ったその時の痛みが切り裂く叫び声と共に甦る。心身消耗する読書であるが、この凄さは他には代替できない稀有な読書体験をもたらす。初読時よりも増してわたしはいま興奮している!
《収録作品》奇妙な仕事、死者の奢り、他人の足、飼育、人間の羊、鳩、芽むしり仔撃ち、不意の唖、戦いの今日、ここより他の場所、共同生活、上機嫌、後退青年研究所、セヴンティーン、ブラジル風のポルトガル語 -
『死者の奢り』がとにかくオススメ。読後の虚無感が酷く心地いいです。
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