大江健三郎小説 1

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  • Amazon.co.jp ・本 (447ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784106408212

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  • 夏休みが終わる。急いで、絵本「宮沢賢治『旭川。』より」(文・画 あべ弘士:BL出版)、「のんのんばあとオレ」(水木しげる著:ちくま文庫)、「他人の足」(大江健三郎著:新潮文庫)など読む。

  • 奇妙な仕事、死者の奢り、他人の足、飼育、人間の羊、鳩、芽むしり仔撃ち、不意の唖、戦いの今日、ここより他の場所、共同生活、上機嫌、後退青年研究所、セヴンティーン、ブラジル風のポルトガル語。全部おもしろくてびっくりした。

  • 先頃刊行された『晩年様式集』を読んで、再び大江作品を一から読み始めよう!と、それこそ全集で読もうではないか!と、決心のもとでの第1巻。著者20代前半に書かれた短篇15作品。圧倒的な熱量に押し潰されながら、過呼吸に喘ぎながら、呻きながら、この時期の大江を読み切る。初めてこれらの作品に触れた時、「文学とは痛みを伴うもの」であることを知ったその時の痛みが切り裂く叫び声と共に甦る。心身消耗する読書であるが、この凄さは他には代替できない稀有な読書体験をもたらす。初読時よりも増してわたしはいま興奮している!


    《収録作品》奇妙な仕事、死者の奢り、他人の足、飼育、人間の羊、鳩、芽むしり仔撃ち、不意の唖、戦いの今日、ここより他の場所、共同生活、上機嫌、後退青年研究所、セヴンティーン、ブラジル風のポルトガル語

  • 『死者の奢り』がとにかくオススメ。読後の虚無感が酷く心地いいです。

  • いっそ殺せランキングぶっちぎり

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著者プロフィール

大江健三郎(おおえけんざぶろう)
1935年1月、愛媛県喜多郡内子町(旧大瀬村)に生まれる。東京大学フランス文学科在学中の1957年に「奇妙な仕事」で東大五月祭賞を受賞する。さらに在学中の58年、当時最年少の23歳で「飼育」にて芥川賞、64年『個人的な体験』で新潮文学賞、67年『万延元年のフットボール』で谷崎賞、73年『洪水はわが魂におよび』で野間文芸賞、83年『「雨の木」(レイン・ツリー)を聴く女たち』で読売文学賞、『新しい人よ眼ざめよ』で大佛賞、84年「河馬に噛まれる」で川端賞、90年『人生の親戚』で伊藤整文学賞をそれぞれ受賞。94年には、「詩的な力によって想像的な世界を創りだした。そこでは人生と神話が渾然一体となり、現代の人間の窮状を描いて読者の心をかき乱すような情景が形作られている」という理由でノーベル文学賞を受賞した。

「2019年 『大江健三郎全小説 第13巻』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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