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- Amazon.co.jp ・本 (225ページ)
- / ISBN・EAN: 9784106435423
感想・レビュー・書評
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作者の個性や天才。そういうものを小林秀雄ははっきりと見つけた。この頃から、致し方ないもの、退引きならないもの、運命とさえ言いたくなるもの(表現に際はない)に対する執着が見られる。
「自意識の勝った優れた作家の制作の系列を眺める時、生涯の若々しい時期に、決定的な制作を発表しているのが屢々見られる。処女作にすべてがあるという言葉は弱々しい、凡庸な作家でもその処女作にすべてがあろう。そうではない。自身の特異性をはっきりと見定めた歌、己れの独自の象(かたち)の発見の退引きならぬ定著があるのだ。」(p153「横光利一」)詳細をみるコメント0件をすべて表示